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たくらみ

その2

「ねぇ、おいでよ。汗をかいたでしょう??背中を流してあげる」
「汗はかいてないよ。ラガヴーリンが気に入ったから、飲みながら待っている」
「恥をかかせる気・・・子供みたいなことは言わないで早くおいで」

脱衣所には二枚のバスタオルが並び、片方には男物のボクサーパンツが封を切られないまま置かれ、もう一方はタオルの下から真っ赤な下着が覗いている。
ウィスキーを用意されていたこともあり、すべてが用意万端に整えられているのを見ると苦笑いを浮かべるしかない。
「入るよ・・・おっ、可愛いな」
灯りを点けることなく窓から忍び込む月明りの中で泡に包まれた美沙は上気した顔だけを出してにっこり微笑み、バスルームは華やかな花の香りで満たされている。
「休みの日は昼間からバブルバスのアワアワに包まれてのんびり過ごすの。花の香りと温めのお湯が日頃の疲れを癒してくれるんだよ。今はデートに誘ってくれる人もいないしね・・・」
「窓も大きいし前が開けているから陽を浴びて気持ちいいだろうな・・・」
「どう??羨ましいでしょう??お風呂に入りに来てもいいよ、歓迎してあげる・・・本気だよ」
「うっ、うん、考えとくよ。ノンビリ風呂に入りたくなったら頼もうかな??」
「ウフフッ、いいよ・・・心も身体もリラックスして疲れを癒すにはバスタイムと睡眠を大切にしたいから分不相応かもしれないけど、この部屋を選んだの。バスルームとベッドが自慢なんだよ。もっとも、この部屋に他人を迎えるのはあなたが初めてだけど・・・嬉しい??」
「えっ、あぁ、嬉しいよ・・・バスタブは足を延ばして入れるんだ、好いね・・・一緒に入ってもいいんだね??」
「あっ、ごめんなさい。向かい合うのは恥ずかしいから私を腿に乗っけてくれる??」

美沙を腿に乗せて泡で身体を隠した男は両手をバスタブの縁に乗せて直接触れることを避けようとする。
「気持ちいぃな・・・花の香りに包まれて穏やかな気分になる」
「穏やかな気分??本当なの??ハダカンボの私を目の前にしても興奮しないの??それって、私をバカにしてない??・・・こうするとどんな感じ??」
美沙は掴んだ男の両手を胸に導いて押し付け、下半身を艶めかしく蠢かす。
「誘導されたからじゃないよ、美沙の魅力に我慢できなくなった」

美沙に誘導された両手で胸の膨らみをヤワヤワと揉み、首筋に舌を這わせて息を吹きかけ耳朶を甘噛みする。
二本の指の間に乳房の先端を挟んだまま膨らみを揉みしだくと美沙の口から甘い吐息が漏れて男に背中を預けて寄り掛かる。
「気持ちいい・・・あなたが誘ってくれないので私から、はしたない女は嫌い??」
「ごめん、失敗を重ねて素直になれないんだよ。大切なものを欲しいって言う勇気を失いかけていた」
「そんなことを・・・ごめんなさい。抱いて・・・続きはベッドで、ねっ・・・」

独り暮らしの女の部屋に不釣り合いなほど大きなベッドで一糸まとわずに美沙は俯せで横たわり、男の品定めを待つかのように身じろぎもしない。
染み一つない白い肌は柔らかい曲線を描いて芸術を理解しない男でさえも美しさに唾を飲む。
見るだけで愛おしさが募る白い肌に手を這わせて擦り、美沙の口が甘い吐息を漏らすと指先と爪の背が脇腹を刷くように撫で上がる。
産毛が一本一本逆立つような愛撫は微かに漏らしていた吐息を喘ぎ声に変化させ、男の視線は足指を曲げたり伸ばしたりと切なげに堪える様子に見入る。
膝の辺りから腿の付け根まで内腿を撫でると新たな愛撫を求めて腿が自然と開き、滲み出た蜜がキラキラ光る割れ目が姿を現す。
引き寄せられるように男の舌が尻の割れ目をなぞると、ヒィッ~と艶めかしい声を漏らして割れ目を閉じ、俯せから仰向けに体勢を変化させる。

股間はしどけなく開いて蜜の滴りをあからさまにし、昂奮する美沙は息をするのも苦しそうに腹部を上下させる。
股間を見つめて内腿を撫で、鼠経部を親指が擦ると、
「だめっ、我慢できない・・・入れて、あなたが今日まで待たせるから悪いの・・・我慢の限界、だめっ??」
「いいよ、入れるよ。オレもこれ以上我慢できない」
ペニスを摘まんだ男は割れ目に擦りつけて十分に馴染ませ、霞がかかったような美沙の瞳を見つめて、いいねと一声かけて腰を突き出す。
ズブズブッと音を立ててペニスがバギナに没すると、
「アァッ~、来る・・・あなたが欲しかったの・・・ウググッ、きつい、しばらくこのままで・・・」
男は肘と膝で身体を支えて体重をかけることなく優しげな視線で見つめ、恥ずかしそうに頬を染めた美沙が目を閉じると髪を撫でて頬を擦り、そのまま唇を重ねる。

互いに憎からず思い内心求め合っていた二人は、セックスを覚えたばかりの男女のように技巧を凝らすことなく繋がっているだけで身体も気持ちも満足してあっけなく果ててしまう。
一度、身体をつなげて満足すると惹かれ合っていた二人の事、自然な振る舞いでゆったりと流れる時間に溶け込んでいく。

カーテンの隙間から入り込む陽の光が壁で揺れ、眩しそうに眼をすがめた男は足を絡ませて腕を抱きかかえるようにして眠る美沙を起こさないように腕と足を抜き取ろうとする。
「だめ、離れたくない。もう少しこのままでいて・・・」
目覚めて幸せだなぁと思うのは、好きな女の肌に触れているのを感じる時。

<<<おしまい>>>
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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