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待ち合わせ

待ち合わせ 5

悲鳴にも似た声で挿入をねだるアユを相手に、これ以上焦らすことを止めた男は両足の間に身体を入れ、右手を添えたペニスを膣口に擦り付けて十分に馴染ませ、入れるよと声を掛けて腰を突き出す。
「ウッ、来た・・・奥まで・・・アンッ、感じる、あなたのモノが入ってきた。熱い・・・やっと、つながった。待ってたの」
「オレも、こうしてアユとつながりたかった・・・温かくて気持ち良いよ」

やっとつながった悦びで息を荒くする相手を感じるだけで自然と気持ちが昂ってくる。
一切動く必要はない。
肌を合わせて繋がっている事に幸せを感じる。
重ね合った胸が相手の鼓動を感じる。
最初は自分を感じ、相手を感じていたのが徐々に同調して気付かない内に鼓動が重なり合って一つになる。
「変な感じ・・・笑わないでね。昔から一緒に居るような安心感がある・・・気持ちいぃって言うのかな、何か分からないけど幸せ」
「オレもだよ。懐かしいって言うと変だけど、しっくり落ち着いた感じがする」
「ウフフッ・・・止めとく、言わない」
何か言いかけて口を閉ざし、男を見上げるアユは恥ずかしそうに笑みを浮かべて顔を背ける」
自然と漏れそうになる声を防ぐために手で口を押さえ、横目で見る目元に皺を寄せる。

「隠し事をしてるな・・・白状しろ、何を言いたいんだ」
アユの思いを想像する男は、笑みと共に下半身を蠢かす。
「途中でやめないで、言いなさい。正直に白状しなさい」
「アンッ、いやッ・・・卑怯だよ。そんな・・・そんな事を、我慢出来ない」
「スゴイよ、アユの中がグニュグニュとオレのモノにまとわりついてくる」
「アウッ、どうして??・・・こんな、ウッ、ウゥ、アウッ、アソコが勝手にウニュウニュする・・・クゥッ~、どうして??」
「こんな風にしたらどうだ??」
男は右手でアユの尻を抱え込み、ペニスが与える刺激を微妙に変化させる。
「クゥッ~・・・止めて・・・私は、あなたが好き。エッチして欲しかったの。あなたと会った日の夜は、抱いて欲しかったのにって、オマンコがグチョグチョに濡れちゃうの」
「とんでもなくエッチだな。グチョグチョのマンコをそのままにしてたのか??正直に言いなさい」
「そんな、いじわる・・・言わないとダメなの??言わないと、もう会ってくれないの??」
「そうだ、正直じゃない子は好きじゃない。店にもいかないし、こんな風にエッチするのも最後だな。言いなさい、どうしてた??」
「嫌い、大嫌い・・・いじわる・・・あなたに会った日の夜は、こんな風に抱かれる事を想像して一人エッチしてたの。オナニーで我慢してたの」
「可愛いよ。ごめんね、恥ずかしい事を言わせて」
「アァッ~、だめ、我慢できない・・・ねぇ、約束して。少し休んだら、もう一度、抱いてくれるって約束して」
「あぁ、出来るかどうかわからないけど、頑張るよ。アユのすべてを味わい尽くしたい」
「アウッ、イィ、いぃの、ウッ、クゥッ~・・・逝っちゃうよ、もうダメ、見て、見ててね、逝っちゃうぅ」
「オレもだ、我慢出来ない。出すよ、出してもいいのか??」
「大丈夫、いっぱい頂戴。奥に出して、いっぱい出して・・・ウググッ、クゥッ~、だめ、だめ・・・凄い、奥まで・・・すごい・・・ヒィッ~、逝っちゃう」

「ハァハァッ・・・凄かったよ、オマンコの奥で感じた。あなたのが、ピュゥ~て子宮まで届くのを感じた」
「我慢できなかった、ごめんね。アユのにピッタリ治まって気持ち良いから我慢出来なかったよ」
「良かったの??本当??私だけ気持ち良くなったんじゃないんだね??」
「あぁ、本当だ。変な事を言うけど、初めての人とは、なかなか逝けないんだけど、アユ相手に我慢することが出来なかったよ」
「ほんとう??実は私もなの・・・気持ち良くなると、変な顔をしてないかとか、相手も満足しているかと余計な事を考えちゃうんだけど、今日は、そんな事をぜんぜん思わなかった・・・ウフフッ、気持ち良かった」
放出を終えて満足したはずのペニスをつないだまま、髪を撫で、頬を擦って、唇や鼻、額にと唇を合わせる。
「アンッ、そんな子供相手のようなのは嫌、大人のキスをして・・・」

頬を擦って唇をなぞり、身体がつながり目の前にいるにも関わらず、アユの存在を確かめるようにしてから、そっと唇を重ねる。
ウグッ、ハァハァッ・・・グチョグチョ、チュルチュルッ・・・唇をつついて右から左へ刷くように滑らせ、這い出た舌先が唇を分け入って口腔に侵入し、舌先同士が存在を確かめるようにつつき絡み合う。
舌の周囲を舌が這い、重ねて擦り合う。
二人の手は相手の身体をまさぐり、真っ赤な瞳が絡み合う。
「もう一度・・・」
喘ぐように囁いたアユは男の首に手を回して抱き寄せ、目を閉じる。
再び唇を重ねて、舌が行き来して絡み合い、宙でつつき合っていると、
「アン、ダメ、漏れちゃう」
男はティッシュを取って股間に当て、アユは羞恥で頬を染める。
「先にシャワーを使って、私は後で良いから」

待ち合わせ

待ち合わせ 6

「なにしてるの??」
バスルームから戻ったアユは、キッチンに立つ男に訝し気な視線を向ける。
「待ってなよ、美味い飲み物を用意するから・・・」
手元を覗き込んで顔を綻ばせる。
飲み干した白ワインと一緒に買った赤ワインでホットワインを作ろうとしているようだ。
鍋に赤ワイン、りんご、ブルーベリーとグラニュー糖を入れて火に掛ける。
アルコールを飛ばさない程度に温めてグラスに移し、シナモンパウダーを振りかける。
「出来たよ」

マックナイトのシルクスクリーン画を見ていた場所に戻り、並んで座る。
「美味しい。私は寒い冬になると、この場所でホットワインを飲むよ。身体が温まるし、美容にもいいって言うしね」
「そうか、ホットワイン用のティーバッグがあるのを知ってる??」
「うん、使った事はないけど知ってる。ティーバッグだと楽だし、味にバラツキが無いから今年の冬にはメニューに加えようと思ってるの。どうかな??」
「好いんじゃないの。立地が住宅地だから身体に好いって事を謳えば、女性客が増えるかもしれない。軽食と共に出せば受けるだろうな」
「そうかな??じゃぁ、ホットワインとニョッキをセットにしてメニューに加えよう。推薦者があなたって事でね・・・私の大好きな人が推薦していますってメニューに書いちゃおうかな・・・ウフフッ」

残った生ハムでチーズを巻いて口に運ぶ男の手を取ったアユは、
「私にも食べさせて・・・」
反対側を口に入れたアユの瞳は、悪戯心と性的な好奇心が入り混じって妖しく光る。
二人の間から生ハムが消えると当然の事として唇が合わさる。
アフッ、アンッ・・・ンフッ・・・一度、満足した性欲は二人の気持ちを穏やかなものにして、キスを楽しむ余裕が生まれている。
頬に添わせ髪を撫でていた男の手は背中をさすり乳房を揉みしだく。
接した男の胸を尖りきった乳首が擦り、その刺激はアユ自身も興奮させる。
「イヤッ、オッパイの先端があなたの胸に擦れて気持ち良くなっちゃう」
「ウッ・・・オレも気持ち良いよ。オッパイの先端でマッサージされるのが好い」
アユの口の周りに付いたキスの名残りをきれいに舐め取り、再び唇を合わせて内腿を擦り、同時に手の付け根が股間を刺激する。
「アンッ、いやっ・・・そんな事・・・良くなっちゃう。ほんとだよ、あなたの触れる場所が私の性感帯になっちゃうみたい」
「気持ちが通じ合ってるんだね、気持ちに逆らっちゃダメだよ。オレの気持ちを指先や唇に込めるから受け取ってくれるね」
「うん、気持ち良いんだもん、大好き・・・私のアソコは満足したばかりなのにグチョグチョになってる。あなたは??・・・ウフフッ、ダメみたいだね」
「アユよりも歳を喰ってるからな、ごめんね」
「ごめんなさい、そんな積りで言ったんじゃないし、こうして身体をくっつけてるだけで嬉しいの・・・迷惑を掛けないから安心してね」

迷惑を掛けないと言うアユの言葉の真意を慮ると胸が熱くなる。
左手をアユの背中に回して抱き寄せ、右手で撫でる髪に顔を埋める。
「クククッ、好い匂い・・・」
アユの思いを感じて思わず抱きしめたところで、これ以上踏み込むのは、お互いのためにならないと思い、言葉を続ける事は止めて只々抱きしめる。
「ウッ、苦しいよ・・・嬉しいけど、ほんの少し緩めて」

ゴクッ・・・マックナイトの絵を見つめて満足気にホットワインを飲んだアユは、自画像に視線を移して問いかける。
「ねぇ、私がきれいになったと思う??」
「うん??分からないな、元々、きれいだし可愛いだろう」
「そう、分からないの、残念。お客様に言われたの。最近のママは何だか楽しそうだし、きれいになった。好きな人が出来たんじゃないのって」
「勘違いなら許して欲しいし謝るけど、それはオレの事を指してるのかな??」
「やっぱり嫌な男・・・女は恋をするたび女を磨く。明るくなるし、何より化粧が丁寧になる。好きな男に優しくされると気持ちに余裕が出来て、他人に優しくなれる。あなたは私の事を好きって言ってくれなかったし、抱いてもくれなかった。でも、私の行きたいところに付き合ってくれたでしょう、それだけで楽しかったもん。あなたによく見られようと思って化粧は丁寧になるし、楽しかったから気持ちがホッコリしてた」
一息に話し終えたアユはソファに座る男の前で蹲り、半立ちのペニスに手を添える。

「どうしても二度目をって言わないから、舐めさせてね。もし、もしもだよ、お口の中で大きくなってくれたら嬉しいな・・・ウフフッ」
上目遣いの視線に悪戯心を宿らせたアユは、元気を取り戻す事のないオトコの先端にワインを垂らし、
「アンッ、零れちゃう」と、付け根辺りに舌を伸ばして舐め取ろうとするものの思ったようにはできない。
グラスにワインを並々と注ぎ、
「垂らしながら舐めるのは無理みたいだから好い事を思いついチ・・・フニャチンをここに浸けて・・・こうすれば・・・ウフフッ、美味しい」
萎れて元気を取り戻す気配のないペニスをワインに浸して舐め取る。
二度三度と繰り返したアユは満足そうな笑みを浮かべて、上目遣いの瞳に妖しい輝きを浮かべる。

待ち合わせ

待ち合わせ 7

コンニャクと紛うほどフニャフニャだったペニスもアユの指で摘まんでワインに浸し、何度か舐め取るうちに半立ちとなり二人の表情に笑みが浮かぶ。
「もっと大きくなるかな??大きくなったカッチカチのあなたが好きなんだけど」
アユは摘まんだペニスの先端を指先で撫でながら楽しそうに話し掛け、見つめる男は腰を突き出してフェラチオを催促しているように見える。
「無理だよ。可愛いアユが相手でも二度はムリだよ」
「ウフフッ・・・試しちゃおうかな」
舌先が亀頭を舐めて鈴口をつつく。エラをなぞり、竿の裏側の筋に沿って舌がチロチロと這い降りていく。
根元に添えた指は徐々に熱を持ち、男はアユの昂奮を感じて鼓動が早くなり息をするのも辛くなる。

半立ちのペニスを包み込んだ手を何度か上下させても変化の兆しさえ見えず、ダメか、と呟いたアユはパクリと口に含んで顔を上下する。
左手を添えたペニスを温かい口に含んでネットリと舌を絡ませ、右手で包み込んだ陰嚢をヤワヤワと揉むと変化の兆しが見え始める。
瞳に笑みを浮かべたアユは、誇らしげに上目遣いで男を見つめる。
男の表情はアユの意に反して先ほどまでの笑みが消えて無表情に見える。
一瞬、フェラチオする事を怒っているのかと思ったが、額に被さる髪に手櫛を入れて整えられると、そうでは無さそうだと安心する。

無表情のまま剥き出しのペニスを咥えさせる男に見下ろされる自分の姿を想像すると興奮が高まり、動悸が激しくなる。
ソファに座る男。その男は抱いて欲しくてたまらなかった相手であり、その前に跪いて見下ろされながらフェラチオするのは得も言われぬ悦びがある。
恋してやまない男に奉仕するのは悦び以外の何物でもない。
気持ち良いとか、嬉しいとか褒めて欲しいと思わない。
愛おしい男の足元に跪いて奉仕する自分に恋するのを意識する。
奉仕する相手の男が愛おしいし、その男に奉仕する自分もまた愛おしい。
クチャクチャッ、ジュルジュルッ・・・フェラチオに熱が入る。
口に含んでいるのは恋しい男そのもの。舌を躍らせ、一心不乱に顔を上下する。
ウッ、ウググッ・・・突然、口の中のモノは膨れて喉の奥をつつく。
目に涙が浮かんでも口に含んだモノを吐き出すどころか、フェラチオに一層熱が入る。
そんなアユに男が声を掛ける。
「おいで、オレのモノをオシャブリしてくれるアユを見ると心が熱くなって力が漲ってきたよ」
「うん。好きな男のモノが私のお口の中でズンズンって大きくなると・・・ウフフッ、アソコがグチョグチョになっちゃう」

抱え上げたアユをソファの肘掛を背にして座らせ、大きく足を開かせる。
股間を隠そうとすると手首を掴んで払いのけ、伸ばした指で割れ目を開いてじっと見つめる。
「イヤッ、恥ずかしい・・・何も言わないで見つめられると欠点を探されているようで不安になる。やっぱり意地悪な男」
羞恥で顔を上気させたアユは、見ちゃダメの言葉を残して身体を捩じり、男に背中を見せる。

腰を掴んで動きを封じ、腰から首まで産毛の存在を確かめるような繊細な動きで舌を這わせる
「アウッ、ウッウッ・・・いやぁ~ン。オマンチョを隠したら、背中を・・・アンッ、やっぱり、あなたの触る場所が私の性感帯・・・アウッ」
「いっぱい感じてくれて嬉しいよ・・・緊張しちゃダメだよ」
触れるか触れないかの微妙なタッチで舌と爪の先を縦横無尽に背中で遊ばせ、膨れ上がって宙を睨む股間のモノをアユの内腿に押し付ける。
アユが手を伸ばして掴もうとすると男は腰を引き、快感で漏れそうになる声を防ごうと手を口に持って行くと再び腿に押し付ける。
「いやんっ、オチンチン。私のチンチン」
背中を向けていたアユが正面を向いて男の下半身に手を伸ばすと、ずり下がって両足を抱き、股間に顔を埋める。
「好い匂いがする。アユの匂いがする、甘くてエロイ・・・この匂いは何処から漏れてくるのかな??」
滑りの元となる場所に鼻先を擦り付けて左右に震わせる。

男は指や爪、唇や舌を使ってアユを愛撫する。
膝や腿を股間に擦り付けても、アユは喘ぎ声を漏らす。
アユも両手、唇だけではなく髪の毛の先が男に触れても気持ち良さげな表情を浮かべるのを見て、自らの快感を高めていく。

どちらが求めたわけではなく、自然なままで二人は身体をつなげて互いの気持ちを確かめ合う。
上になり下になり、正常位から側臥位を経て騎乗位に変化し、抱きかかえて対面座位となり濃厚なキスを交わす。
思いのたけを伝えようとして貪り尽し、唾液を交換する。

「ハァハァッ・・・すごい。こんなの初めて・・・二度目が出来るかどうかなんて嘘。もう何も欲しくないほど、満足させてもらった」
「そうか、オレはもう用なしか・・・何も欲しくないんじゃしょうがないな」
「クククッ・・・怒るよ。次はいつ会ってくれるの??違った、いつ抱いてくれるの??」
それには答えず、何かしたい事や、どこか行きたい所があるかと聞かれたアユは、
「ある・・・あるよ。レストランで食事をしてホテルのベッドへ・・・ダメ??もちろん、泊まらなくてもいいよ」
「う~ん・・・土曜日か日曜日でどう??」
「ウフフッ・・・決まり、次の土曜日で決まり、3日後の土曜日だよ。約束したよ。ホテルは勘弁してあげても良いよ」


                        <<おしまい>>

12月23日

12月23日 ―1

「5分遅刻だよ。遅れるのは珍しいね」
「ごめん、ちょっと手間取っちゃった・・・これはクリスマスプレゼント」
「えっ、なに、なに??風船の中に風船が入ってる・・・ウン??きれいにラッピングされたモノも入ってる。ねぇ、なに、どうしたの??どうやって取り出すの??ねぇ、教えて、早く」
「ウフフッ、可愛いなアユは・・・そんなに色々聞かれても答えられないよ。好いかい。バルーンラッピングは知ってるね??・・・取り出し方は、穴をあけて破裂させるしか方法はないと思うよ・・・何日か置いて、何が入っているか想像する事を楽しんでくれると嬉しいな」
「この間、絵を買ってもらった時にクリスマスと誕生日プレゼントを兼ねてだと言わなかった??」
「そんな事を言ったっけ、忘れちゃったよ。高価なモノじゃないから、期待されると困るけどね」
「そんな事・・・ありがとう。ここに置いて楽しむことにする。可愛いし、きれい・・・ウフフッ」
男に近付いたアユは頬に唇を合わせてチュッと音を立て、上目遣いに見上げてもの言いたげに目を閉じる。
「悪いけど、手を洗わせてくれる・・・その前に、ワインクーラーを用意してくれる??」
「うん、分かった。氷を用意すればいいんだね??・・・手は私に洗わせて、いいでしょう??」
軽く唇を合わせただけの男は焦らそうとする気はなく、只々手を洗いたいと洗面所に視線を向ける。

洗面所でハンドソープを手に取ったアユは十分に泡立たせ、男の手を包み込むようにして洗い終えると、自分だけ泡を洗い落としてその場にしゃがみ込む。
クククッ・・・女の意図を感じ取った男は嬉しそうに笑みを漏らして泡だらけの手をタオルで拭う。
ジップフライを上下になぞり、思わせぶりに唇に舌を這わせて滑りを与えたアユはジッパーを下げて指を侵入させ、冷たい指をペニスに這わせてクククッと笑みを漏らす。
「どうした??大きくなってないから不満か??」
「うぅうん、そうじゃないの。着いて早々にこんな事をするなんて・・・あなたに会うまでは考えもしなかったなって。私だって年相応に経験があるし、男もセックスも嫌いじゃないけど・・・ウフフッ、こんな事をする女とは自分でも思っていなかった」
「理由は分からないけど嬉しいね。男は付き合う女で変わるし、女も男で変わるだろうからね」
「好きな男がいると笑顔が増えるし、好いセックスをすれば肌の艶も良くなるし気持ちもポジティブになる。他の男の目にも好い女に見えるらしいね・・・クククッ」
「うん??店で誘う男が増えたって事か??」
「どうして??店に限らないかもよ。私だってあちこち出かける事があるんだよ」
「困ったな。出掛ける事を禁止するには食事を届けなきゃいけないし、店も毎日オープンラストで見張らなきゃいけないし・・・ウ~ン」
「心配なんかしてないくせに・・・先に惚れたって言った私の負け。ウフフッ、もしも、もしもだよ、ほんの少しでも私の気持ちが他の男に移ると困るって心配してくれるなら、いっぱい可愛がって離れられなくしてくれる・・・好きな男の想い出で身体も心も満たされちゃうと離れなくなっちゃうもんだよ、女って・・・多分ね」

アユの脇に手を入れて立ち上がらせ、腰の辺りを擦りながら唇を合わせて瞳を覗き込む。
「可愛いよ・・・悪いけど、お腹が空いているんだ。好い匂いもしてるし」
「花より団子、色気より食い気か、しょうがないね。チキンをオーブンに入れてるの・・・準備するのを手伝ってくれる??」
広くはないキッチンに立ち、身体をわざとのように擦り付け合いながら食事の用意をする。

タンドリーチキンをメインとしてテーブルに着き、適温に冷えたスパークリングワインを開けて乾杯をする。
「23日で少し早いけどクリスマスに乾杯・・・美味しい、口の中がスッキリ爽やかになる。クリスマスをお祝いして元日は神社で一年の無事を敬虔にお祈りする。ご先祖を敬う時はお寺にお参りするし、日本人って融通無碍で好いね」
「本当だね。楽しい事はグダグダ理屈を言わない方が幸せだよ・・・起きて半畳、寝て一畳、美味いワインとアユが居れば良いってね。もう一度、乾杯」
「去年のクリスマスは店でお客様と乾杯した。今年はあなたと二人っきりで・・・奥さんがいる人と二人だけの乾杯って想像したこともなかった」
「それは忘れてくれる??言葉にされると気になってしょうがないよ」
「そうは言っても、ほんの数か月前までは不倫って忌み嫌う言葉だったんだから。何も人のモノを欲しがらなくっても好い男や女は居るだろうにって思ってたのに・・・あなたの好きって言う時は、いつも本気って言う言葉を聞いて吹っ切れたの、迷惑だった??」
「美味い。スパイスが効いているし柔らかく焼き上がっているよ」
「クククッ、上手く誤魔化された・・・タンドリーチキンは自信があるんだ。気に入ってくれると思ってた」

食事を終えた二人はミルクティを飲みながら画集を開いて穏やかに過ぎゆく時間を過ごす。
付き合い始めて早々の時期はセックスを覚えたばかりの頃のように身体を求める事が多かったものの、最近は手を伸ばせば届く距離にいるというだけで気持ちが落ち着き満たされた思いになる。
絵を描くのが苦手な男も見る事は嫌いではなく頁を繰りながら説明するアユの言葉に耳を傾ける。
懐かしさを憶える農村風景が並ぶ森崎伯霊画集を開いた男は、誰に聞かせる風でもなく静かに呟く。
「こんな草紅葉に埋もれてアユを抱きたいな」
エッ、うそ・・・アユは驚きの声を漏らし、
「そんな趣味があるの??畑の中で私を素っ裸にして抱きたいの??本当なの??」
「冗談だよ、アユを抱くのはベッドが一番。なんだよ、疑うようなその顔は、嘘じゃないって・・・信じてくれよ」
「じゃぁ証明してくれる??・・・その前にお風呂に入ろうよ。ケーキも用意したけど後で良いでしょう??」

男を迎える前に用意してあったバスルームは十分に温まり、アユの心遣いを感じた男は自然と頬が緩む。
「丁度いいと思うんだけど調節してね。タオルとバスローブをここに置いたからね」
「気持ち良いよ。湯加減も好いしバスルームも温まって快適だよ。早くおいでよ」
声を掛けた男は全身をリラックスさせてバスタブに背中を預けて静かに目を閉じる。

12月23日

12月23日 ―2

「恥ずかしいから目を瞑っていて、ねっ、好いでしょう??」
アユの声に、分かったよと返事して目を開けた男はガラス戸の向こうのストリップショーを見つめ、力が漲り始めた股間に視線を落として苦笑いを浮かべる。

「見ていたでしょう??目を閉じてって言ったのに・・・エッチ」
両手で股間と胸を隠してバスルームに入ってきたアユは、バスタブに寄りかかって目を閉じる男に声を掛ける。
「うん、どうして??見るなって言うから目を閉じてたよ、本当だよ」
「そうなの??私に飽きちゃったの??抱いて欲望を吐き出せばいいだけの存在なの??・・・がっかりしちゃったな。私がハダカンボになる様子なんか気にもしてくれないんだ・・・」
「そんな事ないよ、見てたよ。しっかり見せてもらったよ、アユのストリップをね・・・ドキドキしてチンチンが半立ちになっちゃったよ」
「やっぱり見てたんだ・・・私の見ないでねって言うお願いを聞いてくれないし、見てないって嘘を言うし、ア~ァ、ガッカリしちゃったなぁ。あなたの言う事は何も信用できない・・・ウッ、ウッ、ウフフッ」
こみあげる笑みを堪えきれず、いかにも楽しそうに笑い声でバスルームを満たす。
「なんだ、怒ってるんじゃないんだ・・・見てもダメ、見なくてもダメ。どう謝ろうかと思って頭の中がグチャグチャになるところだったよ」
「フフフッ、ほんとう??嬉しい・・・入っても好い??」
「可愛いよ・・・いつものようにオレの腿を跨ぎなさい」

股間を右手で、胸を左手で隠したまま窮屈な姿勢でバスタブの縁を跨いだアユは男の頬を両手で挟んで唇を重ね、舌を捻じ込むように侵入させてネットリ絡ませる。
「ハァハァッ・・・今日の私は変なの。23日とは言え、クリスマスを過ごす事は無理だと諦めていたあなたが目の前にいる・・・ねぇ、ほんとうに可愛いと思う??いい年をして何を聞くんだって思わない??」
「思うわけがないよ。オレを相手にして楽しそうに振る舞ってくれれば、それだけで嬉しいし可愛いと思うよ」
「良かった。あなたといるだけで楽しくなるの・・・嫌いにならないでね」
「オレが嫌いになるわけないよ、オレたちの未来はアユが決めて良いんだよ」
「またそんな言い方を・・・私だって嫌いになるわけないもん。この話は終わり・・・洗いっこしようか??早く出ようよ・・・」

バスタブの中でボディソープを垂らして擦り合い、じゃれるが如くに互いの身体を洗いっこする。
全身が泡にまみれる頃にはバスルームにフローラルの香りが満ち、鼻孔をくすぐる爽やか匂いが二人の瞳の奥に見え隠れしていた欲情を霧散させる。

性欲を忘れて身体を擦り合っていた二人も全身を洗い終わると、アユの手は男の胸を擦って硬くて小さい乳首の周囲をなぞり、上目遣いに見上げて、
「噛んでも好い??・・・噛みたいの・・・」
男の返事を待たず、視線を絡ませた乳首を口に含んで甘噛みし、徐々に力を込めていく。
声を出さずとも男の顔が歪んでアユの背中に回す両手に力がこもり、我慢しているのが表情と手の動きで分る。
「どうして怒らないの??あなたが大人だからなの??こんな事をする私は30になっても子供なの??」

たとえ23日でもクリスマスプレゼントを持つオレと会える事など想像すら出来ず、望外の喜びだと言ったアユの言葉に嘘はないだろう。
一つの満足が次の欲を呼び、やはり23日という事が言葉に出来ない不満もあるのだろうと胸を痛める。
「痛いっ、痛いよ・・・嚙み千切られると困るから抵抗せずに、じっと我慢してたよ。頼むから、もう止めてくれ」
「ウフフッ、どうしようかな??・・・怒らないのは私に対して気を遣ってるから??それとも、根っから優しいの??」
「アユに対して怒る事なんか何もないもん。楽しそうに振る舞うアユを見ていればオレも楽しくなる、落ち込んでいるアユのそばでオレが楽しくなれると思うか??・・・だろ」
「そうか、じゃ、幸せなあなたを見ていれば私も幸せなの??そうなの??・・・う~ん、納得した」
「何を納得したんだよ、教えてくれる??」
「聞きたい??・・・誤解しないでね。あなたと奥さんが幸せに暮らしていれば、あなたは私の前でも幸せでいられる。幸せなあなたを見ていれば私も幸せになれる。私は、あなたと奥さんが揉めて欲しいとか、私だけのあなたでいて欲しいなんて望まない・・・不倫でもいいの、奥さんに大きな迷惑をかけないで、楽しくあなたと過ごす時間があれば・・・そういう事でしょう??」
「ごめんね・・・やめよう、こんな話は・・・でも、アユの言う通りだよ。出ようか??」
「もう一つだけ言わせて、不倫でも本気。浮ついた気持ちで私と付き合うんじゃない、そうなんでしょう??・・・先に出て待ってて、女は色々する事があるの、ねっ」

アユが用意してくれたのはシャツだけで下着はなく、身に着けた男は股間にぶら下がるモノに視線をやって、ガンバレヨと声を掛ける。
ボトルを傾けて最後の一滴までグラスに注ぎ、気の抜けたスパークリングワインを飲む男の前に嫣然と微笑むアユが立つ。
「似合ってる??水商売は長いしセックスもそれなりに経験してるけど、あなたの前では恥ずかしい」
淡いピンクのベビードールは白い肌に映え、ムッチリとした太腿や胸の谷間を強調するデザインを前にしてゴクンと唾を飲む。
伸ばした手に重ねられた手を引いて抱き寄せた男は、アユを膝抱きして唇を重ねる。

アユは男の首に手を回してネットリと舌を絡ませ、胸の膨らみを押し付ける。
男の左手はアユを支え、右手はムッチリとした感触を楽しみながら腿を擦って尻から腰を撫で、開いた手の平が感じる温もりに胸を躍らせて脇腹から胸の膨らみへ這い上がる。
「アンッ、いぃの、ウッ、ウッ、気持ちいぃ・・・ねぇ、似合ってる??おかしくない??はしたないなんて思わないでね」
甘い吐息を漏らしながらも、セクシーな衣装を着けた事を気にするアユに愛おしさが募る。
「すごく柔らかくて滑々して感触が好いし、透け感が堪んないね・・・興奮するよ」
「ウフフッ、知ってる。お尻をつつく棒があるんだもん・・・あなたを思い浮かべて買ったの・・」
「あぁ、見てドキドキ、触ってビンビンだよ・・・一日早いクリスマスプレゼントをもらった気分だよ」
「クククッ・・・これはクリスマスプレゼントのラッピング。本当のプレゼントはこの中にあるんだよ・・・食材は用意したから、あとは調理師の腕次第」
「いつもの事ながら高級食材を調理するのは不安ムクムクだよ。せっかくの食材を活かすも殺すもオレ次第、上手に仕上げなきゃ申し訳ないからね」
「アンッ、続きは後で・・・ねっ・・・用意したケーキを食べられなくなっちゃう」
乳房を掬い上げるようにして揉み込むと顔を歪めて縋るような声を漏らす。