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ホテル -4

オナニー -1

「今日の私は夜が好き。いつもは夜が嫌い。今日のあなたは奥様の待っている家に帰る事を寂しく思う必要がない。朝を一緒に迎えられる……ごめんなさい、忘れて……」
「いいや、忘れる必要はない。ごめんな……可愛いよ。一緒に泊まることは出来なくても、たまには喜ばせてあげられたらと思うよ」
「ほんとう??絶対にお泊りできない人だと思っていたのに、こんな機会を作ってくれた……あなたの言葉を信じる」
「期待が膨らみすぎるのも困るけど、アユの笑顔が好きだよ」
「ウフフッ……私を喜ばせてくれるのを期待してサービスしちゃう。見てね……」

目隠しをされたまま男に顔を向けるアユはガウンの胸元をはだけて下着を晒す。
「似合っているよ。可愛いって言うより好い女って言いたくなる」
「どうして、このブラジャーを選んだか分かる??」
「ペイズリー柄はオレも好きだけど、可愛い女ってよりも好い女を演出したかったのかなぁ??」
「あのね、あなたのネクタイ姿をあまり見てないけど、場所によってはスーツでネクタイって事が何度かあったでしょう。グレーのシャツに無地のネクタイ姿も小粋で好きだけど、ペイズリー柄のネクタイ姿のあなたがシックで好き……だから、今日はペイズリー柄の下着を選んだの。似合う??」
「あぁ、似合うよ。こじゃれていて好きだなぁ。アユの白い肌は何を着けても似合うけどね」
「クククッ、言葉や些細な動作で、さりげなく気持ち良くしてくれるって奥様も言っていたけど下着を褒められるのって嬉しい」

ブラジャーの縁に沿って指を這わせたアユは、見えるはずのない模様をなぞるように指先を動かす。
「アユの描く模様の方がオレは好きだよ」
「バカ、頑張ってエッチな事をしようと思っているのに笑わせちゃ嫌」
枕を尻に敷いてヘッドボードに寄り掛かったアユは目隠しに指を伸ばして位置を正し、ガウンの裾を大きく開いてブラジャーとセットのショーツも男の目に曝す。
バスローブをはだけて白い肌を守る下着を晒しても男の目に映るアユの洗練された美しさは失われることがなく、時間の経過と共に愛おしく思う気持ちが募る。 

男の記憶に艶めかしい自分の姿を刻もうとして昂奮するアユはブラジャー越しに膨らみの先端をつつき、割れ目に添えた指先を上下に蠢かす。
アンッ、ウッ……艶めかしい声を漏らして顔を顰め、堪えがたい欲情を隠そうともせずにガウンを肩から滑らせて脱ぎ捨てる。
右手中指で左胸の乳輪をなぞると性感の鋭敏なアユは刺激を与えてもいない太腿や股間を蠢かし、しどけなく開いた唇から這い出た赤い舌先がチロチロと唇を這う様子が色っぽい。
「イヤンッ、昂奮する……目隠しをされたままでオナニーをするのは恥ずかしい。何度やらされても慣れることがない。本当に、嫌な男」
「アユといると、なぜか意地悪したくなるんだよ。いやか??」
「嫌じゃないって知っているでしょう……本当の私はすごくエッチなのに、私を口説く男を前にすると構えちゃうの。お水の女だから色んな男を見てきたからかなぁ??男の胸にすがりたい事もあるのに信じられない自分もいるの……でも、あなたは違う。どうしてか分からないけど信じている」
「ありがとう。アユの事が好きだよ、一番じゃないけどね」
「一番じゃないって知っているけど、今、そんな事を言う??それがイヤな男の証……ほんとうの私を見せてあげる、びっくりしちゃダメだよ」

言い終わるや否や、ブラジャーとショーツを脱ぎ捨てて両足をM字に開き、股間に伸ばした指で割れ目の縁を擦る。
「ハァハァッ……ダメッ、気持ちいいの。見てる??オナニーするから見てね」
「見てるよ、スケベで好色なアユを見てるよ。オレにアユのような絵心があれば、目の前のエロイ姿を絵にしてアユを知る人たちに見せるんだけどなぁ、残念だよ」
「イヤッ、あなたの前でだけエッチでスケベな女になりたいの、他の人になんか見られたくない……クチュクチュするところを見せるから他の人に見せるなんて言わないで、お願い」
目の前の男が自分の痴態を他人に見せる事はないと信じているアユは、卑猥な言葉遊びで一層、性感を燃えあがらせる。

クチュクチュッ、ヌチャヌチャッ……ハァハァッ、ウッ、クゥッ~、いぃ、気持ちいい……話しながらも指は股間と乳房をまさぐり、昂奮を滾らせていた股間は粘着質の卑猥な音を立て、しどけなく開いて閉じる事のない口は喘ぎ声を漏らす。
「見てる??スケベなアソコがグショグショに濡れて気持ちよくなっているのが分かるでしょう??」
「好い事を教えてあげようか、アユは昂奮すると乳輪がプックリと腫れるんだよ。オマンコがグショグショに濡れるのは勿論、クリトリスが勃起するし、仰向けに寝ている時はブリッジをするようにせり上がって白い喉を見せる。喘ぎ声がだんだん甲高く尾を引くようになって、ピンクの乳輪がプックリと膨らんで勃起したようになるんだよ」
「アンッ、いや、そんな事を言わないで。愛撫しながら昂奮するんじゃなくて私の変化を観察して楽しんでいるの??……そんな、オモチャ扱いされてもあなたが好き。乳輪がプックリしてきた??」
「あぁ、徐々にプックリしてきたよ。もっと、気持ちよくなる処を見せてくれるね」

「ハァハァッ……いぃの、もっと気持ちよくなるね……ここをね、クチュクチュすると、じんわり身体の芯から気持ちよくなるの」
ヒィッ、痛痒いのが好いの……割れ目を開いて小陰唇を摘まんで擦ったり引っ張ったりを繰り返すとヘッドボードに寄り掛かったまま顔を仰け反り、白い喉を見せて息をするのも苦しそうに腹部を上下する。
「ゴクッ……すごいよ、アユ。気持ちいいんだね」
「いいの、ビラビラを弄ると身体の芯がゾワゾワしてくるの……もっと気持ちよくなっても好いの??」
「気持ちよくなりなさい。独りエッチを見るオレを興奮させてくれ」
そっと立ち上がった男は静かにカーテンを開け、窓の向こうに広がるきらびやかな夜景とオナニーに耽るアユを見比べて笑みを浮かべる。

ホテル -3

ベッド

フットライトだけを点けて部屋の灯りを落とした男はバスローブ姿で窓辺に立ち、この部屋に入った瞬間、アユが歓声を上げた景色に見入る。
手にはミニバーで作ったウィスキーの水割りを持ち、満足気な様子で一口啜る。
大きな窓は掃き出し窓のように床までガラスが入っているものの開く事はない。
車の列は光の帯となって支流をいくつも持つ大河のように街の隅々まで入り組み、昼間の陽光を受けてキラキラ輝いていたビルの窓は自らの灯りをホタルのように光らせ、煌びやかな街の灯りを反射して街全体を小宇宙のように飾る。
明るく華やかな景色はベッドに寝転んでも見ることは出来るが今はカーテンを引いておく。
バスローブ姿で戻ってきたアユはボディシャンプーの香りが漂う男の背中にもたれかかり、手の平で胸を撫でる。

「暗い部屋に戻るとドキドキする。あなたに抱いてもらえると思うからかなぁ……あなたに会うまでは女の悦びを忘れていたのに……悪い人」
「アユは薄明りで快感を昂らせても、オレはこれじゃダメだ。昂奮させてくれるね」
「クククッ、私に何をさせたいの??」
「そうだなぁ……多分、アユが想像していることが正解だと思うよ」
「そうなの??やっぱりエッチな人……スケベな男は嫌いじゃないよ……エッチな私を見せてあげる」
男の両肩に手を置いて股間を擦りつけながら話すアユの瞳は淫靡に輝いて性的興奮を宿し、見つめる男の口元が満足そうに緩む。

男が身に着けるバスローブの紐を外して右肩、左肩と滑らせて素っ裸にさせる。
その場に跪いて萎んだペニスを手で支え、
「エッチな私を見て昂奮したらご褒美を上げる……これよりも、もっと気持ちよくしてあげるからね」
ペニスの先端にねっとりと舌を這わせ、素っ裸で仁王立ちのオトコを上目遣いに見上げてパクリと口に含む。
二度三度と顔を前後したアユは、エッチな私を見てねと囁いて独りベッドに上がる。

白いバスローブを着けていても胸元や裾から覗く足の白さが際立ち、見つめる男は抱きつきたくなる衝動を抑えるために水割りを口にする。
「ハァハァッ、恥ずかしい。私にも飲ませて……」
受け取ったグラスを傾けて羞恥を水割りで覆い隠そうとする健気さを愛おしく思い、白い喉を上下して水割りを嚥下する様子さえ色っぽく感じる。
フゥッ~……口に含んだ水割りを飲み干したアユは宙を睨んで息を吐き、意を決したようにバスローブの胸元に手を差し入れて胸の膨らみに手を添える。

バスローブに隠された手が妖しく蠢き、昂奮のせいで乾いた唇に滑りを与えるため舌を這わせることさえ色っぽい事にアユは気付かないでいる。
男は隠れた手の動きを想像してゴクリと唾を飲み、渇きを癒すために水割りを口にすると、それを男の余裕の表れと誤解したアユは、
「恥ずかしい……家でなら見せろって命じられても、二人の性的遊戯だと思って羞恥に堪えられるけど、場所が変わったからかなぁ……恥ずかしいの」
黙したまま立ち上がった男はクローゼットを開けて、ポケットから黒い布を取り出す。
「ハァハァッ……目隠しをされてオナニーをするの??息をするのも苦しいほど昂奮する」
男と付き合うようになってすっかり馴染んだ目隠しの感触がアユの股間を熱くさせる。

目隠しや灯りを消して視覚を奪い、両手を縛ったり筆や刷毛で肌を刺激する触覚やアロマキャンドルの灯りや妖艶な香りで嗅覚を刺激し、視覚を奪われて敏感になった聴覚を刺激するために耳元でエッチな言葉を囁いたり気分と愛撫に合わせたBGMを流す事もある。バギナから溢れる蜜や鈴口から滲み出る我慢汁を啜り、あるいは濃厚なキスで唾液を交換して味わう事さえも愛撫にするセックスにアユは慣れ切った。
食事は単に味だけではなく、器との調和や季節、雰囲気、色合いや食感、そして何より大切な愛情など複雑な要素が絡み合って同じものを食しても微妙に感じ方は変わると思う。
セックスも同様で、五感を刺激することで感じ方が一層深くなると思う。

目隠しをされたアユは自らの手でバスローブ越しに乳房を揉むものの、もどかしさを堪えることが出来ずに紐の結び目を解くと胸元からブラジャーが姿を現す。
ゴクゴクッ……カランカランッ……ブラジャーに隠れているとはいえ、膨らみが垣間見えると昂奮を冷ますために水割りを口に含み、同時に氷がグラスにぶつかる音がする。
「恥ずかしい事をするから見てね。私のわがままを聞いてくれたお礼にオナニーを見せてあげる。今日のお泊りを、どれほど悦んでいるか感じてね」
アユの白い手がブラジャー越しに乳房を揉み、乾燥する唇に滑りを与えようと舌を這わせたり擦り合わせたりする。
「アッアッ、イィッ、気持ちいぃ……本当の私、エッチな私をあなただけに見て欲しいの……」

ホテル -2

バスルーム

「アユ……」
ベッドに腰を下ろした男がバスルームから戻ったアユの名を呼び、両腕を広げると飛びつくようにして胸にしがみつき、そのまま押し倒して真っ赤に燃える瞳で見つめる。
「ごめんね……お泊りしたいって、わがまま言ったから無理させちゃって」
「無理なんかしてないよ。言っただろう。はっきり決めていたわけじゃないけど、その積りだったって」
「うん、ありがとう……口に出来ない言葉があるから悲劇の主人公になったようで自分が愛おしい……ごめんなさい」
「悲劇のヒロインの原因がオレだと申し訳ないけど、これからもオレが言葉にしたことは信じてもらって好いよ」
「うん、分かってる」

身体を入れ替えて覆い被さった男は唇を合わせ、キスが好きなアユはそれだけで息を弾ませて両手を背中に回して擦り、両足を絡めようとする。
しばらく、したいようにさせていた男はアユの両手を左手で掴んで自由を奪い、シャツを脱がせて顔を覗き込む。
「アンッ、力ずくで自由を奪われるのも好き」
「力ずくで抑え込まれるのなら相手は誰でも好いのか??……お仕置きをしなきゃいけないな」
「意地悪、私がそんな事を思っていないと知っているくせに……」

レッドパープル地に花模様を刺繍したブラジャーはアユの白い肌によく似合い、美術を愛する感性と物思いに浸る横顔に感じる優美な佇まいを想い出して自然と笑みが浮かぶ。
上半身にブラジャーしか着けていないアユの両手を掴んで頭の上で押さえつけ、ニコッと微笑んで可愛いよと囁き二の腕の裏に舌を這わす。
「アンッ、いやっ……くすぐったい」
上半身を捩って逃げようとしても許さないばかりか、口を精一杯開いて腋の下に押し当て、ジュルジュルと音を立てて吸い上げる。
「そんな処を……汗が……お風呂もまだなのに、恥ずかしい。イヤッ、やめて……痛いっ……クゥッ~、痛いのに気持ちよくなっちゃう……今日の私は変なの……」
脇に吸い付いたまま一層、力を込めると羞恥の言葉が痛さを告げる言葉に変わり、それでも男は吸う力を弱めようとしない。

アユの反応に気を良くした男はブラジャーをずらして剥き出しにした乳房の先端を口に含み、舌先で叩いたり甘噛みしたりすると抗う力が弱まり、自由を奪われた手の代わりに足を絡ませて股間を押し付けてくる。
そんなアユのスカートを右手だけで剥ぎ取った男はパンストの股間部分に指を掛けてビリビリと引き裂いてしまう。
「ヒィッ~、いやっ……今日は乱暴なあなたが好き。優しさが欲しくない日もあるの……口にしてはいけない言葉を忘れさせて……」

パンストの裂け目を大きく広げて露わにしたショーツを摘まんでクイクイと引っ張り、割れ目にショーツを食い込ませて刺激する。
「ねぇ、それ以上は……アンッ、いやっ、やめて……気持ちよくなっちゃう。お風呂の用意ができたと思うから、きれいになってから」
「分かったよ。パンストを引きちぎって、パンツもビリビリに破ってベロベロ舐めようと思っていたのに残念だ……」
「ヒィッ~、いやんッ、想像しただけで濡れちゃう……アンッ、ジュンッで蜜が……」
「先に入ってるよ」

バスタブの男は肩まで浸かって目を閉じ、今にも鼻歌を口ずさみそうなほどリラックスしてアユの気配を感じると目を開ける。
いやらしいと言った素通しの扉の向こうにアユが姿を現す。

3年近い付き合いなのに未だ肌を晒すことに慣れることがないアユは、胸と股間を隠して前屈みになって近付いていく。
男好みの胸は大きくもなく、さりとて小さくもなく手の平にすっぽり収まり、
先端はピンク色で静かに佇んでいる。
美術を愛して普段は穏やかな性格のアユは静かに性感を高めていき、昂揚した気持ちを制御しきれなくなるとピンクの乳輪が膨らみを持ち絶頂に近付いたことを知らせる。
腰から太腿に至るラインは申し分のない張りと弾力を持ち、本人が意識しないうちに濃厚な色香を撒き散らす。
男に背を向けてシャワーを浴びたアユは、そのままバスタブに近付き、
「入っても好いでしょう??」と、声を掛けて背を向けたまま湯に浸かる。
「顔を見せてくれないのか??」
「恥ずかしいもん、見せてあげない……今日中に帰れない場所であなたと二人で入浴するって考えたことがなかったから嬉しい」
「そうか、ごめんな……」
男はアユを包み込むように背中越しに抱きかかえ、接触する胸や腕の温かい感触に気持ちが穏やかになるのを意識する。
「どうして??いつものようにオッパイをクチュクチュしてくれないの??」

洗髪前の髪に顔を埋め、胸いっぱいに吸いこんだ汗混じりの匂いに酔いしれる男の手は、おざなりにしか動かず、業を煮やしたアユは、
「嫌な人、汗を流さないと嫌だって言っているのに……やる気がないなら止めて……怒ったからね、覚悟しなさい」
目元と口元に笑みを浮かべたアユは向かい合わせに身体の向きを変えて男の太腿を跨ぎ、頬に両手を添えて瞳の奥を覗き込む。
「我慢できない……大好き、あなたの事が好き。口にするまいって決めていたけど、やっぱりダメだ」
「ありがとう……ごめんな」
「謝らないで。私の一目惚れで、あなたを誘うことから始まった……初めてのデートの場所を覚えている??」
「埼玉県立近代美術館のキネティックアート展。アユは勝負パンツを穿いていたらしい……クククッ」
「やっぱり、嫌な男。つまんない事も覚えているんだね。でも脱がされる事はなかった……日の目を見ない勝負パンツほど惨めな存在はないって知ってる??……目を閉じて、早く」

男が目を閉じるとアユは静かに顔を近付け、刷くようにして舌を唇に這わせ、わずかの反応に気をよくしてツンツンつつく。
誘われるように這い出た男の唇をつついたり吸ったりして欲情を刺激し、右手が頬を離れて爪の先で脇腹を擦りながら股間に近付いていく。
「ウフフッ、嬉しい……あなたのモノが大きくなってる。熱いし硬い、エッ
……お湯の中でもヌルヌルしているのが分かるよ」
亀頭に触れた指が感じる滑りに相好を崩すアユは再び男の唇をつついで舌を誘い出して絡ませ、吸いこんだり甘噛みしたりと楽しげにじゃれる。

ボディシャンプーを二人の間に垂らして身体を擦りつけ、両手で相手の身体を撫で回す。
「フフフッ、淫猥遊びと汗を流す事を同時に済ませるのって最高。時間を気にする必要もないし……あっ、ごめんなさい。あなたが奥様の処へ帰るのをいやだって言っているわけじゃないから気にしないでね」

ホテル -1

禁断

「ほんとに来ちゃったよ、いいの??」
「よく来てくれたね、嬉しいよ」
新大阪駅の新幹線ホームで下車した女からバッグを受け取った男は笑みを絶やすことなく抱き寄せて頬を合わせ、階段を下りて在来線ホームに向かう。
「今更だけど、無理してない??」
「大丈夫だよ、この間、アユを怒らせちゃっただろ。あの時は今日の事が頭にあったんだよ」
「そう言ってくれればよかったのに、あの時は一瞬だけどあなたの事を信じられないと思っちゃった。ごめんなさい」


「いつか、一度でいいからあなたとお泊りしたいな」
「そうだな、いつって約束できないけど、一泊でホテルに行こう」
「ディユースじゃなくて??」
「もちろんだよ。温泉でもいいよ」
「嘘、そんな事を言うあなたは嫌い。あなたは、夜、絶対に奥様のところへ帰る、たとえ奥様が留守の日でも帰るでしょう。寂しいなって思うけど、決めたことを守るあなたを信用できた」
「…………」
「何か言ってよ。守れない約束をする人は信用できないし、大嫌い。好きな男の言うことは信じたいの、嘘って分かっていても信じるのが女なんだよ。あなたは守れない約束をする人じゃないと思っていた……嫌い、信じられなくなった。帰って、もう会いたくない」
男は立ち去り、残っているのは置いていった合鍵だけ。

二か月ほど前の行き違いを思い出す。
女から出て行けと言われた男は言い訳一つせずに合鍵を残して部屋を去り、数日後、女の会いたいという連絡で仲直りできた。
「妻が一緒に行くと言い出す可能性を否定できなかったからなぁ……一旦約束をして、後日、あれはダメになったとは言えないだろう??」
「うん、今は分かりすぎるほど分かる。ごめんね、あなたの気持ちを理解できなくて、違う、何があっても信じることが出来なくて……電車に乗るの??」
「そうだよ、一駅だけどね」
新大阪駅15番ホームで待つ間もなく滑り込んだ電車に乗り、次の大阪駅で降りて駅から出ることなくデパートの入り口に並ぶホテルに入りチェックインする。

友人のお嬢さんの結婚披露宴に招待された男が、大阪で一泊するからアユも来ないかと誘ってくれたので半信半疑のまま泊りの準備をして新大阪駅に降り立ち、ホテルのロビーで感慨深げに周りを見回す。

「ありがとう」、「ごゆっくりお過ごしください」
部屋に案内してくれたベルボーイに礼を言い、挨拶と共にいなくなるとアユは窓際に近付いて眼下に広がる大阪の眺望に目を見張り、スゴイと感嘆の声を漏らして表情に喜色を残したままベッドに飛び乗り、落ち着く間もなくバスルームを覗く。
「いやらしい、私が一人で入っていても、あなたは見ることが出来る。ガラス張りでカーテンがない」
「おや、アユは独りで風呂に入りたいのか。オレは当然二人で入るものと思っていたのに、残念だなぁ」
「いじわる。二人で入るに決まっているでしょう……そうだ、それより結婚式はその恰好で行ったわけじゃないでしょう??着替えやそのほかの荷物はどうしたの??」
「着替えも引き出物も、花嫁の父親にオレの実家に届けるように頼んどいた」
「えっ、そんな事をして大丈夫なの??私といることがバレない??奥様が私を知っているとは言え、私たちは世間的にマズイ関係でしょう??」
「大丈夫だろう」
「私は、あなたのような人を亭主にしたくない……ウフフッ、私も水商売の女。勉強も兼ねて大阪の夜をあなたに案内してもらおうと思ったけど予定変更でこの部屋から出ない事にする」
「そうか、明日、家まで送ってバイバイするまで何でも希望通りにするよ」
「なんでも私の希望通りにしてくれるの??」
部屋のあちこちを確かめるアユをソファに座ったまま目で追う男に近付き、腿を跨いで座り、瞳を覗き込む。

優しく微笑んだままコクンと頷く男を見ると無茶な要求も出来なくなるし、たとえ暫らくの間とは言え彼と離れていた時間の寂寥感を思うと必要以上の満足感を求める気持ちになるはずもない。
「少し早いけど、食事をしたい……その後は、少しだけ散歩して戻ってからは長い夜を過ごすために風呂に入るの、いいでしょう??」
男の首に両手を回して身体を支え、太腿を跨ぐ下半身を妖しく蠢かすアユは欲情を隠そうともせずに甘え声で囁く。
「いいけど、その前に……」
アユの頬に両手を添えて顔を近付け、一言も発することなく瞳を覗き込む。
心の奥まで見通すような視線に畏怖するアユが思わず目を閉じると、閉じた瞼にキスされ舌先が感触を味わうように瞼を這う。
アンッ、気持ち良さで思わず声を漏らすと、それを封じて唇を合わされ、左手が頬を擦り、右手は腰から太腿を撫でる。
アウッ、ウグッウグッ……気持ち良さに堪えきれずに崩れ落ちそうになる身体を支えるために両手を男の背中に回し、体重を預けて寄り掛かる。
アユの身体を抱きかかえたまま倒れるようにソファの肘掛けに頭を乗せ、チュッと音を立てて唇を合わせる。
「寝かせないよ。もう許してくれって言っても聞かないからね。アユの足指から髪の毛に至るまでオレの跡を残しちゃうよ」
「ほんとう??でも、身体だけなの??心にあなたの跡は残さないの??何があってもあなたから離れられない女になりたい……こんな事を言うと負担になる??」
「アユがそれで幸せかどうか不安に思うよ、正直に言うと」
「今日は優しさを欲しくない……今日だけでもいいから、ほかの事は考えないで、あなたの想い出で身体も心も満たしたい」

レストランフロアーに降りてアユの希望するフレンチレストランに入る。
早い時間帯ということもあって予約なしでも窓際の席に案内され、先ほど感嘆の声を上げたのと同じ景色を見ながらの食事に満足する。
その後、阪急三番街を歩き、
「何回か改装もあったけど中学から高校生の頃はよく来た場所だよ」
「遊ぶのは神戸じゃなかったの??」
「神戸の方が好きだったけど、同じ兵庫県と言っても神戸は乗り換え,梅田は乗り換えなしだからね」
ビルの屋上にある赤い観覧車は高い処が苦手という男の反対で見上げるだけにする。

「このホテルで幼馴染のお嬢さんが結婚式と披露宴をしたんだよ」
ヒルトンホテルに併設されたヒルトンプラザでウィンドーショッピングを楽しみ、地下街を通じてホテルに戻る。

「お風呂の用意をするね。汗を流したいでしょう」
男を見つめるアユの瞳に淫蕩な光が宿る。

彩―隠し事 87

栞がお泊り-6     

その後も課長との不倫を嬉々として話す栞は遠ざかる記憶を引き戻そうとするように細部に及び、熱を帯びる事はあっても優子を相手に恥じる様子はない。

優子はそんな栞を羨ましく思う。
人目が気になるし目立つことを好まない性格から健志との関係をあくまで秘密にしておきたい優子は誰にも話す積りはないものの、夫との性生活が途絶えた今、妻と言う立場を忘れて自分の魅力を引き出してくれる男がいる事をさらけ出したいと思う事もある。

「鏡の中の自分を見ながらオナニーする気持ちはどうだったの??恥ずかしかった??それとも、見て見てって言っちゃったの??」
「最初は恥ずかしかったんだけど、途中から鏡の中の自分が他人のように思ええてきたの。その他人は私が昂奮すればするほどエッチな事をするんだよ。アソコが、ヌチャヌチャって粘り気のある音を立てると一層激しく指が蠢くの……私の言うことはおかしい??」
「うぅうん、おかしくないよ。鏡の中のエッチな女性を見て昂奮するんでしょう??……恥ずかしい姿を見られているから昂奮するって事は、それを客観的に見ているもう一人の自分がいるからだと思う。私には経験ないけど分かるような気がする」


ヌチャヌチャ、クチャクチャッ……鏡の中でオナニーする栞の股間は溢れる蜜と激しく蠢く指が卑猥な音を奏で、しどけなく開いた口が切れ切れに歓喜の声を漏らし、足指を伸ばしたり曲げたりして襲い来る興奮を隠しようもない
股間で屹立するモノを掴んでしごき続けていた課長はベッドに上がって枕を椅子代わりにして座り、背面座位でつながろうとして栞の腰を掴んで引き寄せる。
意図を察した栞は課長に背を向けて鏡に見入り、緩々と腰を下ろして中腰になり怒張を摘まんでバギナに擦りつける。
ウッウッ、クゥッ~……ヌチャッ、ニュルッ……バギナとペニスを十分に馴染ませ、ゆっくりと腰を下ろしていくと宙を睨む怒張が姿を消していく。
ズブッ、ズズズッ……ハァハァッ、すごい……鏡の中を凝視する栞が目にするのは陰毛を掻き分けて怒張が蜜の源泉に押し入る様子であり、無残に押し広げられたバギナが嬉し涙を流して奥へ引きこもうとしてウネウネと蠢くさまである。

「くぅっ~……ウグッ、ヒィッ~……くるっ、すごい。大きいし熱い……私の口マンコでは満足できなかったの??」
「栞君を相手にして若返ったような気がするよ。私の指や肌を優しく弾き返すかと思えば、吸いこまれそうに感じるほどピタリと馴染む若々しく躍動する肌に私は年齢を忘れてしまいそうだよ」
「うそっ、課長はワル。遊び慣れたワルイ男、純情な人妻をあっという間にとりこにする嫌な男」
「クククッ、栞君が純な人妻って言うのはどうかと思うが、まぁ好いだろう。私はワルイ男か……魅力的な女性にそう言われるのは光栄だよ」

仕事中と同じように栞君と呼ばれたり、あるいは栞と呼び捨てにされたり名前の呼ばれ方でも気持ちを翻弄される栞は、身体も心も自在に操られる心地良さに酔いしれて男らしい胸に背中を預けて陶然とする。
背面座位でつながり自在に動く課長の両手は脇腹を擦って乳房を揉みしだき、クリトリスや結合部を弄って休む間もなく動き回る。
可愛いとか魅力的な女性だとか栞の心を蕩かせる言葉を囁きながら耳元に息を吹きかけ、首筋に舌を這わす。
枕とベッドのクッションを利用して下から突き上げ、
「結合部を見なさい。私のモノが出入りする度に栞の流した嬉し涙がヌチャヌチャと糸を引くようでいやらしいな。淫乱主婦の栞君、私のチンポが好きだと言いなさい……言わないと抜いちゃうよ」
「いやんッ、スケベ。課長がこんなにワルイ男だと思わなかった……言います。言うから、もっと激しく……課長のオチンポで私のオマンコをグジャグジャに突き刺して啼かせて、課長が満足するまで遊んで欲しいの。ヒィッ~、いやぁ~ン、すごい、ウググッ、クゥッ~……」

鏡の中の結合部を見ながら卑猥な言葉を言わされたり、背面座位から四つん這いになって獣の姿勢で突かれたり水面に浮く木の葉が波に弄ばれて翻弄されるように被虐の情をかきたてる。
これまでの男たちとの火遊びの様に課長を相手に一度限りの浮気で済むかと自分に問いかけると、子宮を突かれ言葉で翻弄されるたびに身体の芯から沸き上がる熱い疼きに自然と涙が滲む。
愛する夫への贖罪の涙であり、課長との淫らな遊びで滲み出る悦びの涙でもある。


「ふ~ン、栞の事を信じているから説教がましい事は言わないけど、これからどうするの??」
「すぐには止められないと思う。夫には申し訳ないけど課長が悪いのじゃなく、私が悪いわけでもなく、感度の良すぎる私の身体が悪いだけ……ねぇ、そう思うでしょう??」
「そうか、そうなんだ。それが栞だよね……でも、ご主人が可哀そう。私が代わりに、お仕置きしてあげる。覚悟しなさい」
「ハァハァッ、いやんっ……冷たい……優子のアワビ酒も良かったけど、ワカメ酒も好いよ。飲んで……」
仰向けに寝かせた栞の乳房の谷間にスパークリングワインを垂らし、下腹部に向かって滴り落ちるのを舐め取ると息を弾ませて両足を重ねて息を弾ませる。
ワカメ酒を飲むほどのワインが残っておらず、ニヤッと不気味な笑みを浮かべた優子は、
「今はね、栞を悦ばせる時間じゃないの、お仕置きタイムだって言ったでしょう……タオルを目隠し代わりにして顔に乗っけなさい。そうそれで好いよ、外しちゃだめだよ。両足を抱えてオマンコを開きなさい」

タオルを目隠し代わりにして視覚を奪った栞に両足を抱えて秘所を丸見えの格好にさせた優子は、
「動いちゃだめよ。怪我をしたくないでしょう??」
「えっ、なに??どうするの??・・・痛いことをしちゃ嫌だよ。優子を信じているからね」
課長とのセックスを赤裸々に語って昂奮したオマンコは滲み出た蜜で濡れそぼち、指先で滴りを掬った優子はワインボトルの先端に塗り付ける。

「ウグッ、アワワッ……冷たいし硬い。私の身体で遊ぶの??いやんッ、こんな事をされても気持ちいい。ヒィッ~、クゥッ~、ウググッ……」
アッという間もなくボトルの先端はバギナに姿を没し、栞の口からは予期していたかのよう憚りのない喘ぎ声が漏れる。
グチャグチャッ、ニュルニュルッ……ボトルの先端を飲み込んだバギナの下で密やかに息をする窄まりを見つめると自然と指が伸びて滑りを与え、力を込めるとアナルへ侵入していく。

長い夜を終えて朝を迎え、素っ裸のまま優子の胸に顔を押し付けて眠っていた栞は羞恥を浮かべて目覚めの時を迎える。
「栞、起きるよ。出勤の準備をしなきゃ」
軽やかな優子の声が栞の心の隅に巣くっていた卑猥な気持ちを取り除き、何事もなかったかのように出勤の準備をする


<< 続く >>
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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