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彩―隠し事 49

土曜日の倦怠    

昨夜は会員制バーで奈央や沙耶の乱交を見せられて昂奮し、その場で他人の視線を気にすることなく健志に貫かれて満足の証をバギナの奥深くで受け止めた。
この部屋に戻ってからも身体の奥で燻る昂奮は冷めることなく、ついには健志の悪戯によって火を点けられ、心地良い充足感を与えられた。
一晩で二度目の満足を得た彩と健志はじゃれ合う余裕もなくシャワーで汗を流し、疲れた身体を癒すために素っ裸のまま抱き合うようにして眠りについた。

腕枕をする健志の右手に抱きかかえられるようにして泥のように眠る彩は、カーテンの隙間から忍び込んだ陽の光に顔をくすぐられて目が覚めた。
健志を起こさないようベッドから抜け出ようとすると、抱きかかえる右手に力を込めて離れまいとする。
もしかすると彩よりも先に起きているのかと寝顔を見つめても、そんな気配はなく頬にチュッと唇を合わせると満足そうに口元を緩めて寝返りを打ち、その隙に乗じてベッドから下りて健志のシャツを羽織り窓際に進む。
さすがに素肌にシャツ一枚を着けただけの彩はカーテンで身体を隠すようにして駅周辺に視線を向ける。

土曜日を行楽地で過ごそうとする人の車は街を離れ、この街で買い物をしようとする人は駅周辺を目指している。
人見知りする質の彩は人が集まる場所では離れた位置に場所を取り、人々の話や行動を見るのがいつの間にか習慣になっていた。
その習慣は、ことさらにマンウォッチングを意識するものではないが、自然と人を観察することが多くなっていた。
そんな彩だけに土曜日の車や人の動きを見るだけで、人々が何を目指しているのかと想像してしまう。
ある人は些細な幸せを求めて、また、ある人は幸せを運ぶために朝早くから動いている。
ベッドからガサゴソと健志が動く気配が伝わる。

夏を思わせるような眩い陽光に顔を照らされた健志は右目を瞑り、左目を眇めて窓の方向に視線を移す。
「ウフフッ、おはよう。気持ちいい陽射しで身体を温められると健志に注入してもらった元気がグングン育っていくのが分かる」
「うん??よく分かんないけど、よかったね」
「分かってもらえないか……残念。そんな顔をしないで、怒っているんじゃないから。彩が何を考えているか分からなくて当たり前だもん。そのまま待っていてくれる??何か作るね」
「悪いね、もう少しゴロゴロさせてもらうよ。そうだ、朝は冷凍ピザで好いだろう??」
シーツを蹴とばして仰向けになった健志の股間は隆々と力が漲り、彩は呆気に取られて思わず口を押える。

「えっ、うそ。嘘でしょう??昨晩は二回も熱いのを受け止めたんだよ、彩じゃ満足できないの??」
「反対だよ。しっとりと吸い付くような彩の肌に触れると満足の際限がなくなっちゃうんだよ」

「そうなの??じゃぁ、起き抜けに一発やっちゃう??……嘘だよ、本気にしないでよ。クククッ、健志は本当に彩の事が好きなんだ、ふ~ん」
寝ころんだまま両手を広げて腰を突き出そうとする健志に嬉しそうな表情を返した彩はキッチンに向かう。
歩きながらボールペンを簪代わりにして黒髪を器用に夜会巻きにした彩のうなじに色気を覚えた健志の股間が一層昂奮し、鈍痛を覚えて顔を顰める。

冷凍ピザなどで簡単に朝食を済ませたタイミングで時計は11時を示し、顔を見合わせた二人は苦笑いを浮かべる。
「ねぇ、聞いてくれる??」
「いいよ、どんなこと??」
「勘違いされるかもしれないけど、怒らないでね。彩は本名じゃないし旦那様がいるって事は話したでしょう。でも、健志との関係を続けたいの……おかしい??」
「オレは彩の事が好きだから今の話は嬉しい。でも、結婚していることなどリスクは彩の方が大きいから、オレの希望は言わない。すべて彩次第で良いよ」
「うん、そう言ってくれると思っていた。すべて信じる……健志と今の関係になる切っ掛けになったSMクラブやAV撮影の見学は仲の好い友達に誘われたからなんだけど、ずっと昔から、エッチな思いを抱えていたの。中学時代だか高校生だったか、はっきりしないんだけど着替える処を見られてすごく昂奮して見せつけるようなことをしちゃったの」
「ふ~ん、オレも見たかったなぁ。あっ、ごめん、話の腰を折るつもりはないんだけど……それで??」
「AV撮影を見た時に、何て言うのかなぁ、お世辞とも違うような気がするし、まぁ、いいや。彩にその気があれば連絡してくれって言われたの、どう思う??」
「正直に言うと、オレは嫌だな。大好きな彩がAV男優さんとエッチするのを見て遠く離れた場所で見ず知らずの男がチンコをおったてて昂奮するのは堪えられない……我がままだって言われれば返す言葉はないけどね」
「フフフッ、そう言ってもらうと嬉しいかも……じゃぁ、健志も加わって複数での同室プレイみたいなことは??」
「昨日のバーみたいな事なら堪えられると思う。昼間は清楚で上品な彩が満月の日に奔放で淫らな女に変身して享楽に耽る」
「満月の夜って事は凡そ月一って事だね。月一で淫らで奔放な女に変身する、健志は淫らな彩に付き合ってくれる??いろんな所に連れてってくれる??」
「俺の知っている事なんて大したものじゃないけど、彩がもういいって言うまで付き合うよ」
「うん、ありがとう。絶対にそうしたいって事じゃないけど、彩が望んだ時は、ねっ……健志の初体験はいつ、どんな人とだったの??」

「高校の卒業式が終わって次の日曜日、当時付き合っていた同級生。はっきり覚えているよ」
「ふ~ん、意外と遅いんだ。彩は高校一年の時、同い年で初恋の人。出会いは小学生の時だけどずっと片思いだったの、高校は別だったけど……レモンの味がする甘酸っぱい想い出……初めての時はスムーズにできた??」
「入試を終えて直ぐに神戸、福原の店に行って、もうすぐ好きな人と初めてエッチする積りなんだけど、どうすればいいか教えてくれって頼んで研修済みだったからまずまずだったかな。その帰りに三ノ宮駅近くにあるホテルも予約したしね」
「あのさぁ、健志の初体験は同級生じゃなくソープのお姉さんじゃないの??」
「そうなんだけど、オレの中じゃ同級生が初体験の相手って決めていたから、良いんだよ」

彩の初恋から初体験、その後の想い出話などを聞きながら、ゆっくり刻む時の流れに温かい風を感じていた。
「出かけようか、外には何かあるかもしれないよ」
突然の誘いに微かな緊張をしながらも、うん、と彩は応える。
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ちっち

Author:ちっち
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アッチイのは嫌
さむいのも嫌
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