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浮気 2-1

安心しきったように眠る男を見つめる女の瞳は優しい光を宿し、掛けた毛布の乱れを直して窓に視線を向ける。
柔らかな陽光が通りの向こうに建つビルの窓に反射してキラキラ輝き、穏やかな気持ちでそれを見る女は、この人と付き合う前もこんな気持ちで景色を楽しんでいただろうかと自問する。
ウフフッ・・・誰に見せるわけでもなく、天使のような笑顔を浮かべた女は、
「しあわせ」と男の邪魔をすることのないように小さな声でつぶやく。

眠っていたはずの男の手が女の太腿に伸びて優しく擦る。
「起きてたの??・・・私の独り言を聞いちゃった??」
「うん??何か言ったの??もう一度言ってくれるかなぁ、アユの本音を聞きたい」
「うぅうん、いいの。気付かなかったなら、その方がいいの」
「オレの悪口を言ったのか??最近、この部屋に来ても抱いてくれないとか??」
「そうだ、忘れていた。私の部屋に来ても寝るだけってバカにしてない??抱いてもらったのは、いつの事だろう??・・・キスして」
寝転がったまま女を抱き寄せた男は両手で頬を挟んでチュッと音を立てて唇を合わせ、背中を撫でて腰に手を添える。
「どうするの??強く抱き寄せて放してくれない積り、それとももう一度キスをしてくれるの??」
男を見つめる女の瞳は熱く燃えて嘘を許さないよと訴える。

「アユ、オレの顔を跨いで腰を落としてくれる??」、「クククッ、パンツを脱がなくてもいいの??」、「それを口にするほど自信家じゃないよ。哀れと思って気を利かせてもらうと嬉しいね」
「私があなたの言葉に逆らうことがないって知ってるのに、いやな言い方」
言葉そのままに嫌な表情を見せるどころか好色な笑みを浮かべたアユはスカートの裾から手を入れて下着を抜き取り、男の顔の上でヒラヒラと振り回して視線を遮り、露わになった股間を見せようとしない。
「好い匂い・・・好い女は下着も芳しい香りで男を誘う」
「変な事を言わないでよ。それじゃ、お店のお客様を色気で呼んでいるみたいじゃない」
「そうなのか??まさか好きな男が出来たんじゃないだろうな、調べてやる」
男は寝転がったままアユを掴んで抱き寄せ、身体を入れ替えて上に乗る。
「クククッ、どうやって調べるの??・・・いいことを教えてあげる。あなたが着く少し前にシャワーを浴びたの」
「オレ以外の男の匂いが残ってないか嗅いでみよう」

上体を起こした男は、寝たままのアユの両ひざを立てさせてスカートの奥を覗き込む。
「スケベ。オジサンだよ、こんなことで喜ぶのは」
「オレはオジサンだよ、アユよりも20年も長く生きているんだから・・・嫌いになったか??」
「あぁ~ァ、嫌いになれればいいのになぁ・・・女盛りなのに抱いてもらえなくて、スケベな格好で覗かれるだけ。元気なチンチンがどこかに落ちてないかなぁ??」
スカートの中に顔を突っ込み、クンクン匂いを嗅ぐ男の吐く息が股間をくすぐり、鼻頭がわざとらしくバギナに触れる。
「いやんッ・・・くすぐったい。我慢できないから押し付けちゃう」
アユは男の頭に手を添えて股間に押し付け、寝たままの姿勢で腰を突き出す。

クチュクチュ、ピチャピチャッ・・・頭を押さえて腰を突き上げても男の力に敵うはずもなく、口とバギナの間に適度な隙間を作って舌と唇が自在に蠢く。
「いぃ、気持ちいい・・・いつものを、アレをやって」、「あれじゃ分からないよ」、「アソコを舌でクチュクチュしながらクリちゃんを鼻の頭で・・・ねっ」
ブチュッ、ヌチャヌチャッ・・・グチュグチュッ、ニュプニュプッ・・・バギナを開いた口で覆って吸い上げて舌が膣口に出入りし、そのまま小陰唇が作る溝を刷くように舐め上げる。
ンッンッ、ウッ、クゥッ~・・・舌や唇の動きに連れて自然と鼻頭がクリトリスを刺激し、アユの漏らす喘ぎ声が高く尾を引く。
アユが股間を押し付けてもっと強い刺激を求めると、唇は鼠径部をチュッチュッとキスしながら内腿に移動して激しく吸いつく。
「アウッ、クゥッ~・・・あなたの印をつけられちゃう。あなたに愛された痕を残されるの・・・もっと強く」

男の頭に添えて押さえつけていたアユの手は乳房を掴んで歪になるほど激しく揉みしだく。
「クゥッ~、気持ちいぃ、オッパイを揉んでもいいの??アウッ、アワワッ・・・あなたが構ってくれなかったから身体が求めるの・・・今日は激しいのがいい」
男はジュルジュルッ音を立てて吸いつき、
「クリを噛んじゃうぞ。もげちゃったらポケットに入れて、いつも一緒にいることにしよう」
「ウグッ、ヒィッ~・・・怖い、クリトリスを噛み切られちゃう・・・アウッ、アワワッ・・・」
自然と漏れる喘ぎ声を堪えようともせずに気持ちの昂ぶりを露わにして、熟れた身体に宿る欲望を男にぶつける。
バギナは蜜を溢れさせて妖しい香りで男を魅了する。
「入れて・・・あなたを欲しい。早く・・・」
舌先でクリトリスを叩くように刺激していた男は、
「我がままを言うヤツだなアユは、オレはもう少しオシャブリを楽しみたいのに」
「会う度に抱いてもらっていれば、こんなこと言わないもん。あなたのせいなのに・・・早く、早く入れて。あなたが欲しい」

ペニスに滑りを与えるために亀頭をバギナに擦りつけて馴染ませ、右手でアユの左足を抱えるようにして腰を突き出す。
「ウッ、アァッ~ン・・・久しぶり、あなたを感じる。熱くて硬い・・・好き、あなたが大好き」
男はペニスをゆっくりと出し入れして円を描くように動かし、アユの眉間に出来た皺が浅くなるのを待ってピストン運動を激しくして唇を合わせる。
アユの舌はキスを待ちわびたように男の舌を絡め取り、舐めたり甘噛みしたり唾液を啜ったりと静かにすることがない。
膣口に根元まで忍び込んだペニスが先端にコリッとした感触を得ると同時に、
「アンッ、すごい、あなたのモノが子宮口を突いている・・・ピッタリと嵌まってる、大好き」
「気持ちいいよ。アユのがオレを温かく包み込んでウネウネ蠢いて奥に引き込もうとする」
「そうなの??本当??何もしてないのに・・・あぁ~、気持ちいい、こんな風にして欲しかったの」

彩―隠し事

秘密の取引 

抱かれる前の健志にそんな事を言われても返事のしようがないと思うものの、一度でも健志の胸で喘ぎ声を漏らすようなことがあれば淫蕩な誘いを拒否する事はできないだろうと思う。
夫を愛し、愛されていると思っていた優子は誰からも清楚で上品な奥様と言われ、生来の性格もあって浮気することなどありえないと思っていた。
その夫が浮気していると確信した時、高校時代に隣家の男子に着替える姿を覗き見られて昂奮した記憶がよみがえり、友人が教えてくれた秘密クラブのSMショーで縛られて優子さえも気付かぬ内に心の奥底で密かに隠れていた淫らで奔放な彩がはっきりと姿を現した。
優子が制止しても、彩の浮気への好奇心を止めることはできないだろうと思う。
それどころか優子の想像も及ばない奔放さを見せるに違いない。
ジキル博士とハイド氏のように優子と彩の間を彷徨いながら不誠実な夫を言い訳にして、健志と過ごす時間は奔放で淫らな女になるだろうと想像すると胸は早鐘を打つ。

言葉を口にすることなく、視線を絡ませることもなく健志は股間を見つめる。
儚げな飾り毛は大切なところを隠そうとする意志を感じさせず、くすみの薄い割れ目と早くも滲み出た花蜜は健志の視線を引き付けて止むことがない。
「イヤッ、そんなに見つめられるのは慣れてないから恥ずかしい」
「そんな事を言われても、彩の陰毛は大切な処を守ろうとか隠そうとする積りがないようだから、見るのが礼儀だろう」
「恥毛が薄いからって、そんな言われ方をするのは・・・意地悪な男は嫌いじゃないけど・・・」
「仕事帰りに酒を飲もうとしている好い女を誘ったら、パンツも穿かずにガーターベルトとストッキングだけ、私じゃなくても気になると思うよ」
「そんな、たまたまです。いつも、こんな恰好で出勤するわけじゃないです・・・足を自由にしてください。そんな事を言われるのは堪えられない」
両足を大股開きで拘束され、隠すものもなく曝した股間に自由な両手を伸ばして隠そうとする。
「彩さん、そんな事をすると素っ裸に剥いて両手両足を万歳の格好で縛りつけるよ。両手をどけなさい」
「そんな事を・・・こんな恥ずかしい恰好を曝したまま見つめられるのは、無理やり押さえつけられて犯されるより恥ずかしい」
「そうですか、無理やり犯されるのは一時の辱めを堪えれば済むし身体に残る痕跡は洗い流せばきれいになる。隠しようのない恥部を見られるのはドキドキして羞恥心がとどまることなく成長する・・・だから嫌と言うわけですか??」
「それが全てじゃないですが・・・正直に言うと、秘密クラブで見知らぬ人たちの前で下着だけを残した緊縛姿を見られた時、遠い昔の忘れていた記憶が蘇ってゾクゾクするような快感に包まれて心地良かったの」

「彩さんはご主人と別れようという気はないのでしょう??」
「浮気されたことは腹が立つけど、それを除けば今でも嫌いじゃないし、食器を壊すように結婚生活も投げつけてしまえば簡単に粉々になると思うけど、少し時間をかけて考えようと思っています」
「私は結婚した事がないので分かりませんし、無責任な言い方かもしれませんがそれが正しいのでしょうね・・・大人の男と女、割り切った付き合いも出来るんじゃないですか??」
「正直に言います。彩は本名じゃないんです。秘密クラブで登録名をどうしますかって聞かれたときに思いついた名前なのです。そんな私でもいいのですか??」

健志に好感を抱き、この人となら一時のアバンチュールに耽る事も悪くないと思う優子は仮名を名乗ったことを詰られることを覚悟して話す。
「好いじゃないですか。私は独身です、彩さんの方がリスクを背負うこともあるでしょう。どこの誰とも明かさないことが安心につながるとすれば私になんの異存もないですし、私の知るあなたは彩と言う名です」
「明日はどうなるか分からないけど、今日は健志の言うことに従います・・・彩の何処が好きになったのか教えて、夫に裏切られた彩に自信を取り戻させて欲しいの」

「秘密クラブで縛られた彩を見たオレは理想の女性に巡り合えたと思った」
これまで、彩さんと呼んでいたのが彩になり、私がオレとなったことで二人の仲が一気に縮まり抱かれることが当然だと彩は思う。
「本当なの??お世辞でも嬉しいけど、健志の理想の女性と彩がどれほど似ているのか教えて欲しい」
「艶のある黒髪と悪戯心を宿した瞳は私の好みのど真ん中だし、意志の強さを宿す顎のラインもいい。上半身や身体のラインはスポーツに興じて自己規制が効いていると感じさせる。オッパイを見せてもらってないけど、ウェストの括れからバンと張り出した腰から太腿に続くムッチリとしたラインが好きだよ」
「あぁ~ン、もっと聞かせて。仕事で褒められることはあっても女としての自信を失いかけていたの」
肘掛けに足を乗せて拘束しているから腿の裏側が見える。触れようとする手を弾き返すほどの弾力に生命力を感じるし、誰でも一つだけ秘密を持つ権利があるとも言う。
秘密を持ちすぎるのは誠実さが足りない。一つだけ秘密を持つと、それが自分の負い目になって他人に優しく接することが出来る。
清楚で上品な人妻の彩が奔放で淫らな女になる時間を持ち淫らな享楽に耽る秘密を持つと、浮気を許す事はなくとも今よりもご主人に優しくなれるはず。
それは、いずれ二人の仲が元に戻ることに通じると思うよと健志にとって都合の良い言を弄する。

「健志にとって都合の良い言い分のように聞こえるけど彩にとっても悪い話じゃなさそう。長い間、彩自身も意識しないままに棲みついていた淫らな享楽に耽る奔放で淫らな女。そんな彩を開放させてくれるんでしょう??本当の私、私を知る人たちが清楚で上品な人妻と褒めてくれる本物は傷つけずに・・・そうでしょう??」
「あぁ、そうだよ。オレが知るのは彩だけで本物の正体は知らない方がいい。本物はこれまで通り過ごせばいい」
「もう一つわがままを聞いてくれる??今日は抱いて欲しいの・・・明日以降は彩に考える時間を与えて欲しい。本当の私はこれまで通り仕事をして夫との関係について、健志の言うことを信じて考えてみる。奔放な彩が今日だけではなく今後も健志に抱かれたがっているか確かめたいの・・・わがままで身勝手な言い分だってことを承知しているけど健志だからお願いするの・・・」
「・・・・・分かった。彩の判断に任せる、どんな結論を出してもオレは彩の味方だよ」
「ありがとう・・・もしかすると、同じ空の下に住んで二度と会うこともないかもしれないけど、それでも健志は彩を見守ってくれる。健志ともっと早く会いたかった・・・脱がせて、オッパイも見て欲しい。彩の身体で遊んで欲しいの、変態遊びで彩の獣欲を満足させて欲しいの」

堕ちる

幸子の悲劇-22

温めのお湯を張ったバスタブに頭の先までドボンッと浸かり、顔に掛かる髪を掻き揚げてバスタブの縁に腕を置くとお湯が滴り落ちて残りは水の玉になって滑り落ちる。
30代半ばになっても肌理の細かい肌は大理石と見紛うばかりで乳白色に輝いて張りがあり、友人たちに上手に年を重ねているねと羨ましがられている。
これまでは他人に褒めてもらおうなどという意識を持たず、美しさを保つことが日々の励みになり生きる目的の一つにもなっていた。
そんな努力が魅力的な身体となり、今まさに高い商品価値となって妖子たちに期待されているのだと思う。
妖子が言った、返済が終わった後に期待していることって何だろう??
新たな不安が育ち始める。
将来を悶々と考えるよりも調教を受けている最中の方が余計な事を考える余裕がなくて気が休まる。
何も考えることなく調教を堪える自分が愛おしい。
自ら過去の貞淑な妻に別れを告げて放埓な女を演じるのは愛想尽かしした夫と決別するためであり、不信感を抱いた夫にいささかの未練もない。

化粧で念入りに飾り、衣装を整えて妖子たちを待つ時間は自分も驚くほど心穏やかで不安を感じることがない。

「休憩は終わり。始めるわよ」
妖子は従えてきた男三人に合図を送り、彼らはテーブルに縄やバイブ、ローソクを並べて天井から下がる鎖などの確認をする。
視線の端でその様子を見ても動じる様子もない幸子の髪を撫で、頬を擦りながら妖子は話し始める。
「いわゆるSM行為は知的な遊び。ある種の動物のセックス時の行為をSMになぞらえる報告例もあるけど、それが所謂SMかどうかは分からない。さすがに縛りをする動物はいないだろうし、本来SMは相互理解を前提にした愛の交歓でSはサービス、Mは満足やわがままのMと言われる・・・SとM相互の関係の他にショーとしてのSMは見る人を満足させなきゃいけない。分かるでしょう??Mの幸子がSである男たちをリードして幸子自身が満足し、見る人も満足させる・・・今日はムリでも縛りに慣れた幸子ならできる」

妖子の言う、縛りに慣れた幸子とは何度縛られると達する境地だろうと不安が芽生え、平静を保っていた幸子の気持ちが騒めき始める。
最初から本格的に始めて身体が拒否すると困るから、今日は入り口を経験するだけにしようねと言われて安堵する。

「両手を揃えて出しなさい」
身体の前に突き出した両手首を男の一人が縛る。
縛り終えたかと思ったところで手首を巻く縄を絞るように両手の間に縄を通されて顔を顰めると、痛いかと聞かれる。
「ハァハァッ、痛くはないけど隙間もないほど縛られて手首が動かない」
「それでいいの。緩いと手首がぐずぐず動いて肌が傷ついたり、変なところが締まって血行が悪くなったりして事故につながることがある。縛りで中途半端は危険なんだよ、きっちり固定した方が安全なの・・・美しさって言うかエロさも、きっちりの方がいいって徐々に分かるよ」
妖子の説明を聞く幸子は手首を縛られただけで、ハァハァッと息を荒げて無言で頷くしかない。

妖子と三人の男が取り囲み、八つの瞳に見つめられる幸子は息を荒げるだけではなく、身体の芯から沸き上がる気持ち良さに立っているのさえ辛くなる。
その後も衣服を付けたまま足を縛られたり、胸の膨らみを強調するように縄をかけられたりと男の操る縄が手の延長なのではないかと思うほど自在に操る術を見せられた。
乳房の上下を這う縄が食い込む痛痒さに酔い、きっちり縛った方がいいと言ったのはこのことだと思うほど縄の感触が気持ちいぃ。
ブラジャーを着けていない乳房が縄に絞り出され、突き出た先端が衣服に擦れる痛いほどに勃起する。
女の部分がキュンとしてジュンと蜜が滲み出るのを感じる。
アンッ、ハァッ~・・・洩れる吐息を我慢することも出来ず、縛られるだけで善がる自分を恥ずかしく思って目の縁を朱に染める。
「ウフフッ、気持ちいいの??可愛いわよ・・・どんな気持ち??」
「縄に支配されるような気持ちになるのが切なくてゾクゾクする。可哀そうな自分を愛おしく思っちゃう」
「可愛いわよ、幸子は私の思った通りの女性。夢占いで縄に縛られるのは異性に愛されたい願望の象徴とか、規則に縛られて精神的、肉体的に自由を束縛されている状態を表しているらしいよ。縄で縛られることで気持ちの開放を感じるようなら意識して自分のルールから、はみ出してみるのがいいのかも」
妖子の言葉は思い当たることがある。夫の作った借金を返済した後は、離婚届を叩きつけて何ものにも束縛されることなく自由に生きてみようと改めて思う。

上半身を這う縄から解放された後は、椅子の肘掛けを利用して両手両足をM字開脚に縛られ、残る男二人に情け容赦なく衣服を引きちぎられて下着姿にされる。
「ヒィッ~・・・怖い。痛い事はしないで、お願い」
「この人たちに幸子を苛めたりさせない、私が約束する。幸子が自分の気持ちを正直に表せるように手伝うだけだよ。安心しなさい」
男三人がゆっくりと幸子を追い詰めて妖子がそれを守る立場に立ち、幸子の気持ちを揺さぶりながら心の内に眠る卑猥な気持ちに気付かせようとする。

堕ちる

幸子の悲劇-21

戻ってきた妖子が見たのは、息も絶え絶えに横たわり口元とバギナから二人の男が満足の証として吐き出した精液を滴らせる幸子の姿。
背中や尻だけではなく真っ赤な蝋が全身に模様を描き、アナルはペニバンを飲み込んだままヒクヒクと息をしている。
何度も塗りつけられたアナルローションが吐き出された精液と混じって会陰部で白い泡を作り凄惨な様子を見せつける。

「尻の穴にペニバンが突き刺さったままだけど、ペニバン用ハーネスを外しただけのやりっ放しにされちゃったんだ、可哀そうに・・・」
可哀そうと言うものの表情は緩み、面白がっているとしか思えない。
「オマンコと口マンコをオチンポに犯されてお尻の穴はオモチャで遊ばれちゃった。お口に吐き出されるのはこれまでも何回もされたけど嫌じゃない・・・私のお口やオマンコで満足してくれて精液を吐き出されるのを嬉しいと思う女にされちゃった・・・妖子のせいだよ」
「そう、よかった・・・何度も言ったけど、お客様の求めることは十人十色。ノーマルなセックスを好むお客様には極上の雰囲気で最高のセックスを提供する。アナル、縛り、乱交、レズビアン、幸子ならそれらすべてに対応できると思う。休憩後は部屋に戻って縛りを経験するんだよ」
「縛られるんだ、耐えられるかなぁ・・・勉強のために見た動画の縛りは美しかった。私も美しく縛られるかなぁ、それが心配」
横たわったまま遠くを見るような幸子の表情は現実感がなく、妖子は危険な兆候を感じ取る。
「幸子・・・私が言うのも変だけど流されちゃだめだよ。不特定多数を相手にセックスを仕事にすると壊れる女がいるって前に言ったよね。幸子には壊れて欲しくないの、返済を終えた後に期待することがあるからね」
「覚えています・・・自由になって、夫に離婚届を叩きつけるのを楽しみにしています」
「クククッ、まぁ、それもいいでしょう。あの男がどうなっているかを教えてあげる。もう少し誠実さがあれば頭が良さそうだから使い道もあるけど、不誠実なのはダメ・・・身体を使ってもらうしかない。今、見てきたらね、尻の穴をチンポに犯されて、口も犯されたりオマンコを舐めさせられたり、おまけがトイレ代わりにオシッコを受けていた。もうダメだね、可哀そうだけど元には戻れない」
「フンッ、自分の過ちを私の身体で精算させようとして狡賢く立ち回ろうとした罰。自業自得よ」
「今の科白を言えるようなら大丈夫だね、幸子は壊れる事はない。私が保証する」

迎えに来た三人の男と妖子に首輪につながるリードを引かれ、レストランの隣室から地階にある幸子の部屋に戻される姿は糸くず一本身にまとうことを許されず、股間や乳房を隠すことがないように背後で両手を縛られる。
身体中のあちこちに残る真っ赤な蝋が描く模様は何人かのすれ違う人たちの好奇の視線を引き寄せ、
「それは妖子さんの新しいオモチャなの??」、「身体に蝋で絵を描いて風流な格好だね」と揶揄いの声を浴びせられると身体が芯から疼き、頬が紅潮して股間がジュンと新たな滑りを滴らせる。

レストランやカジノの裏側は関係者以外いるはずもなく、素っ裸の幸子を連れ回して露出調教の真似事をするのにちょうどいい。
「すごいモノを持ってるねぇ・・・ちょっと触らせてよ、好いでしょう??」
部屋を出てきた女性の視線は股間を覆い隠す剛毛に吸い寄せられ、言い終わるや否や伸ばした両手は密林を掻き分けて女の部分をまさぐる。
「ウッ、あうっ・・・いやんっ、こんな所で、恥ずかしい」
「恥ずかしいの??嬉しいな・・・毎日、事務仕事でストレスが溜まってるの、あなたのようにきれいな人が苛められて身悶える姿を想像してストレスを発散することにする。それにしても感度が好いんだね、ココはグジュグジュだよ」
「そうなの幸子の自慢は感じやすい処。ローソクを垂らされてアソコだけじゃなくお尻や口を犯されて、こんなになっちゃうんだからね・・・そうだ、今日から初めて明日は本格的に縛りをするから見においでよ」
「えっ、見せてもらえるの??行く、絶対に行く。ねぇ、吊るしたりもする??逆さ吊りは??・・・明日が楽しみだなぁ」

嬉々とした表情の女性は出てきたばかりの部屋へ戻っていき、視線の端でそれを捉えた幸子は新たな羞恥が与えてくれる快感を想像して股間を濡らす。
その後も何人かの人たちに剛毛とローソク模様を晒しながら自室に戻り、しばしの休息時間を与えられる。

与えられた部屋で一人になっても下着さえ着けようとせず素っ裸のまま身体に残る蝋を一つ一つ剥がし、全身を鏡に映してみる。
陵辱を繰り返された身体は一見何の変化も感じなかったものの乳房をヤワヤワと揉みしだき、そのまま下腹部まで撫でおろして腰を撫でると手の平の通り過ぎた跡は白磁のように妖しく輝き、幸子の顔に満足の笑みが浮かぶ。
何人もの人たちに揶揄われた濃すぎる陰毛も愛おしく、こんなに陵辱されても涙を浮かべるどころか性的好奇心が沸々と沸き上がるのは、あなたのお陰かもしれないねと剛毛相手に笑みを浮かべる。
満足顔の幸子は全身に手の平を這わせていく。
尻を撫でていた手が止まり、顔には苦衷が浮かぶ。
アナルを男根に犯されて満足の証を口で受けても嫌だと思わない心と身体に恐怖する。
縛られた身体を吊るされても快感を得るのだろうか、そんな不安を抱きながらも身体の疼きが止まらない。

彩―隠し事

色欲 

高台に建つマンションの窓際に立つと先ほどまで酒を楽しんだホテルの威容を中心にこの街のほとんどを見渡せる。
25時を過ぎても睡魔は姿を見せることなく、一つまた一つと家の灯りが消えていくのを楽しむ余裕が生まれてくる。

ジュゥ~・・・肉をグリルパンで焼き始める音がする。
「彩さん、焼き方はどうしますか??」
「今日は生々しい女の気分なのでレアでお願いします」
「彩さんが生々しい女ですか、意外ですね」
時間の経過とともに健志に対する警戒心が薄れ、清楚で淑やかと他人が評価する優子は姿を消して、優子の心の奥でゆっくりと育っていた妖しい魅力を湛えた彩が身体を支配する。
窓際から健志のそばに移動して肉に付いた縞模様を見つめる。
健志はそんな彩の腰に手を回して引き寄せ、一言も発することなく唇を合わせる。
「うっ、急に・・・レアじゃなくミディアムに変更して・・・だから、もう一度」
潤んだ瞳で見上げる彩を左手で抱きしめて再び唇を合わせた健志は唾液を送り込み、右手は何かを探るようにスカート越しに腰を擦る。
「ミディアムレアにしときましょう」
「ハァハァッ・・・久しぶりのキスで昂奮する」

グリルパンで焼き目を付けたテンダーロインをアルミホイルで包んでオーブンに入れた健志は振り返り、
「彩さんは私に見覚えがあるのでしょう、違いますか??私も気付いていましたよ。駅にいたのですが彩さんが降り立った時にすぐに分かりました。後をつけてエレベーターに乗り込み、彩さんの目的が客室フロアじゃないので誘いました」
「そうだったのですか・・・それで私をどうしようと思っているのですか、念のため聞かせていただけますか??」
「警戒しないでください。秘密を知ったからといって脅そうなどと思っていません・・・そうだなぁ、ご主人が浮気をされていると仰いましたが、彩さんにもその気があるなら私にそのチャンスを与えてくれませんか??」
ほとんどの人がイメージする清楚で上品な人妻優子ではなく、今は奔放で淫らな彩に変身しているので健志の言葉に欲情を昂じさせる。
「そんな事を言われても・・・浮気します、抱いてくださいなんて言えません」
二人の仲は卑猥な空気を漂わせながら着実に近づいているのに言葉遣いは一気に間を詰めることがなく、ゲームのように楽しむ余裕が生まれている。

「上着をいつまでも着ていないで脱いでリラックスした方がいいでしょう・・・それとも、すぐに帰るので脱ぐ必要はないという意思表示ですか?・」
声は穏やかながら有無を言わせぬ雰囲気に二人だけのプレイの一環と受け取った彩は、嫌がる様子もなく上着を脱いでその場に立ち尽くす。
「スカートハンガーを用意したから脱ぎなさい」
「いじわる・・・彩を苛めて楽しいですか??」
優子を忘れて彩になり切り、先ほどまで私と称していたのが奔放な彩になるべく自分を彩と呼び始めるものの、逃げるように後ろに下がるばかりでスカートに触れることがない。

ドンッ・・・あっ・・・背後の椅子にぶつかった彩は、そのまま腰を下ろして座り込んでしまう。
「そうですか、疲れましたか。椅子に座った方が楽でしょう・・・ステーキは私が口に運んであげますよ」
「ほんとう??彩はここに座って口を開けるだけでいいの??」
「そうですよ。彩さんは動く必要がないから・・・こうしましょう」
彩の足をひじ掛けに乗せて大股開きで座らせる。
「動くのは許しませんよ。動くようなら、申し訳ないけど素っ裸に剥いて両手の自由を奪って、この格好で足も縛ります・・・分かりましたか??」
「ハァハァッ、だめっ、苦しい・・・」
黒いシャツにグレーのタイトスカート姿で両足をひじ掛けに乗せて大股開きの彩は、足の付け根まで覗かれないかと不安と期待で動悸が激しくなる。

「タイトスカートがずり上がってストッキングが守るムッチリの太腿が美味そうでそそられます・・・」
「ハァハァッ、彩は太腿じゃなく肉の匂いにそそられます」
「あっ、忘れていました。肉が焼けていますね」
オーブンから出してアルミホイルを外した肉は湯気と共に美味そうな匂いが鼻を刺激する。
「ワインは白で我慢してもらいますよ。よく冷えた白が好きで肉でも魚でも白なので・・・」
冷えたワインで肉を流し込むように食べ終えた二人は、妖しい光を宿した視線を絡ませて口を閉ざす。

「彩さん、そのままの格好でスカートを脱ぎなさい」
「いやっ、スカートは脱げない。許して・・・チンチンを舐めろと言われればオシャブリします。抱くと言うならベッドに行きます。ここでスカートを脱ぐのだけは許してください」
スカートの中に下着を着けていないのを知られるのは、オシャブリする事や身体を開いて股間の奥深くに健志を迎え入れるよりも恥ずかしい。
仕事中も浅ましく男あさりをしている女だと思われるのは堪えられない。

「ノーパンなのは知っていますよ。今更恥ずかしがることはないでしょう・・・脱ぎなさい」
「えっ、知ってたの??」
「彩さんは意識してないつもりでも不自然さはありありと感じていたよ。スカート越しに腰を撫でても何の気配もなかったしね。タイトスカートに浮かぶ下着のラインを気にするならTバックで済むけど、その気配も指先は感じなかった」
椅子に座ったままスカートを脱ぎ始めた彩に背を向けた健志は食品用ラップフィルムを用意する。
スカートを脱ぎ終えた彩はひじ掛けから降ろした足を揃えて行儀良く座り、それを見た健志はチッチッと舌打ちをして顎をしゃくる。

再び肘掛けに乗せた足をラップフィルムで拘束して股間をあからさまに晒す。
羞恥で頬を朱に染めて顔をそむけるさまが色っぽく、ガーターベルトとストッキングが飾る下半身はムッチリとして染み一つない。
健志は股間に伸ばしたくなる手を我慢し、じっと見つめて意地の悪い事を言う。
「彩さん、身体の関係がない私が言うのも変だけど、秘密クラブで縛られたり仕事中にガーターベルトとノーパン姿。ご主人の浮気を切っ掛けにして何か性的な欲望が胸の内で育ち始めて持て余しているんじゃないか??・・・もしもそうなら、もしも卑猥な欲求を幾らかでも解放しようとしているなら私が協力するよ。見知らぬ男に抱かれることも、複数の男に弄ばれる場も提供する。見られるか見られないかの露出を楽しんだり・・・そうだな、女性が相手の機会も作るけど、どうだろう??」
私は彩、奔放で淫らな女にあこがれる気持ちが育ちつつある。