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お伽話

心花 -8

「ウッウッ、アウッ・・・ダメ、もう一度するの??」
「ミカの白くて吸い付くような肌に触れると我慢できなくなっちゃった。セックスを覚えたての少年に戻ったみたいだ・・・正気に戻ったから寝ようか」
「やっぱり、フミヤは嫌な男。指と手の平だけで私を気持ち良くさせて、その気になったら寝ようなんて・・・いいよ、明日もあるしね」

老いを意識するほどではないが、何もしないでいる時間に恐れを抱き若さを保つために身体を動かすことを日課にする年齢になった典哉は心花の身体を眩しそうに見つめる。
「どうしたの??そんなにまじまじと見られると恥ずかしいよ」
「誕生日を迎えるたびに経験を積み重ねてるって思ってたけど、こうしてミカを見ると失ったものもあるんだなと思うよ」
「つまんない事を言わないで。私は歳上が好きなわけじゃないからね。ガリガリ君を食べながら歩くフミヤは後姿が凛として恰好良かったよ、内から滲み出る自信に吸い寄せられたんだから」
「そうか、ありがとう。もう言わないよ」
「夜更けにスッポンポンの好い女を悪戯しながら過ぎし日を振り返ってアンニュイな気持ちになる・・・幸せな男の子だよ、そう思うでしょう??」

典哉が頷くのを見た心花はスッポンポンのまま窓際に立ち、公園の向こうに広がる建物の灯りに目をやる。
金曜日だからなのか24時を過ぎたというのに灯りが漏れる窓も多く、先週までの自分もこの中の一人だったのかと思うと、見られる立場から見る方に代わったことに自然と笑みが浮かぶ。
コホンッ・・・照れ隠しのように空咳をして振り返るとナイトガウンを着けて横たわる典哉が後姿を見ているのに気付く。
「どこ見てんのよ・・・」
決して嫌がる風ではなく楽しそうに声は弾み、零れんばかりの笑みに誘われるように典哉は近付いていく。

「ねぇ、見て。灯りの点いている窓がたくさんあるけど何をしてると思う??」
「オレ達と同じことをしてるかもよ。きっとそうだと思う」
「クククッ、いやらしい・・・」
「ウン??・・・」
背後から心花を抱きしめて首筋に舌を這わせ、耳朶を甘噛みした典哉は、仲良しのカップルは週末に抱き合うって決まってなかったっけと囁く。
「クククッ、じゃぁ、私たちは週末ごとにセックスするの??」
「こんないやらしい身体を持つミカが週一で我慢できればね」
「そうか、私は当分の間、週末だけじゃ満足できないかも・・・ウフフッ、満足させてくれなきゃ浮気しちゃうよ」
「もう浮気される心配をしなきゃいけないのか??」
「しょうがないでしょう、フミヤに責任があるんだよ。セックスの良さを思い出した・・・違う、セックスの良さを教えてくれたのはフミヤだもん」

左手で心花を抱きしめたまま右手でガウンの紐を解いた典哉は、肌と肌を密着させ改めて両手で抱きしめる。
「フミヤの体温を感じる。ドキドキしてるのが分かる??」
「分かるよ。こうしてくっついているとミカの事が全て分かるような気がする」
「うん・・・男性でも女性でも、若くても歳をとっても、どんな人でも一日は24時間で平等。でも私にとって今日は特別な一日、忘れられない一日をプレゼントしてもらった・・・ありがとう」

抱きしめて安心感を与えてくれる典哉の右手に自分の手を添えた心花は、頬を寄せて目を閉じる。
典哉の左手は乳房を揉み、右手は股間に伸びて恥毛をサワサワと撫でる。
「ダメ、気持ち良くなっちゃう・・・我慢できなくなっちゃうよ。いいの??」
「フフフッ、良くない。続きは明日・・・寝るよ」
ガウンを脱ぎ棄てて素っ裸になった典哉は心花を抱き上げてベッドに運ぶ。
「明日の朝もあるし、夜もある。明後日の朝もある・・・幸せな気持ちで寝ることができる」
心花の言葉が典哉の心に染みる。

窓にカーテンを引き、部屋の灯りを落としてスッポンポンのままベッドに入った二人は見つめ合いキスをする。
「一つ聞いてもいい??・・・フミヤは女子を相手に嘘を言う人じゃないよね??」
「うん??そうか、その心配はオレがする事だろう??・・・ミカを相手に嘘はつかないよ」
「もう一つ聞くよ。朝起きて、やっぱり夢だったって事はないよね??フミヤはそばにいるよね、夢じゃないよね??」
「嬉しい事を言ってくれるね、夢の世界で迷子にならないように腕枕で寝ようか??」

腕枕をされて典哉の体温と鼓動を感じながら睡魔に引き寄せられるように眠った心花がふと目を開けると、背後から抱きかかえられるようにして寝ていた。
右手に腕枕されながら典哉の萎れたペニスを掴んで寝ようとした感触が残っている。手の平に残る匂いを確かめようとすると自然と口元が緩んで苦笑いを浮かべる。
背後から抱きしめられて寝るのは大切な人に守られているようで愛されていると実感できるし安心できる。
心花の想いも知らずに軽い寝息を立てて眠り続ける典哉の腕に手を添えて目を閉じると、いつの間にか記憶がなくなり夢の世界に誘われる。


俯せに寝る心花は背中が感じる心地良さで目が覚める。
声を漏らすことなく身動きもせずに目を開けると、開け放たれたカーテンのせいで差し込む陽光が眩しくて再び目を閉じる。
剥き出しにされた腰を手の平が擦り、尻の割れ目に沿って指が刷く。
気付かれないようにシーツを掴み、唇を噛んで洩れそうになる声を堪える。
必死の思いで堪えているのを知ってか知らずにか典哉は鼻歌と共に背骨に沿って指を這わせる。
楽しそうな意味のない鼻歌に腹が立つものの、朝の気怠さにの中で与えられる快感で穏やかな気持ちが満ちてくる。
「気付いてるんだろう??尻の割れ目がヒクヒクしてたよ」
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