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彩―隠し事 55

土曜日 コンビニの階上  

手をつないだ彩に確かめることもせず、コンビニの脇を奥へ進んで階上に向かう階段の手前で立ち止まる。
「分かっていたの??」
「クククッ、涎を流さんばかりに行きも帰りも見上げてれば気付くよ」
「健志と会う時は本当の私じゃなく、彩。彩は奔放で淫らな女に憧れているの。勿論、直ぐにそうなりたいって言っているんじゃないよ」
「あぁ、分かっているよ。人は生きるためにセックスだけじゃなく色んな事の制約を受けている。法的、道徳的、あるいはそれぞれの生き方の主義みたいなものでね。たまには発散したくなるさ……ただし、発散するかどうかと思う、思わないは同じじゃない。そうなんだろう??」
「そんな事かな」
「ボタンをもう一つだけ外そうか」
デニムスカートのフロントボタンは六個、緑地公園で二個外されて今また一つ外すと太腿の半分を見られてしまうかもしれない。

ハァハァッ……風呂上がりや出勤前、ヨガを終えてシャワーで汗を流した後などにスタンドミラーに全身を映すと、小柄ながら均整がとれてムッチリとした身体はなかなかのものだと思う。
最近の若い女子が好む体型とは違うだろうけど、色っぽくて魅力的だと自分でも思うし酒の席などで素面では言えないようなセリフで身体を褒められて誘われたこともある。
そんな誘いに惹かれることは一度もなかったけど、色々と見学や経験した今はどうだろうと
思わずにいられない。
チリンチリンッ……「よし、好いだろう。彩のエロっぽさが強調されたよ。もっとも、彩の咎めるような視線をものともせずに見る勇気があるかどうかだけどね」

彩が振り返ると通りを歩いていた男性と視線が合い、何を考えているのかこちらに向かって歩き始める。
「早く、こんな処にいると通りを歩く人にアダルトグッズを欲しがるエロ女って思われちゃう」
健志の手を取り急き立てるようにして、けばけばしいポスターを張りまくった階段を上がった彩は自動ドアを前にしてフゥッ~と息を吐く。
「彩の趣味をとっくりと拝見させてもらうよ」
「ここまで来てジタバタするつもりはないけど、やっぱり嫌な男」
ウィ~ン……抗議の意思を込めて健志の胸を叩こうと彩が動くとドアが開き、誘われるように店内に入る。
三階建てビルの二階ワンフロア―でも十分な広さがあり、オモチャやDVDが整然と並び商品説明やイベント案内のポスターが所狭しで貼られて客の目を楽しませる。
駅に近い繁華街の入り口でウィンズも近くにあり、彩の印象は客の入りも良さそうに思えるものの、このような業態の店の規模や客数などは見当もつかない。

「見て、なんと言えばいいのか分からないけど青少年育成に貢献しているのかなぁ」
彩が視線で示すポスターには、学生証の提示で5%OFFと書いてある。
余裕のある表情で笑みを浮かべた彩は店内を見回してDVDコーナーに向かい、あれやこれやと手に取り熱心に見入る。
野外露出モノを手に取り、乱交やレズビアンにSMとジャンルに拘りがあるようにも感じられる。彩が手に取るDVDを記憶にとどめた健志は周囲に視線を走らせる。
二人の後を追うようにして入店した男が陳列台に隠れるようにして彩を見つめている。
「彩、見覚えがあるだろ??」
「えっ……こわい、変な事をされないよね」
「大丈夫だよ、そんな事をしそうになったらオレがぶっちめてやるから安心していいよ」
さすがに女性の一人客は見えないものの、他にもカップル客がいるのに彩以外の女性客には目をくれる様子もなく見つめられるのは気持ちが悪いしボタンを外したスカートが気になる。

男から逃げるようにというのは方便で、直ぐにも見たかった商品がある棚に移動する。
縄やボンデージテープ、首輪に拘束具などに手を伸ばすことなく見つめて、昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与える。
「せっかくだから手に取ってみなよ。来たかった店なんだろう??」
「ネットではこんな商品を見たことがあるけど、ほんの少し手を伸ばせば届く処にこんなに色々あるからドキドキするし、くらくらする」
チリチリチリリン……股間の鈴の存在を忘れて前屈みになり、真っ赤な縄に手を伸ばした瞬間、かろやかな鈴の音が静かな店内に響く。
えっ、いやっ……思わず漏らした彩の声が来店客の興味をひき、商品選びに熱中して彩の存在に気付かなかった客たちもチラチラ気にして、離れた場所にいた男たちも異変の元を探し当てて遠巻きにし、じろじろと遠慮することなく足元から顔まで視線を移し胸や股間に鈴を仕込まれているのではないかと見つめる。

「なに、今の音は鈴じゃないの??ねぇ、聞こえたでしょう??」
カップルの女が男に聞く声が彩の耳にはっきり聞こえる。
そばにいる健志が気付くほど彩の身体は震え、腕に絡ませる手がじっとり汗ばんでいるのも分かる。
「彩、遅くなったから帰ろうか??適当にいくつか選ぶけど欲しいものがあれば追加していいよ」
その言葉に救われたという表情の彩は、健志の手の中の真っ赤な縄とチョーカー、ローターやバイブ、リモコンバイブに目をやり、一瞬不満の表情を見せる。
「あっ、アナルグッズを忘れちゃだめだな」
「だめっ、声が大きい。これも欲しい」
アナルグッズと彩の選んだ電マを加えてレジに進む。

「まいど、ローションをおまけしとくよ、タケちゃん」
「羨ましそうな顔をすんなよ。このオモチャたちのせいで今日は寝かせてもらえないかもしれないんだよ……なぁ、彩」
鈴の音のせいで店内の注目を一身に背負い、羞恥で火照る身体を丸めて健志の背後に隠れる彩の乳房をセーター越しにギュッと掴む。
「ウッ、やめて。恥ずかしい」
顔を顰めて羞恥と苦痛で上気する彩の表情は艶めかしく、レジ係が健志を見て羨ましそうな表情になるのを見て優越感に浸る。
「ローションをありがとう。今日は帰るよ」
「あぁ、必要なモノがあれば連絡くれよ。帰りに届けるからさ」

チリンチリン……ようやく、羞恥から解放されて店を出るのだと思うと恥じらいを忘れて健志に歩幅を合わせ、再び鈴の音を響かせてしまう。

彩―隠し事 54

土曜日 隠し事を意識する

多摩川土手に立って西の方角を見ると夕日が雲と山の稜線をオレンジ色に染め、温かくて柔らかい色が昼間の疲れを慰めてくれて一日の終わりが近付いたことを教えてくれる。
早朝、同じ場所に立って昇る朝日が雲の東側の縁をオレンジ色に染め、空が色付いて東や南向きの窓ガラスにキラキラ反射するのを見ると、同じオレンジ色でも一日に必要なエネルギーが身体や建物に溜まっていくのを感じることが出来る。

多摩川に別れを告げて、もう少し下流で合流する残堀川を渡り根川緑道沿いに東に進むことにする。
湧水口から四季を問わず湧き出す水が小川に棲む生き物や草木の命を守っている。少し前までは、誰が放したのかグッピーの群れを見ることも出来たが親子連れや子供たちが網を片手に連れ帰ったようで今は姿を見ることがない。
湧水口がある場所の近くは歌人・若山牧水の奥様の喜志子が住んでいた場所があり旧宅を見ることはできないが歌碑が建っている。夫、牧水は勿論、旅人の歌碑も市内にある。
他にも高村光太郎の詩碑や水原秋櫻子の句碑など多くが市内の彼方此方に建っており、駅北口の彫刻と合わせて芸術と縁のなかったオレも気軽に楽しむことが出来る。
オレが好きな中村草田男の、冬の水一枝の影も欺かずという句碑はここから数分の場所に建っている。
鯉が悠然と泳ぎ、見慣れた黒っぽい色だけではなく紅白や三色、金色で飾り立てている。
桜の花が散り、鴨のカップルは初夏になると子供連れで愛らしい姿を見せ、その頃にはカワセミを見ることもできる。

夕方の散策を楽しむ人やワンコ散歩する人たちに混じって歩く彩は、セーターとスカートの中には下着を着けておらず、股間にはチャームが鈴のラビアクリップをつけている事を意識する。
チリンチリン……小川のせせらぎや自然を愛でる話し声に混じって、彩には鈴の軽やかな音色が聞こえるような気がする。
ワンコ散歩中の男性が彩の顔をじっと見つめ、視線が顔から足元まで値踏みするようにねめ回すと彩の動悸が激しくなる。
歩みを止めることなく小柄な彩が健志の横顔を見上げると、
「うん??どうしたの??」
「変な音が聞こえない??大丈夫??」
「どんな音??」
「いじわる。すれ違った男性が彩の事を上から下まで値踏みするように見つめるんだもん、あの音に気付いちゃったんじゃないかと思ってドキドキする」
東屋で遊歩道に向かって椅子に座った健志は太腿を跨いで通り過ぎる人たちに背を向けて彩を座らせ、自然な風でスカートのボタンを下から二つ外してしまう。
「えっ、どうして??やめて」
「すれ違いざま、彩の事を見つめた男がいたって言っただろう。鈴の音が聞こえたからじゃないよ、彩の放出するフェロモンのせいだよ」
健志の手がスカートの中に忍びこんで股間に伸びてバギナをくすぐり、蜜にまみれて滑りを帯びた指を彩に突き出すと、
「やめて、気付かれちゃう」
「平気だよ。彩は一見、清楚な人妻に見える。そんな彩がノーパンノーブラでビラビラに鈴をぶら下げて歩いているとは思わないよ」
「声が大きい。健志の事を信じてアソコに飾りをつけたまま歩いているけど足はがくがく震えるし、今も息をするのが苦しいくらいドキドキしてるんだよ」
「そんな風に見えないけどな、彩は楽しんでいるように見えるよ。これが彩の男を呼び寄せるフェロモンの正体。マンチャンをグジュグジュに濡らしてマン汁を垂らしながら歩いているなんて、彩を見たうちの何人が想像する??大丈夫だよ」

チリンチリン……再びスカートの奥に忍び入った指が鈴を弾くと可憐な音が響く。
一瞬、歩みを止めて二人を見つめる人がいるものの、仲の良いカップルが仲睦まじく座っているのを見ると邪魔をしては申し訳ないと言わんばかりに直ぐに視線を逸らしてくれる。
遊歩道に背を向けて羞恥と不安に苛まれる彩には見えないけれど、立ち止まった足音が直ぐに歩き始める様子を感じ取って安堵する。
「行こうか」
「スカートのボタンは??」
「ほんの少し緊張していた方が彩は色っぽいよ。オレが守るからすれ違う男をほんの少し挑発してみなよ」
「だ~め、そんな事は出来ない。彩は健志だけでいいの……今はね、ウフフッ」
彩は心の奥で育ち始める淫靡で淫蕩な思いを持て余す。

学生時代からの親友である栞は昔から性に奔放で欲望を隠そうとしない。
ご主人を愛していると公言しながら、今もまた課長を挑発して味見してみるなどと言う。
そんな栞に連れられてSMショークラブやAV撮影の現場を見学する機会を得た彩は健志と出会い、見ず知らずの人たちの乱交を見ながら健志とつながり絶頂を迎えた。
誰もが清楚で貞淑な妻という優子が密かに隠し持っていた淫靡な想いを具現化した彩に変身した時、このままでいられるとは彩自身も思えない。
亭主でもなく健志でもない男に抱かれる日が近付いてきたように思う。

チリンチリン……微かに聞こえるか聞こえないかの鈴の音が彩にははっきり聞こえる。
それは清楚で上品な優子が淫らな享楽に耽る彩に変身する合図のようであり、長年隠し続けていた隠し事があからさまにする切っ掛けでもある。

根川緑道から立日橋北で新奥多摩街道を渡り、多摩都市モノレールに沿って駅南口を目指す。
北口と違ってそれほど人通りも多くなく、鈴の音だけではなく足を踏み出す度に白い太腿がチラチラ見えるのを知っているはずなのに臆することなく健志に手を引かれて歩く。
「彩、合図するまでここで待っているんだよ」
数メートル先に進んだ健志は振り返り彩を手招きする。
チリンチリリン……人通りが少なく、街の喧騒も北口ほどではないこの場所では耳を澄ますと鈴の音が聞こえる。
「手をつないでもらっていると怖い事はないけど、数メートルでも彩1人で歩くとドキドキする」
「オレは鈴の音もそうだけど、足を踏み出す度にチラチラする太腿に昂奮するよ。ボタン二つでこれだろ、もう二つ外すとどうなるかな??」

駅に近付くにつれて人通りが多くなり、健志の手を握る彩の手の平がじっとり汗ばみ、チラチラと横眼で見ては息を弾ませる。
右の路地に入り左に折れると正面に目指すコンビニの看板が見える。

彩―隠し事 53

土曜日 淫奔な想い-2 

目の前の成熟した女性らしいボリュームを持つ下半身を最後の砦となって守るピンクのショーツに指をかけ、上目遣いで見つめる健志と視線の合った彩は無言のままでこくりと頷く。
洋ナシに似た健志好みのムッチリと張り出した腰と尻をツルンと乗り越えたショーツは太腿と膝も滑り、足首にとどまる。
「イヤンッ、スッポンポンにされちゃう」
木立が緑地公園で遊ぶ人たちの視線から守ってくれるとは言え、日の入り前の陽光が木々の隙間から忍び込んで彩の肌で戯れる。
「きれいだよ、男なら誰でも抱きたくなるムッチリとしてエッチな身体が自然の中で映える。彩のスマホにきれいな彩を残しとこう」

カシャッ、カシャッ……
「すごい、彩の白い肌をキャンパスにして木漏れ日が幻想的な絵を描いて、きれいだよ」
カシャッ……
「彩、ゆっくりと歩いてみて、いいよ、お日さまの描く絵が変化する。オレのモノがビンビンに昂奮しているよ」
カシャッ……
「ダメッ、立っていられない」
「どうした??」
「彩が動くとレンズが舐めるように追っかけてきてカシャッって言うシャッター音に愛撫されているようでゾクゾクするの……見せて、健志のチンチンが昂奮しているんでしょう。見たい、見せて」
彩の手によってチノパンから解放されて剥き出しのままでいたペニスは、改めて確かめるまでもなく宙を睨んでそそり立ち、嬉し涙をダラダラ流している。
「クククッ、ウフフッ……スッポンポンでいる彩より恥ずかしいよ。舐めてきれいにしてあげるね」

チュルチュル、ジュボジュボッ……健志はフェラチオを施す彩の頭に手を添えて桑の木を背にして立ち、まだまだ明るい緑地公園で糸くず一本身に着けることなくペニスを頬張る彩は積年の思いを発散した昂奮で自らの股間に右手を伸ばしてクチュクチュと卑猥な音を奏でる。
健志にはペニスを頬張り、顔を前後する彩の様子は見えるものの上目遣いに見上げる瞳に視線を絡ませても卑猥な音を立てる股間を見ることが出来ず、それが想像を掻き立てて新たな昂奮を呼ぶ。
「ウグッ、フグフグッ……ハァハァッ、こんな事をする彩を嫌いになる??」
「可愛いよ。オレと彩はSMショークラブで知り合った仲。たまたま、心の奥に秘めていた奔放で淫らな女に変身した彩にオレは一目惚れ。彩に変身する前の本当の姿をオレは知らない、目の前にいる彩を好きになったんだよ。変身前も好い女だと思うけど、オレには縁のない女性。目の前の彩が好きだ」
「嬉しい。本当の私は健志に見せてあげない。本当の私は、仲はどうでも亭主のいる身、彩に変身した時だけ健志に会うの。健志に会う時は彩に変身する。スケベでエッチ、セックスに貪婪な女になってね」

「どこに行った??」
「この木の根元に落ちたと思ったけど、もっと奥に入ったかな??」、
「そうかもしれないな。お~い、もっと奥を探そうぜ」
アルティメットの練習をしていたグループが緑地公園にいた気がするが、彼らの投げたフライングディスクが木立の中に入ったらしい。
二人のいる場所までもう少し距離があるものの話し声が聞こえ、ガサゴソと草木が揺れて木立を掻き分ける気配がはっきり見える。
彩の表情から血の気が引き、跪いたまま身体を丸めてペニスを握る右手に力が入って左手はセーターとスカートを掴もうとする。
彩より一瞬早くそれらを掴んだ健志は唇に人差し指を当てて、シッ~と囁き木立の奥を指さす。

健志に引き起こされた彩は言われるまま中腰になって音を立てないように木立の奥を目指す。
四つん這いに近い恰好で奥を目指すと真後ろにいる健志の視界に自慢の尻を晒し、窄まりまで覗かれていると思うものの今の状況ではそれを抗議する余裕はない。
「ねぇ、目を瞑って進んでくれない??」
「どうして??」
「彩のオチリの穴を見なくても気配で進む方向が分かるでしょう??……えっ、アッ、どうしよう??」
「どうした??」
「木立はここでオシマイ。反対側に出ちゃう、どうしよう??」
目の前が急に明るくなり、日の入りが近付いて西の山々や空に浮かぶ雲をオレンジ色に染めている。
立ち上がると外に人がいればハダカンボの彩を見られてしまうかもしれない。

「あった、ディスクがあったよ」
「よかった。日の入りになったから終わりにしようか。クールダウンが終わったら解散しよう」
フゥッ~……顔を見合わせた二人は安堵の息を吐き、腰を下ろした健志の腿を跨いだ彩は目を閉じてキスを求める。
貪るように啜り合い舌を絡ませる彩の手は健志の髪をクシャクシャにして下半身を擦りつけ、健志は尻を擦って乳房を揉みしだく。
「ハァハァッ……怖かったけどドキドキして昂奮が止まらない。こんな隠れるようにしてスッポンポンになるんじゃなく、誰もいない草原や海で生まれたままの姿で堂々と歩いてみたい」
「クククッ、彩のマンコはツルマン。生まれたままの姿に違いないな」
「もう、怒るよ……クククッ、早く行こうよ、買い物に。もう我慢できない」
「じゃぁ、ここでやっちゃおうか??」
「嫌っ、買い物をして、それから、ゆっくり楽しむの……行こう」
「分かったよ、準備しなきゃ」

セーターを首に通された彩は立ちなさいと促され、裾を引き下ろしながら木立の外を気にして立ち上がる。
ポケットから取り出したラビアクリップを彩に見せる。
「ハァハァッ……それを彩につけるの??恥ずかしいけど、昂奮する。それをつけられて歩けるかなぁ??」
「耳を澄ませてごらん」
チリンチリン……健志の手の中でチャームが軽やかな音を立てる。
「チャームが鈴になっているの??そんなの嫌、だめ、恥ずかしくて歩けない」
恥ずかしいという声は昂奮で上擦り、健志も指先の震えを誤魔化しながら小陰唇を引っ張り、両方に装着する。
スカートを穿いた彩が健志から離れて木立から出ると、ゴォッ~という音を立ててJR中央線の電車が鉄橋を通過し、それに合わせて彩が腰を左右に振るとチリンチリンとくぐもった音がわずかに聞こえる。
「大丈夫だろう??行くよ、駅の近くまで戻りたいんだろう??」
健志を見つめる彩は羞恥を隠しようもないほど昂奮した面持ちでコクンと頷き、手を繋いで歩き始める。
健志はポケットのショーツとブラジャーを確かめて口元を緩める。

彩―隠し事 52

土曜日 淫奔な想い  

優子は人見知りする質で強く自己主張をすることもないと自己診断している。
そんな優子が時として自分でもびっくりするほど思い切ったことをすることがある。
SMショークラブで名前を聞かれてとっさに浮かんで名乗った名前が彩。
優子が心の奥に隠していた性的好奇心を満たす時は彩になる。

緑地公園の外れで背丈の倍ほどもある草木が生い茂るこの場所に入ってくる人がいるとは思えないものの、木漏れ日に肌を晒して下着一枚だけでいることに不安はある。
そのドキドキする不安が得も言われぬ快感を呼び、身体の昂ぶりを抑えることが出来ない。
意を決したように川柳の木から離れて一歩、また一歩と歩き始める。
「ハァハァッ、なぜだか分からないけど昂奮する……心臓はドキドキして口から飛び出ちゃいそうだし、足の震えを止めることが出来ない。ハァハァッ、熱いの、身体が熱い」

夕暮れが近付き、ギラギラして透明な陽光が温かさを保ちながらも黄色味を帯びて優しい景色を作る。
多摩川から吹いてくる風が木々の葉を揺らし、木漏れ日が彩の白い肌で自在に姿を変えて幻想的な美しさに健志は股間の変調を意識する。
「ハァハァッ、彩を見て昂奮する??」
木立が緑地公園で遊ぶ人たちの視線から守ってくれるとは言え、恐れる様子もなく立ち止まった彩は健志の股間に視線を移す。
「見る??」
「見たい、こんな処でオッパイ丸出しの彩を見ても昂奮してなかったら怒るよ」

健志の足元で跪いた彩はチノパン越しに股間を擦り、無意識のうちに健志の劣情を煽るような好色さを浮かべた視線で上目遣いに見つめる。
「ウフフッ、大きくなってる。こんなに恥ずかしい格好をさせといて小さいままだったら怒って帰ろうと思っていたんだよ」
窮屈そうに姿を隠していた下着の中から解き放たれたペニスは宙を睨んでそそり立ち、先端からは早くも先走り汁を滲ませている。
「でも、やっぱりおかしい、こんな処でこんなになって。どうして??」
「分かっているだろう??木立に隠れているから青空の下とは言えないけど、大好きな彩のハダカンボを見ているんだよ、昂奮しない方がおかしいだろう」
「ウフフッ、嬉しい。ご褒美を上げる」

宙を睨んで嬉し涙を流していたペニスは手の中で膨らみを増して剛棒と化し、目を見張る彩は竿を擦り手の平で陰嚢を転がすように刺激する。
「我慢できる??」
「彩にこんな事をされて我慢できるわけがないよ」
「昨日、二回も出しちゃったでしょう。今日も二回できる??無理でしょう、今は遊んであげない。彩は明日、帰らなきゃいけないんだから」
「家まで我慢できないよ。ここで入れちゃおうよ」
「ダメ、絶対にダメ。途中で買い物をしたいお店もあるし……スッポンポンになった彩を見せてあげるから我慢して、できるでしょう??健志の部屋に戻ったら彩が滅茶苦茶になるほど可愛がって欲しいの」

この場で素っ裸になった彩を見て我慢できるか自分でも不安に思うものの、力ずくではなく言葉で脱がせようと考えていた健志に異存はない。
途中で買い物をしたい店というのも見当がつくし彩の言葉に淫蕩な思いが見え隠れして思わず笑みが浮かぶ。
「なによ、感じ悪い。このまま帰ろうかな??」
「ごめん、可愛くて大切な彩のスッポンポンをここで見ることが出来るんだよ、嬉しそうにするのは許して欲しいよ」
「許してあげる。ハダカンボの彩を見たければ跪いてパンツを脱がしなさい」
木立が見知らぬ人たちの視線を遮ってくれているとはいえ、野外で自慢の身体を曝すという積年の望みをかなえた彩は立ち上がり、隠しきれない昂奮をペニスで表す健志に余裕すら見せる。

心許なげな様子を微塵も見せない彩の両手は太腿や腰を擦り、しどけなく開いた口から這い出た赤い舌が唇をなぞる。
「アウッ、ウゥゥ~、彩が欲しい??」
ゴクッ……声もなく頷いた健志は足元に跪き、下着を下ろしてもいいかという視線を彩に送る。
「触っちゃダメ。まだ、見るだけで我慢しなさい……昂奮させてあげる」
左手で掴んだ左乳房を突き出した彩は右手中指を舐め、突き出した乳房の先端を擦り舌は唇をぐるりと舐める。
「エロいよ、彩。彩は悪い子だ、オレをこんなに昂奮させて触らせてくれないんだから……誰にでも、こんな風にエロイ彩を見せているんだろう??」
「うそ、浮気もしたことないし、こんな事をするのは初めて。健志と一緒だとエッチでスケベになって、本当の私を忘れて彩になることが出来るの……ハァ~、身体を撫でる風が気持ちいい。脱がして、健志に脱がしてもらいたい」

目の前に見える彩の下着は滲み出た蜜で染みを作り、腰と太腿は健志好みのボリュームを持ってパンと張り出す。
視線を腰からウェストの括れを経て胸の膨らみに続くラインに移すと、跪いて見上げてもコカ・コーラのコンツアーボトルを連想させる。
肌の感触や見た目からは太りやすい体質だと思うものの、ヨガなどで惚れ惚れする体型を保つ努力をしているだろうと想像できることも好ましい。

彩の腰に手を添えて動きを封じ、ショーツ越しの割れ目に息を吹きかけると下半身をブルッと震わせ、舌先でゾロリと舐め上がりクリトリスを口で覆って温かい息を吹きかけると、アンッ、気持ちいぃと甘い声を漏らして健志の頭に手を添え、股間を押し付ける。
健志は股間を押し付けられても苦しがる様子もなくクリトリスを口に含んだまま、大袈裟に温かい息を吹きかけて口を窄めて空気を吸いこむ。
「アンッ、そんなことをされたら……」
我慢できなくなると言う暇も与えずにショーツの後ろ部分に指をかけて尻が剥き出しになるように引き下ろし、割れ目を開いて窄まりを指先でつつく。
「イヤ~ン、やめて……こんな処で弄んないで、気持ちよくなったら困っちゃう」
健志の顔に押し付けていた股間を引いて中腰で立つ彩は、これまでの大胆な振る舞いを忘れたかのように羞恥で頬を朱に染める。
「可愛いな、彩は。女の身体には無限があるって言った人がいるのを知っている??女性が横たわると、胸の膨らみからウェストの括れを経て張り出した腰や尻に続くラインは無限大を表す記号に似ているだろう。その人は女性の持つ無限の魅力に男は惹かれると言ったんだけど彩の身体を見ていると、その言葉を思い出すよ」
「そうなの??そんな事を言った人がいるんだ。女性はそんな体形を保つ努力をしなきゃいけないね。自分のために、そして何より愛する男性のために」
「すべてを脱ぎ捨てて、美しい本当の彩をオレのじゃなく、彩のスマホで撮影しとこうか」

彩―隠し事 51

土曜日の夕方   

<<妄想と現実を織り交ぜて、妄想から、ほんの少し現実に近い夢のような話にしたいなと思っていたのですが、ローズステークスが私の勘違いや台風の影響もあって現実離れしたものになってしまいました。間違いは土曜開催ではなく日曜開催だったこと。間違いに気付いた時点で前日発売を買ったことにしようと思ったのですが台風の接近で開催中止の可能性があるとの事で前日発売が中止になったらしいのです。三連休ということで金曜から友人を訪ねて香港に行っていたので馬券購入を頼んだ友人のメールで色々知りました。具体的に馬名を挙げて書いたので購入金額を少しだけ増額してそっくりに買いました。今年二度目の馬券購入でしたが結果は外れで15000円のマイナス>>


緑地公園の外れでこんもりと生い茂る木々に隠れるようにして彩の上半身を守るセーターをたくし上げ、器用にホックを外したブラジャーをずり上げて乳首に吸い付く。
「だめ、いやっ、見られちゃう。やめて……」
「大丈夫、ここには誰も来ないし、どこからも見えない。彩の素晴らしい身体を自然の中で見てみたい」

健志の言葉でまたもや昔の記憶が蘇る。
隣家の男子に着替える姿を覗き見されてゾクゾクするような得も言われぬ快感に股間を濡らしたことがある。
先日、秘密クラブで見知らぬ人たちの前で下着だけ残して縄をかけられた時、身体の芯がぞくぞくするような快感で熱くなり、気付いた時には股間を濡らして乳房の先端を尖らせ、息をするのも苦しくなるほど昂奮していた。

「ほんとう??誰もいない??見えないよね??」
彩の声は不安に勝る性的好奇心で上擦り、付近を見回す視線に心もとなさを感じさせる事はなく淫蕩さを宿す。
無意識のうちに乾いた唇に潤いを与えるために舌を這わせる色っぽさに嗜虐心を刺激された健志は左手で彩を抱き寄せて唇を合わせ、舌を侵入させて唾液を流し込み、右手は前ボタンスカートのボタンを一番上だけ残して外してしまう。
「いやっ、やめて、エッチ……」
その声に抗議や詰る様子を感じさせることがないどころか、太腿に股間を押し付けて挑発する。

「ハァハァッ、本当に見られるのは嫌だけど、見られるかもしれないってドキドキするのは昂奮する……昂奮し過ぎで心臓が爆発しちゃいそう」
「確かめてみよう」
ザックリセーターの中に手を入れた健志は、ホックを外したブラジャーのストラップを左肩から抜いて袖から抜き取り、右側も同様にして最後にセーターの裾からブラジャーを引き抜いて抗議する間もなくポケットに入れる。
肩まで捲り上げたセーターのせいで剥き出しになった上半身は、羞恥と昂奮を混在させて微かに赤みを帯びる。
手の平を左右に広げて左胸の膨らみを掬うように頂上に向かって揉み上げ、最後は親指と中指で先端を摘まんでブルブル震わせる。
アウッ、いやっ、ウゥッ~……足を震わせて目を閉じ、声を漏らすまいとして右手を口に押し付けて左手で健志を掴んで倒れそうになる身体を支える。
二度目も同じように左胸を揉みあげて最後は先端を手の平で転がすように擦り、右胸の乳輪を舌先がなぞり、口に含んで甘噛みをして震わせる。
「ウッウックゥッ~、こんなところで、ヒィッ~……」
「彩、オッパイの先端が尖って零れ落ちそうだよ。気持ちいいんだね??」
「うそっ、こんな処で剥き出しにされたオッパイを弄られても気持ちよくなれない。ハァハァッ……恥ずかしい」
「彩の股間に押し付けたオレの太腿が湿っぽく感じているんだけど、どうしたんだろう??確かめてみよう」
アッという間もなく、あっけにとられる彩の足元にしゃがみ込んだ健志は、たった一つ残ってスカートを守っていたボタンを外してしまう。
スカートははらりとその場に舞い落ちてピンクのショーツをあからさまにする。

「あんっ、いやっ……やっぱり、健志はエッチ。彩の事を好きだって言いながらこんな恰好にする……いじわる」
左手で胸を抱いて右手で股間を覆った彩は蹲り、林の奥と左右を確かめ、背後を振り返っても人の気配がないことに安心する。
上目遣いに健志を見上げて甘く媚びを含んだように聞こえる声で抗議する。
「そうだよ。オレが意地悪なのを知らなかったの??」
言うが早いか、蹲ったまま両手で身体を守ろうとする彩の無防備になったセーターを抜き取ってしまう。
「ヒィッ~、いやっ、だめ、だめっ……こんな処で……」
蹲ったまま身体を丸めて両手で抱きかかえる彩の身体が落ち着くのを待って健志は声をかける。
「彩の素晴らしい身体を自然の中で見てみたいと言ったけど、今、見せてくれないか」
「健志にとって彩は単なるセフレ??都合の良い女??そんな女だったら、これも遊びの一部分、続けてもいいけどね」
「……そうか、ダメか。彩を都合の良いセフレとは思えないよ。いいよ、エッチな気持ちの方が勝っているけど、大好きな彩のすべてを自然の中で見たいと思ったのも嘘じゃない。好きだと言えるけど、それ以上の言葉を口に出来ないのが残念だよ」
「そうね、彩は人妻であることに違いがない……でも、健志は女を分かっているようでわかってない。女はね好きな男に不合理な命令をされても嬉しいと思うことがあるんだよ……彩はね、ずっと昔、高校生時代から恥ずかしい姿を見られたいって思いを心の中に隠して生きてきたの。仲の好い友人に連れられて行ったSMショークラブで眠っていた彩が目覚めたみたいなの。健志は、そんな彩を満足させてくれる王子様、白馬に乗った王子様なの……見てくれる??彩のすべてを見てくれるの??」

丸めた身体を抱きかかえる両手を解いた時、彩の表情に不安は欠片も残らず笑みさえ浮かべて立ち上がる。
「きれいだよ。染み一つない白い肌は透明感を湛え、黒髪は陽光を反射して絹糸のように艶々と輝いている」
川柳の木を背にして立つ彩の白い肌に木々の間をすり抜けた木漏れ日がまだら模様を描く。
身体が揺らめき、木々の葉が風を受けると彩の顔や白い肌に描かれた模様が優しく変化して見つめる健志は飽きることがない。

「少しだけ歩いちゃおうかな……彩の後ろを見張ってね」
平気な振りをしても誰かに覗かれるのではないかというわずかに残る不安が健志にこの上ない色気を感じさせる。
木漏れ日を受ける彩は抱きたいと思うよりも美しさが勝る。
その美しい彩が不安げな表情を浮かべて前かがみになると、健志の中に守ってあげたいという感情が湧き、抱きしめたくなる。
下着一枚だけを着ける美しくて可愛い彩をこの胸に抱きしめた時、オレは性的な欲求を我慢できるだろうかと野卑な思いが脳裏をよぎる。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

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