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不倫 ~immorality~

再会―4

20年間、記憶の片隅にあった映画館のシーンがおぼろげに蘇る。
「アッアッ、ウゥゥッ~・・・気持ちいぃ~、もっと、吸って、強く・・・」
人妻が訪れたセールスマンに抱かれるという、ありふれたストーリー、こんな事が実際にあるのだろうかと思いながらも、スクリーンから目を離す事が出来ない。
女優の身体は女の彩から見ても垂涎もので、学生の彩のプリプリした乳房とは違い熟しきったそれは、触れなば落ちん風情で男を誘う。
スクリーンを通じて見る彩にも、たわわな乳房は男の手の中でずっしりと重量を感じさせ、彩の二倍はありそうな乳輪も色素沈着は薄く男が気を惹かれるだろうと言うことは想像できる。
ゴクッ・・・思わず唾を飲んだ彩は、健に視線を向ける。
「なんか、エロイね・・・男の人に揉まれ続けると、あんなオッパイになっちゃうのかなぁ??」
「クククッ・・・いずれ、彩のオッパイもズッシリで乳輪も大きく育つ・・・オレは嫌だな。清潔な彩が好いよ」
「考えてみると、揉まれると大きくなるわけじゃないよね・・・見て、興奮して乳房に青筋が浮かんで、大きな乳輪が勃起したように突き出てきた・・・すごいね、エロすぎる」

健の左手が彩の腿に伸びる。
エッ、いやっ・・・腿をまさぐる健の手を包み込むように押さえた彩は、抵抗とも言えないような抗いを見せながら、そっと顔を盗み見る。
健の顔はスクリーンに向けられたままセックスシーンに見入り、表情からは彩の腿を愛撫しようとしているようには見えない。
押さえつけられた左手に力を込めてジーンズのファスナーを引き下ろそうとする健に対し、日頃スポーツに興じている彩が両手で抗っているとはいえ、男の力に敵うはずもなく侵入を許してしまう。
ファスナーを下ろされてボタンを外され、下着が見える事よりも周囲の視線が気になる彩は、ガラガラの館内で二人に注意を払う者がいないことを確かめて大胆に振る舞い始める。

健の股間に伸ばした彩の右手は、ズボンの上から膨らみを探して上下に擦り息を荒くする。
「すごい、大きくなってる・・・直接、触って欲しいの??・・・ダメ、ここでは我慢しなさい」
映画館で卑猥な事をしていると言う興奮を隠そうとしている学生の彩は、精一杯余裕ありげに振る舞おうとする。
我慢が限界に達した健は、ひじ掛けの存在を無視して彩に覆いかぶさり左手に変えて右手を股間に這わせる。
水平近くまで倒れるのではないかと思えるほどリクライニングシートは傾斜を深くし、ギシギシッと不快な音を立てる。

「いやぁ~ン、そんな・・・ヒィィ~、奥まで来てる・・・もっと、突いて、主人のチンポより感じちゃう・・・」
椅子のきしみ音はスクリーンの中のセックスシーンの声にかき消されて他人の注意を引くことはなかった。
彩の抵抗をかいくぐってジーンズに忍び込んだ指は下着越しに割れ目を上下し、トレーナーをまくり上げて剥き出しになったブラジャーを押しのけた指は乳首を摘まむ。
若い二人はセックスの経験も浅く、興奮を鎮める方法も知らずに本能のままに振る舞い続ける。
「痛いっ、ブラジャーが・・・見てない??誰にも見られてない??」
周囲を窺い、見られていないことを確かめた健は、右手を背中に回してブラジャーのホックを器用に外して乳房を剥き出しにする。
場面が変わったスクリーンが突然明るくなり、白く輝く彩の乳房が健の目に輝きを放つ。
「いやっ、見えちゃう・・・ダメッ、見えちゃう、隠すの・・・」
彩の右手は覆いかぶさる健の身体の下で自由にならず、トレーナーを下ろそうとした左手は手首を掴まれて自由を奪われ、抗いの言葉を吐く唇はキスによって抵抗する事を拒絶させられる。
抵抗する左手から力の抜けたことを感じ取った健の右手は手首から離れて、腰から尻を撫でながら前に回って下着の中に忍び入る。
「彩、恥ずかしいくらい濡れてるよ。聞こえるかい??」
大陰唇と小陰唇を割って泥濘に届いた指はクチュクチュと音を立てて蠢き、彩は、より強い刺激を求めて股間を指に押し付ける。
「アンッ、いやっ・・・こんな所で・・・気持ち良くなっちゃう、良いの??気持ち良くなっても良いの??」
「エッチな彩をみんなが見てるよ。作り物の映画より彩の痴態の方が興奮するって・・・いやらしい彩を見てるよ」
「ウソでしょう・・・ウソだよね。ウッウッ、クゥゥ~・・・気持ちいいの」
快感を押し殺した彩の声が健の耳をくすぐる。
「スケベな彩、エッチな彩・・・いやらしいよ、彩がこんなにエッチだとは思わなかったよ」
「いやっ、そんなことを言わないで・・・彩のことを嫌いにならないでね・・・ウックゥゥッ~・・・」
我を忘れた彩が漏らす喘ぎ声を恐れた健は、唇を合わせて声の洩れるのを防ごうとする。
彩は、声を漏らす事もできない切なさで静かに快感を高めていく。
キスをしたまま髪を撫でられ、うなじから耳へと這う指の動きに身体の芯がゾクゾクと震える。

バサッ・・・突然、スクリーンからではない明かりが館内を照らす。人の表情が見えるほど明るくはないけれど、新しい客がカーテンを捲り上げてスクリーンに目をやっているのが見える。
彩は外れたブラジャーをそのままにしてトレーナーを下ろし、健は彩の下半身に手をやって下着ごとジーンズを引き上げる。
館内の前方を見ていた男は、視線を後方に巡らして二人の一列前に席を取る。
二人の行為に気付いた様子も見せない男が座るのを待って、健は彩を見つめて胸を撫で、安心したよと声を出さずに口を動かす。
ニコッと微笑んだ彩は、トレーナーの中に両手を入れてブラジャーのホックを填めてジーンズと下着を正す。
健は身を乗り出して彩の耳に口を近付けて、
「出ようか??・・・彩は我慢できる??オレは我慢できないよ」
「ウフフッ、彩も我慢できない」

「あの時の彩はすごかったよ・・・神田駅近くのビジネスホテルに入ると、シャワーを使う時間も惜しむようにオレを押し倒して、ズボンを脱がせて・・・潔癖症のはずの彩が汗臭いオレのものに、むしゃぶりついてきた。あの時の感触は20年経った今でも覚えてるよ・・・ウッ、立ってきた。分かりやすく言うと、勃起」
「どれどれ・・・うそっ、ほんとだ、大きくなってる」
「彩は、我慢できる??・・・申し訳ないけど、オレは我慢できない」
「ダメだって、今の彩は人妻だからね・・・」
「そうか、そうだよな・・・」
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テーマ : 18禁・官能小説
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