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おとぎ話

歳の差-2

男に背中を向けた希美は、ただ一度抱かれた日の事を思い出していた。
「オレは上手じゃないけど、希美は箸の使い方が美しいね。美味そうに食べてるって思うし、何よりご両親に大切に育てられたんだなって思うよ」
「うん、姿勢よく箸遣いも美しいのは同席する人も食事が楽しくなるって育てられた。食事は楽しくあるべきだって言う家風だったから」
「そう、姿勢も良いよな・・・顔ほどに気にすることがない後姿が好いよ。前は意識して変える事も出来るけど、後ろ姿ってのは、なかなか気が回らないのに背筋がピンと伸びて、膝を曲げることなく颯爽と歩く・・・すれ違う人たちが希美を見るのは単にきれいだからって事だけじゃないよ。見た目も雰囲気も美人・・・好い女だよ、希美は」

男の言葉を思いだしながら背筋を伸ばし、尻に意識を置いて腰の位置を高くして立っていた。
「笑わないでよ、恥ずかしいんだから・・・そうだ、シューズを履き替えなきゃ・・・雅之に見せようと思ってピンヒールシューズを持ってきているの」
仕事用のローヒールパンプスをピンヒールに履き替えると、黒のテーラードスーツを着ている事もあり姿勢の良い希美を一層格好良く見せる。
ソフトな生地で仕立てられているのでデザインの堅い印象が薄れ、女性らしい柔らさも演出している。
上着に続いて、恥ずかしがる様子もなくスカートを脱いだところで肩越しに振り返る。
ゴクッ・・・ゾクッとするような色気に、男は唾を飲む。
上半身にはオフホワイトのホルターネックキャミソールが残り、適度な脂肪をのせた下腹部や、ムッチリとした腰から腿のラインは、黒いガーターベルトに吊られたバックシームストッキングと真っ赤な紐パンが飾り、振るい付きたくなる欲望を、宙を睨んで我慢する。
「ウフフッ・・・どうしたの??顔を赤くして、水割りが濃すぎたの??」
自分の容姿と衣装が男を満足させている事を知る希美は余裕の言葉で男をからかう。
「たまんないよ・・・15歳の年の差なんて吹っ飛んじゃったよ」
「クククッ・・・雅之が来るって言うから、とびっきりの演出をしたの・・・参った??誰にも渡したくないって思ってる??」
「まだまだ、希美の魅力はこんなもんじゃないだろう・・・最後まで見せてくれるだろう??」
「好いわよ、鼻血を出しても知らないから・・・ホルターネックの結び目を解いてくれる??」

男は立ち上がって希美の背後に立ち、ホルターネックの結び目に指を掛けて首筋に息を吹きかける。
「アンッ、いたずらしちゃダメ・・・お楽しみは、まだだよ。座って見ていて・・・」
男はボックス席に戻り、希美の後ろ姿に魅せられる。
キャミソールを脱いだ希美は両手で胸を抱えて男の正面に立つ。
「見たい??・・・私をただ一度抱いたのは半年前だから忘れちゃったでしょう??」
「忘れるわけがないだろう。臆病なだけだよ・・・夢の中を素っ裸の希美が歩いてるんだよ、それも毎晩だよ・・・忘れるわけがない」
「ほんとう??・・・声を掛けてくれれば、ホテルでも雅之の家にでも何処へでも行って、本物を見せてあげたのに・・・」

「明日は店も休みだろう??・・・今から、どっかに行こうか??」
「今から??・・・酒を飲んでるから車には乗れないし、電車も飛行機も動いてない。どこかに連れて行ってくれるなら、朝になってからでいいよ・・・」
「よし、そうしよう。どこが好い、行きたいところがある??」
「南の方角がいい。私が生まれた所はね、冬になると海が蒼い色になるんだよ・・・冬じゃないけど南の海を見たい、青い海を・・・だめ??」
「ダメなものか、南の海を見に行こう・・・朝になったら」

「明日の夜はホテルの部屋で青い海を見ながら抱いてもらう・・・約束だよ。メインディッシュは明日に取っといて、今はアペタイザーを召し上がれ」
「それには手をどけてもらわないと・・・どけないと罰があるよ」
「どんな罰??受けたいかも・・・痛い事はしないでしょう??」

クククッ・・・真っ赤なショーツの結ぶ目を解くと希美は乳房を隠していた手で押さえる。片手で乳房を覆い、片手で解かれた紐パンを支える。
「ウフフッ・・・こっちも外したらどうする??」
男は反対側の結び目を解いてしまう。
キャァ~・・・叫び声と共に慌てた希美は乳房を隠していた手でショーツの股間部分を押さえ、一瞬見えた恥毛を男の目に留めないようにする。
「オマンコを見せるのは嫌だけど、オッパイなら見せてくれるんだね・・・半年前に見たオッパイだ、懐かしいよ・・・手をどけなさい」
結び目を解かれ、希美の手で支えられていた真っ赤なショーツがハラリと足元に落ちる。
股間の陰りは薄く、ピンクの秘所は淫靡な興奮で綻び、朝露に濡れたような花弁を微かに覗かせる。
白い肌は赤らみ、黒いガーターベルトとバックシームストッキングが包む両足は震えを帯びる。
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