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彩―隠し事 63

土曜日 妄想から現実へ     

気持ちいい……高校生だったあの日からこんな風にしたいと思っていた。山や草原、川もいいな。生まれたままの姿でこの身体を自然にゆだねて何の制約も受けずに自由を感じる。
憧れるのは海……空のスカイブルーと、どこまでも続くマリンブルーが遥か彼方で混じり合う。
水着は必要ない。魚の群れに混じって海と空の境を目指して泳いでいく。
イルカが遊ぼうって誘ってくれれば竜宮城を目指して潜るのもいいな。
気が付くと彩の周りはイルカだけじゃなく、人魚やサメもいるし、名前も知らない魚たちが一緒に泳いでいる。
息をするために海面に戻って顔を上げると、カモメが頭上で弧を描く。
プカリと浮かんで空を見上げると真っ青な空に浮かぶ白い雲が、
「彩、海もいいけど空もいいよ。遊びにおいでよ」と誘ってくれるの。

セーターを胸まで捲り上げたまま数歩進み、振り返ってクルリと一回りする。
彩の様子はいかにも楽し気で、時々見せていた羞恥心を感じさせることがなく、現実とも夢ともつかない話をする。
「ねぇ、そんな彩を想像してみて……景色が目に浮かんだ??」
「心のキャンパスに自然の中で戯れる絵を描いたよ。山とは言えないけど、木陰でハダカンボの彩を見た。海や草原、自然の中の彩は洋服のような人工物を身に着けずに生まれたままの姿がしっくり馴染む。自然が彩を受け入れて一体になる。彩が言葉にした恥ずかしい姿を見られたい願望って言うのは、自然の一部となってあるがままの自分でいる時間を大切にしたいって言うことと同じ意味じゃないかな」
「う~ん、そうかもしれない。人の間で生きるって事は常識や道徳感などで自分を正直に表現できない事もあるから……うん、そうかもしれない。今は、そうだと断定できないけどね」

健志はニヤリと笑みを浮かべてデニムスカートを差し出し、受け取った彩は、
「ボタンは??」
「一つだけ……セーターを脱いでこれを着なさい」
デニムスカートを着けて一つだけボタンを嵌めた彩は周囲を見回し、誰もいない事を確かめて一気にセーターを脱いで健志から受け取ったデニムジャケットを羽織り、ボタンを嵌めようとする。
「ダメだろう。スカートはスースーしているんだから、ジャケットもヒラヒラしとかなきゃバランスが悪いよ」
「ハァハァッ、いやっ、恥ずかしいのに昂奮する……アソコが渇く暇もないほどなの、触ってもいいよ。確かめたいでしょう??」
割と高い植樹帯の奥まったところに移動して柵を背にして彩を立たせると、小柄ということもあって腰から下は植え込みで隠れ、少しくらいは大胆に振舞っても歩道を歩く人や走り去る車から見えることはなさそうに思える。
「アンッ、こんな処でと思えば思うほど息をするのも苦しくなる。彩よりもエッチでスケベな女を知ってる??」
「彩よりもスケベな人など想像もできないよ。夜とは言え通りを歩きながら白くてムッチリの肌を晒して知らない人に見られかもしれないと思いながらマンコ汁を滴らせる人をオレは知らない」

街路灯の下でジャケットの前を大きく開いて夜目にも白いムッチリとした肌を剥き出しにする。
「きれいだ……大理石のようなしっとりした滑感が触れる手を吸いこまれそうに感じるし、街路灯に照らされてゾクッとするほど美しい」
健志の手は言葉通り肌の感触に酔うようにウェストの括れや成熟した女性らしい柔らかみを感じさせる下腹部を撫で、胸の膨らみの大きさを確かめるように手の平で包み込む。
「ハァハァッ……嫌な触り方、気に入ってくれた??」
「彩の身体は見るだけで満足できる。芸術的とも言えるけどエロさも兼ね備えて、抱きたくなるし苛めたくもなる」
「アンッ、彩はⅯッコなの、優しいだけじゃ物足りない女なの……こんな処で理不尽な事をされるのも嫌じゃない」

「ウッ、いやン、感じちゃう……オッパイの先端をそんな風にされたら、いぃの」
膨らみの麓を掬うように鷲掴みして乳輪を舌先でグルリとなぞり、舌で下品にベロリと舐めて先端を甘噛みする。
クゥッ~……甘噛みしたまま先端を舌先で叩き、顔を左右に振る。
イヤッ、やめて……止めてと言う彩の手は健志の頭に添えて胸に押し付ける。
健志が力を込めて抗えば押し付けられた頭と顔の自由を取り戻す事は出来るだろうに、そうはせずに甘噛みした歯に力を込めていく。
「ウッ、クゥッ~、噛むなんて……苛められるのもスキ。こんな処でオッパイを丸見えにされてスカートの裾を気にしていないとアソコも丸見えになっちゃう」
頭を押さえつけた手から力が抜けると抱き寄せられて唇を奪われ、残る手で乳房を揉まれて先端を摘ままれる。
「甘噛みと摘まむのとどっちが気持ちいい??」
「両方スキ、彩は我がままで欲張りなの。痛痒いのも好いし、優しく愛撫されるのもいい……今は、Mっ気を刺激さるのが好いかも……恥ずかしい」

「彩、匂いや湿り気があっても我慢してくれよ」
えっ、なに??……意味が分からず健志の顔を見つめるばかりの彩の目はポケットから取り出した真っ赤なショーツで覆われ、ハンカチで留めて目隠しにされる。
嫌という暇もなく健志はベルトを外し、彩の両手を背後で縛って植え込みの柵に繋ぎとめてしまう。
顔を振っても目隠しが外れる事はなく、両手を擦り合わせたり身体をひねったりしてもベルトの拘束が緩むことも外れることもない。
「怖い、目隠しを外して……お願い、ダメッ、いやっ、震えが止まらない」
哀願する声が震え、後ろ手に縛ったために隠しようもなく曝け出した乳房の先端は堅くしこり、震える両足を擦り合わせて無毛の股間を隠そうとする。
接していた身体を離して後ろ手に柵に繋いだ彩を見つめる健志は、周囲に他人の気配や通りを走る車の途絶えたことに安堵して息を吐く……フゥッ~

「彩が話してくれた海でスッポンポンの景色も見たいけど、今の彩もいいよ。幹線道路を離れているから通る車はまばらだし、歩く人はジョギングのカップル以外はいない。街路灯の柔らかな灯りが彩の身体を照らして存在を際立たせる。見惚れるばかりだよ」
「怖いの。人通りのない夜の通りとは言え、いつだれが通るかもしれないし車が停まるかもしれない」
「正直にならないとダメだよ。そんな不安も彩には前戯と同じだろう??違うって言える??」
「そんな事を言われても答えられない……」

人差し指を伸ばした健志は爪の先で乳房の先端をつつき、彩がヒィッ~と声を漏らすと頬を緩めて、乳房の谷間から撫で下りて臍の周囲をクルリと一蹴して下腹部を刷く。
「クゥッ~、気持ちいぃ。見たこともないエロ虫が性感帯を求めて彩の身体を這っているみたい……イヤッ、こんな事って。こんな処で……」

男と女のお話

ホテルのバー

「ねぇ、そのギムレットを飲ませて」
「いいよ、どうぞ」
「あれっ、初めて会った時、あなたが飲んでいたジンライムだったっけ、あれと似ているような気がするんだけど」
「材料はジンとライムで同じ。大きな違いは、ギムレットはシェイクしてカクテルグラス、ジンライムはウィスキーグラスでステアする。ジンって癖があるけどシェイクすることでライムと混じり合って角が取れる」
「ふ~ン、アルコールの能書きを言う人って好きだよ。酒の似合う男性が好きだし、こだわりを持っている人が好い」
「ギムレットとジンライム、どっちが好き??」
「はっきり覚えてないけど、味はこれ、色はジンライムがいい」
「今日はフレッシュライムを絞ってもらったからさっぱり爽やかでガムシロを加えて、なによりシェイクしている。この前のジンライムはライムジュース使用だったから少し甘いのと色のグリーンが、はっきり出る」
「ふ~ん」
「ギムレットはレイモンドチャンドラーの小説、私立探偵フィリップ・マーローシリーズで有名なカクテルだよ。“ギムレットには早すぎる”というセリフでね」
「それ、知っている。”長いお別れ”だよね」
「チャンドラーを読むの??君は予想外にハードボイルド派??女性は小説に感情移入するのかと思っていた」
「英文科だったんだけど、先生が変な人でチャンドラーのファン。その上マーローのセリフがお気に入りで、教材として使っていたの」
「なるほど変だ。If I was not hard.I would not be alive.If I could not ever be gentle.I would not deserve to be alive。男は強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」
「そうそれ、授業の開始前、出席簿を廻しながら、そのセリフで始まっていた」
「オレも受けたかったな、その授業」
「うん、モテタだろうね、女子大だから」

「ちょっと用を思い出したから、しばらく失礼させてもらうよ」 
男は席を立つ。

女は退屈したわけでもないのに両手で頬杖をついて窓いっぱいに広がる高層ビル群の灯りや川を行き交う船の景色を楽しみ、一つの星も見えない空を見つめて席を外した男との明日が見えない事を重ね合わせて口元を引き締める。

男は席に戻り窓外の景色に見入る女を見つめる。
「どうしたの、私の顔に何かついている??」
「この夜景はいつでもあるけど、この一瞬の君は今しかいない」
「褒めてもらっていると思っていいの??」

ショパンのノクターンが演奏されている。何番かは知らないが昔ハリウッド映画で有名になったと聞いたことがある。
夜の始まりに流麗なピアノの調べが心地良く、朝日を見る頃にはもっと幸せな気持ちになっているに違いないと頬が緩む。

「どうしたの??思い出し笑いのようで感じ悪い……このバーにあなたは男同士や1人で来ることはないと思うけど、過去は詮索しないし許してあげる」
「それは、それは、ありがとう。でも誤解だよ、君以外の女性を想い出したわけじゃないよ」
「ふ~ん、信じるかどうかは……ねぇ、会うのは今日で2度目だけど、私を口説く気がある??」
「明日は休みだろう、今日は送らないよ。君の時間をプレゼントしてもらいたい」
ポケットから電子キーを取り出してテーブルに置く。

「ウフフッ、紳士がオオカミになるの??」
「好い女を前にして、いつまでも紳士でいるほど失礼でも野暮でもない積りだよ」
「席を立った時から期待していた」
「自信家の女は嫌いじゃないよ。グラスを持つ白い指、飲むときにチラッと覗く赤い舌が妙に艶めかしくて我慢できなくなる」
「ゾクゾクする、もっと言って」
「生ハムを食べる口元を見ていると、オレが食われているような気になる」
「そう、私は男を食べるのが好きな女なの。カマキリの交尾って行為を終えたオスはメスに食べられちゃうの。子種を吸い取られた挙句、最後は母と子のための栄養になるんだよ」
「君はオレを食い尽くして栄養にしちゃうのか??」
「私との子孫を残す価値がある男ならね。生まれてくる子供のために栄養になってもらうかもしれないけど、今は私を楽しませるために生かしといてあげる。気持ちよくさせてね、期待しているよ」
女の瞳は欲情を滾らせて淫蕩な光を宿し、昂奮で乾いた唇に舌を這わせて滑りを与える様子に男の股間が反応しそうになる。

男は人差指と中指をテーブルに置き、何かを想像させて卑猥に蠢かす。
グラスを持ち、視線は女を捉えて離さず、舌先をグラスの縁に這わせる。
「クククッ……もっと、やって……」
思いを込めて舌先を出し入れし、グラスの縁を舐めてワインを舌先で掬うように口に運ぶ。
「ねぇ、もう止めて、舐めるのは止めて。私たちを見て笑っている人がいる」
「嫌だ……君のアソコが濡れるまで止めない……」

女はキーを取り立ち上がる。
「我慢できない。もうグショグショ……部屋に行こうよ」

オオカミを前にして目が潤んでいる……女はカマキリではなく可愛い子羊のようだ。


                                               <<おしまい>>

彩―隠し事 62

土曜日  放胆    

ランニングウェアのカップルは彩と健志に気付いた様子もなく、深呼吸をして両足のこりを解すようにマッサージしながら、
「フゥッ~、気持ちいい。ジョギングを終えた雅之さんが、あまりに気持ち良さそうだったから一緒に走らせてもらったんだよね。私のペースに合わせてスロージョギングから始めてくれたけど、いまだに走るペースを上げられなくて、ごめんね」
「俺の方こそ、ありがとうってお礼を言うよ。競技参加を目標としているわけじゃないからタイムはどうでもいいんだよ。君と走る事が楽しみになった……こんな時になんだけど、俺と一緒になってくれないか。結婚してほしい」
「えっ、なに、プロポーズ……なの??」
「うん、だめかなぁ??バツイチだし、歳も15も上だしさ……ごめん、忘れてくれよ」
「どうして??忘れたりしない、今日は一生忘れない日になったよ。小学生の頃から近所のお兄ちゃんの雅之さんに片思いしていたの。歳も離れていて挨拶は出来てもそれ以上の会話をするチャンスがなかったけど、ジョギングを終えて家に入るあなたに思い切って声をかけたんだよ」
「そうなんだ??知らなかったよ」
「ウフフッ、夢のよう……雅之さんが結婚するって聞いた時は泣いたんだよ、どうして15年待ってくれないんだって」
「15年??意味が判らないよ」
「15年後に私が雅之さんに追いつくから歳の差がなくなるって思った。15年経てば雅之さんも15年先に進んでいるんだけどね……フフフッ」
「可愛いな、承諾してくれたと思ってもいいのかな??……ほんと??良かった。今日ってわけにもいかないから一週間後、ご挨拶に伺ってもいいかな??」
「うん、お願いします。うちの両親には今日、話しとくね。私が雅之さんを好きな事を知っているからプロポーズされたって言えば喜んでくれると思う……ねぇ、キスして」

下着を穿かずにセーターだけを身に着けてかろうじて股間の露出を避け、足を伸ばして腰を下ろした健志を跨ぐ彩は、ジョギングで空き地に入ってきたカップルが休憩のために深呼吸して楽しそうに会話を始めた時はどうなるかと不安に思ったものの、思わぬ成り行きに不安を忘れて呆気にとられる。
それはカップルも同じで、キスを終えて落ち着いた二人は彩たちに気付いて身体を硬直させる。
「えっ……あっ、そこにずっといたんですか??私が彼女にプロポーズするのを見られていたんですね。ハハハッ、証人になっていただくわけにもいきませんが失礼しました」
「いえ、お二人の貴重な瞬間に立ち会わせていただいてありがとうございます。ちょっと、事情があって立ち上がってご挨拶することが出来ませんがお許しください」
「あぁ、ハハハッ、そのようですね。お邪魔をしないように早々に立ち去ります。ごゆっくり、お楽しみください」

爽やかな風とともに現れた二人は、気持ちのいい空気を残して走り去った。
「彼の言葉は、そういうこと??」
「多分、そうだろうな。彩とオレはセーターで結合部を隠していると思ったんだろうな」
「やっぱり……パンツは穿いてないけど繋がってないのに、ウフフッ、急に現れたから、びっくりしたけどドキドキしなかったのはどうしてだろう??」
「それは彩が言う、普段は人見知りするけどスイッチが入ると自分でもびっくりするほど大胆な事をすることがあるって言ったことじゃないの??」
「ブラジャーもパンツも穿かないでセーターだけを着けて、灯りに照らされることを楽しんでいるってことなの??」
「そうとしか思えないよ。SMショークラブでブラジャーを外されたり、会員制バーのエロナイトイベントでオレ以外の男に抱かれることを夢見たり……案外と彩はそんな事に憧れているんじゃないか??まぁ、憧れる事と現実は常に同じである必要はないけどね。それに彩はオレだけの彩でいて欲しいけどね」
「ここじゃ落ち着かないし帰ろうよ、抱いて欲しい……本当につながりたい」

立ち上がった彩はセーターの裾を引っ張り、
「このまま歩いたら見えちゃうかな??」
「どうかな、彩が普通に歩けば見えないだろうと思うけど、ムッチリ太腿のほとんどを見せて歩くから目を引くし見るなって言う方がムリだから、どこまで自然に振舞えるかだな」
「震えて歩けなくなるまで、このまま歩いてみたい。だめっ??」
「平日は清楚で上品な人妻が週末には彩という名の女性に変身して、今はまだ蛹だけど性に奔放かつ淫らで華麗な蝶に変身する日を待っている。成虫になるためには隠された欲求を一つずつ消化するのも好いだろうね。彩が艶やかな蝶になるのを近くで見ていたい」
「ウフフッ、すごい買い被り。彩はエロ女神じゃないよ。普通にエッチな女、性癖を素直に表現できないお堅い女なの」
彩の欲求は普通の女性よりも深いよという言葉は口にせず、ポケットの中のショーツとブラジャーを握りしめて、そこはかとなく感じる温もりに口元を緩め、股間から抜き取ったままのリモコンバイブの滑りをこれ見よがしに伸ばした舌で舐め取る。
「いやらしい、彩のアソコに入っていたものだから、クチュクチュ舐められているようでズキズキする……いやぁ~ン、感じちゃう」
表情は悦びで満たされているというより顰め面にしか見えず、苦笑いを浮かべた健志は、
「彩の表情を見るとセックスで嘘を吐けない女性だと安心できるよ」
「そんなに酷い表情だった??」
「感じるって言うより、苦痛で表情が歪んでいるとしか見えなかった。オレがヘタだと今のような表情になるのかなと思ったよ」
「ウフフッ、パートナーの女性が美しくなるのも歪んだ表情になるのも男次第。彩は健志によって変わる……ほんとだよ。最近、主人とても笑えなかったもん、健志といると何をしても楽しい」

健志の持つ縄やアナルグッズなどのオモチャが入った袋を奪い取りように手にした彩は不審気な表情に応えて、こんな風にも使えるでしょうと股間の前にぶら下げる。
週末とは言え住宅街の20時過ぎということで人通りは少なく、もしもすれ違う人がいれば見えそうになる股間を紙袋で隠す準備をして歩き始める。
前にも後ろにも車道を挟んだ歩道にも歩く人の姿は見えず、車道を走る車のヘッドライトだけが行き交う。
セーターだけを身に着ける彩は他人の視線を気にする必要のない事に慣れて大胆に振舞い始める。

紙袋を持ったまま両手を左右に開いて身体を回転させる。
勢いをつけて身体を捩るとセーターの裾がなびき、無毛の股間が健志の瞳を刺激する。
「気持ちいい。多摩川緑地公園で木陰に隠れたり、ここで植木と建物の間に姿を隠してハダカンボになるより、セーターを着ていても、両手を大きく開く今の方が気持ちいい」
「紙袋はオレが持つよ」
一台の車が走り去ると、その車に向かってセーターをたくし上げ、白い乳房を剥き出しにする。

彩―隠し事 61

土曜日 白い肌   

キスを覚えたての昔に戻ったように息をするのも忘れて唇を重ね、舌を絡ませて沸き上がる思いをぶつけ合い唾液を啜り合った二人はハァハァッと息を弾ませて互いの瞳を覗き込む。
「こんな恰好でプロポーズの返事をしたくないって言ったけど、この方が彩には相応しいよね。奔放で淫らな享楽に耽る彩だもんね、まだまだ修行中だけど」
「そうだよ、昼間はご主人が愛した本物。夜はオレが大好きなスケベ彩……プロポーズの返事を聞かせてくれるんだね??」
「うん……いつまで続けられるかを約束できないけど、健志のプロポーズを彩はお受けいたします。エッチでスケベな彩に育ててください、お願いします」
「オレはエッチでスケベじゃない紳士だから希望に添えるかどうかわからないけど頑張るよ」
「うん、いつまで健志との付き合いを続けるかは、これまで通り彩に決めさせてくれる??」
「もちろんだよ。彩が幸せでいることがオレの幸せ、それは信じてもらってもいいよ」

「ねぇ、彩はきれい??ムッチリなのは自覚している。健志の目にどんな風に映っているか不安なの」
「昔、セックスを覚えたての頃の事だけど聞いてくれる??……それが目的の店に行ったんだけど、相手の女性がモデル体型でスタイルは勿論、容姿端麗って言葉がピタリと当てはまる女性だったんだけど、オレは逝けなかった。たまたまその日、チンコの調子が悪かったのかもしれないけどね。もしかすると女性の素晴らしさに気圧されたせいなのかも分からない。そんな事があったので気にすることが多いんだけど、肌の白さやムッチリ感、彩の醸し出す雰囲気が大好きだよ」
「ウフフッ、そうなんだ、安心した。モデル体型の人って嫌いなの??」
「嫌いじゃないよ。話が合えばデートをする相手としてなんの不満もないよ。セックスの相手としてどうかなって思うけどね、オレの場合は」
「嫌な感じ。彩のとき限定だけどプロポーズを受け入れたのに、他の人とデートするような言い方をするなんて……彩以外の人と付き合わないでくれって言うつもりはないけど、隠して欲しい」
「ごめん、聞かれたからとは言え、余計な事を言っちゃった」
「ごめんなさい。彩と、もう一人の私。彩自身が二人の私との付き合い方を十分に分かっていない、ごめんなさい」

糸くず一本まとわず立ち尽くす彩のオンナを責めるリモコンバイブは、ヴィ~ンヴィ~ンといつ果てるともなく振動音を繰り返し、月明りと街路灯に照らされた白い肌は大理石のような美しい光沢と粗滑感に満ち、健志は抱きしめたくなる思いを必死に堪える。
股間に埋め込まれた白いバイブが酔ったように振動し、その刺激から逃れようとして腰は自然と落ちて両足はしどけなく開く。
両手を伸ばして胸の膨らみの感触を手の平に残して脇腹を滑り降り、ウェストの括れに頬を緩ませた健志は腰の張りとプリンと突き出した尻を撫でて瞳を見つめ、
「きれいだよ、背中も見せてくれるね」
「ハァハァッ、恥ずかしいけど、昂奮する。今日は昼間からずっとドキドキしてる……これでいいの??無防備な背中を見せるのは恥ずかしい。アァ~ン、だめ、足の震えが止まらない」
ヨガや海のスポーツに興じるのが好きな彩は自然と姿勢も美しくなり、後ろ姿が凛として格好いい。
膝下や太ももが決してスラッとしてスタイルが良いとは言えないものの、人見知りする性格とは裏腹にアクティブに身体を動かすのが好きな彩が持つ全体の雰囲気に違和感がないどころか、成熟した女性の持つ色気や生き様を表現しているようで見つめる健志を納得させる。

「なにか言ってよ。何も言わずにハダカンボの後ろ姿を見られているって不安なんだよ」
「本心じゃないだろう??ヨガをする、バスタイムも可能な限り時間を取る。マリンスポーツが好き、上手に歳をとっていると思うよ。これまでの人生って言うか彩の歩んできた姿が身体で表現できている。背中って誤魔化しが効きにくいだろう??顔の化粧や髪に気を遣うのは言うに及ばずオッパイに注意をはらう人もいるけど背中は化粧しづらい。彩は後ろ姿も好い女だと思うよ。腰を中心にムッチリの下半身も好いし、アソコは感度も性能も素晴らしいし……大好きだよ」
大好きだよと囁いた時、健志は素っ裸の彩を背後から抱きしめて左手を乳房に、右手を股間に伸ばして髪に顔を埋めていた。
「彩は健志の奥さんになったんだよね??」
「そうだよ、彩はオレの奥さん。彩じゃない昼間は赤の他人。彩とオレは闇の中でだけ夫婦になる」
「闇の中で夫婦か……主人との関係を清算するつもりはないけど、仮面の夫婦と割り切って闇の住人になるかもしれないよ。その時は……ウフフッ」

健志は顔を髪に埋めたまま息を吸いこんで彩の匂いで鼻孔を満たし、鼻頭で頭皮を擦り言葉や行動で伝えきれない親愛の情を伝える。
「クククッ、くすぐったい……髪がクシャクシャになっちゃうよ」
股間に伸ばした右手が新たな滴りを感じて拭い取り、そのまま口に運んでペロペロと音を立てて舐め取る。
「クククッ、彩の蜜は美味しい??……あのさぁ、こんな時って彩の唇に押し付けて、こんなに濡らしてどうしたんだよ、とかって言うんじゃないの??」
「彩のモノはオレのモノだよ。匂いもマン汁も全てオレのモノ、誰にもあげる気はないよ。たとえ彩でもね」
「嬉しい……もっと味わって、彩は健志だけのモノ。彩は美味しい、すべてオレのモノだって言って」

ズボッ……ウッ、グゥッ~、ヒィッ~……健志の右手がズボッと卑猥な音を立ててバイブを抜き取り、背後から抱きしめた彩を腕の中で正面を向かせて身体を接したままでしゃがみ込む。
目の前で蜜を溢れさせて産毛さえも見せない無毛の股間はくすみも少なく、しどけなく開いて真っ赤に濡れそぼつ花弁は健志を誘って妖しい魅力を振りまく。
妖しい魅力に誘われるように割れ目の縁に指を添えて大きく開き、花弁の中で密かに姿を見せる尿道口さえも露わにする。
「いやっ……見られるだけって恥ずかしい。弄って、健志のオモチャになりたい。彩は夜専用のお嫁さんだから……」
チュウチュウ~……ズルズルッ……ピチャピチャ、クチュクチュッ……ヒィッ~、すごい、クゥッ~……伸ばした舌で太腿にまで滴る愛液を拭い、ビラビラの底に溜まる蜜を舐め取り、音を立ててしゃぶりつくす。
チュッチュッ、チュゥ~……左手で腰を抱きかかえ、股間に伸ばした右手で会陰部から尻の割れ目をなぞり、唇が大陰唇や会陰部に軽くキスをして最後にクリトリスを口に含んで吸い上げる。
ヒィッ~と艶めかしい声を漏らしそうになった彩は手の甲で口を塞いで、必死の形相を健志に向ける。
立ち木に背中を寄り掛からせて座った健志は腿を跨いで座らせた彩にセーターを着せて裾を引っ張る。
ペタッペタッ……ハァハァッ……ランニングウェアの男女が駆けてきて、空き地で立ち止まり、手を広げて胸を開き深呼吸をする。

彩―隠し事 60

土曜日 空き地

夜の帳が下り始めると街を照らす灯りの輝きが増し、この街に住む夜の住人の居場所を煌々と照らす。

「ウフフッ、妻がお世話になり、ありがとうございましただって、彩の事を妻って言ったとき、どんな気持ちだったの??」
「正直に??」
「もちろん、健志の正直な気持ちを聞きたい」
ドラッグストアの店内で羞恥心と性的興奮に苛まれて不安気に見えた彩は店の外に出ると健志の知る魅力的な女性に戻りキラキラ輝く瞳で見つめて、嘘は許さないよ、妻と呼んだ正直な気持ちを聞かせて欲しいと迫る。
「オレは彩を妻だと思っている。オレの知らない本当の姿の時は正式に結婚したご主人がいるらしいけど、彩に変身した時はオレの妻だと思っている。もし、彩がそう思っていないなら、彩に変身した時はオレの妻でいて欲しい」
「やだっ,そんな真面目な顔で言わないでよ。急なプロポーズでドキドキする」「可愛いな、今の困ったような表情が好きだよ。エロっぽい……それより、買った??」
「買ったよ。携帯用ビデでいいんでしょう」
「えらいぞ、携帯用ビデを浣腸器代わりにして、お尻遊びの準備ができるね。ご褒美を上げなきゃ」
ヴィ~ンヴィ~ン……「イヤンッ、こんな処で……クゥッ~」

昼間はIKEA、ららぽーとなどでショッピングを楽しむ人や国営昭和記念公園へ向かう人、病院や市役所、裁判所、総合庁舎などに行く人たちで切れ間なく人が行き交う通りも夜になり人通りがほとんどなくなっている。
立川基地跡の広大な土地の大部分は国営昭和記念公園となり、一部は自衛隊駐屯地として残り、公共施設や商業施設等が大街区という理念のもと計画的な街づくりが進んでいる。
多摩都市モノレールにより日野市を経て多摩センターにつながり、沿線は多摩動物公園やサンリオピューロランド、中央大学、帝京大学、明星大学などがあり、JR、京王線、西武線など公共交通が東西方向に発達した多摩地区で南北に繋ぐ重要な地位を占めている。
IKEA立川を過ぎて少し歩くと南極・北極科学館がある。
太古の気泡が迎えてくれる南極の氷や生物、隕石などの展示や昭和基地の様子、観測船、雪上車など極地研究の一端に触れることが出来て、この施設が無料で見学出来るので健志は散歩途中などに時々立ち寄る。

歩く人の途絶えた通りを脇に逸れて空き地の隅で両足を閉じて股間を抑える彩が愛おしい。
人の気配がないとはいえ街路灯の灯りから身体を隠すために建物と大きな植木の陰に移動する。
「バイブを止めてって言っても聞いてくれないでしょう??」
スカートの裾を開いて滲み出た蜜が内腿にまで滴るのを指先で拭い取って目の前に突き出し、
「彩の言葉とも思えないな、これはどう説明するんだ??」
「これは……これは、彩のせいじゃないもん。オモチャで苛められたから、しょうがないの。健志のせいだもん」

ヴィ~ンヴィ~ン……人っ子一人いない静かな空き地に卑猥な振動音が響く。
「ねぇ、少しで良いから……お願い……このままじゃ変になっちゃう。家を出る時に鈴付きのラビアクリップをつけられて、今はリモコンバイブを入れられてスイッチを入れたり切ったりされて遊ばれている、彩を苛めて楽しいの??」
一言も発せず、瞳の奥を射ぬくように見つめる健志に不安を感じた刹那、抱き寄せられて唇を合わされ、これまでの優しさを感じさせることなく乱暴とも思える激しさで侵入してきた舌が上顎を舐めまわす。
フグッフグッ……息をする余裕もないほどの激しさなのに苦しいと思うこともなく彩の左手は健志の背中を撫で、右手はチノパン越しに股間を擦る。
「ねぇ、誰もいないよね。健志と彩の二人だけだよね??」
「あぁ、誰もいないよ。彩とオレのために用意された場所だよ」

ヴィ~ンヴィ~ン……ニュルニュル、ジュルジュル……リモコンバイブのスイッチは切られることなく彩の股間を責め続け、くぐもった音に混じって溢れる蜜が卑猥な音を奏でる。
「彩、このまま立っているんだよ」
彩を立たせたまま、その場にしゃがんだ健志はスカートのボタンを外して剥ぎ取ってしまう。
「すごいな、ビチョビチョに濡れているよ、これじゃぁ、気持ち悪いだろう??」
バイブの直ぐ脇に唇を押し付けてズルズル音を立てて蜜を吸い取り、伸ばした舌先でバイブと陰唇の隙間を刷くようになぞる。

下着もスカートも剥ぎ取られてバイブを飲み込んだ剥き出しの股間をあからさまにする羞恥で両足は自然と内股になり震えを帯びる。
パンと張り出した尻と腰を中心にしてムチムチと柔らかそうな太腿はエロっぽく、ウェストの括れや適度な下腹部の膨らみは自制心を保ちつつ身体のラインに注意を払う女性らしさを感じられて愛おしさが募る。
「少しの時間で良いからセーターを脱いで彩のすべてを見せて欲しい」
「ここで??今??……そうなの??」
「そう、今、ここで何も隠すことなく彩のすべてを見たい。昼間は木漏れ日が白い肌にプロジェクションマッピングの様に幽玄な絵を描くのを見た。夜になった今は、月明りと街路灯が艶めかしく彩の肌を照らすのを見てみたい」
「どうしても??」
「あぁ、見たい……彩が嫌だって言うなら強要できないから諦めるよ」
スカートを差し出して立ち上がろうとする健志に彩は、
「ずるい男。彩が断れないのを知っていて、こんな事を言うんだから……いいよ、見て。彩の身体を見せてあげる」

セーターを脱いで、すっくと立つ彩の身体は妖艶にして色っぽく、自然と健志の手が伸びる。
多目の髪が重い印象を与えないようにシャギーが入り、その髪をなでると顔を傾げて頭を手に擦り付ける。
大きすぎず、かといって小さくもなく健志の手にピタリと馴染む乳房は街路灯の灯りを反射して大理石のような輝きを見せ触れるのさえ躊躇わせる。
「ねぇ、ハダカンボになったのに髪の毛だけ??彩の身体って魅力がないの??」
髪を撫でていた手が頬を擦り、指先が何かを確かめるように唇をなぞって顎から首を撫で下りる。
鎖骨の窪みを指が這い、肩に手を添えて腕を擦り、乳房の大きさと柔らさを確かめるように揉みしだき、期待で彩の表情に喜色が浮かぶと脇腹を撫で下りて腰を擦り、そのまま抱きしめるように尻に手を添えて耳元で囁く。
「彩、プロポーズの返事を聞かせてもらってないけど、だめかなぁ??」
「そんな、こんな恰好の時に返事したくない。彩の時だけとはいえ、プロポーズされたんだよ。男の人は酒を飲むと手当たり次第に結婚しようかって言う人がいるって聞いたことがあるけど、女は違うの」
そうか、ごめん……両手を頬に添えて唇を重ね、舌を絡ませて唾液を啜り、頬に添えた手が腰を擦り、太腿を股間に押し付ける。
フグフグッ、彩の口から絶え間なく声が漏れ、両手が背中を撫でまわす。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

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