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誕生日

誕生日 -2

勝手知ったるアユの部屋、ジントニックを作った男はドライプルーンを用意して再びアユの前に陣取る。
「アユ、見えないよ。誕生日プレゼントだろ??しっかり見せてくれなきゃ」
「いじわる・・・恥ずかしい。ドキドキがスゴイの心臓が飛び出そう・・・あぁ、ダメ・・・ハァハァッ」
頬を紅潮させるアユの潤んだ瞳は焦点が合っていないように見える。
視線を男に向けて唇を閉じたままでは息も出来ないほど興奮しているのか、しどけなく開いた口から荒い息遣いが漏れて肩を上下させる。

アンッ・・・男が指を伸ばして膝に触れただけで足はピクッと震え、漏らす声は色っぽい事この上ない。
何かないかなと独り言を言いながら視線を巡らす男に連れて、アユの視線も不安と好奇を宿らせながら後を追う。
机上で止まった男の視線は笑みを伴い、何を置いたのか思い出せないアユの瞳は不安で揺れ、期待と共にゴクリと唾を飲む。
ペン立てに立っている絵筆を取り、腕の内側は撫でて気持ち良さそうに目を細め、
「絵を描くのも字を書くのもヘタッピだけどアユと一緒に美術館巡りをするうちに、芸術に目覚めたような気がする。アユの肌をキャンバスにして描いてみようかな」
「えっ、筆を使って私の身体で遊ぶの??興奮する。そんな事に筆を使うって考えた事もないもん・・・」

筆が宙を舞うとアユの瞳は潤みを増してしどけなく開いた口から這い出た舌が渇いた唇に滑りを与え、普段の清楚な雰囲気をかなぐり捨てて成熟した女の欲望を露わにする。
「ウッ、いやぁ~ン・・・ゾクゾクする。鳥肌が立っちゃいそう」
胸の膨らみを隠すリボンの縁をなぞると艶めかしい声を出して身体を捩り、それでは筆が動けないと分るとおずおずと胸を張る。
「そうだよ、それで良い。キャンバスが動いたんじゃ絵を描けないからね」
ハァハァッ・・・これ見よがしに筆を近付けると目を見開き、息を荒げて白い腹部を上下させる。

筆が首を刷くと顎を上げて新たな刺激を求め、期待なのか昂奮なのか背後で縛られた手に力が込められたようで上腕部がピクピク動く。
筆は上腕部で字を書き、アユは見開いた目でそれを読む。
「ア・ユ・・・そうでしょう??・・・カ・ワ・イ・イ・・・クククッ、幸せな女は可愛くなれる。あなたが私を可愛い女にしてくれる」
男は屈託なく表情を崩し、アユは言葉にしないものの、この笑顔が好きなのだと改めて思う。

再び首に戻った筆が耳の裏から首の付け根を撫でると、アンッ、イヤッっと艶めかしい声を漏らして全身が総毛立つ。
「これからだよ、アユ。リラックスして何も考えず、感覚に正直になる。自分を解き放つんだよ、分かったね」
「ハァハァッ・・・分った。あなたを信じて刺激を素直に受け入れる」
そうだよと応えた男はリボンが隠す胸の膨らみの麓から頂上に向かって小さな円を描くようにして撫で上がり、先端の突起物の周囲をなぞる。
「ウッ、いぃ、気持ち良いの。あなたに遊ばれているのに気持ち良いなんて・・・好いの、気持ち良くなっても??」
「あぁ、好いんだよ。アユが気持ち良くなってくれれば嬉しいよ」
両方の乳房で遊んだ筆が腹部を刷き、アユと絡ませていた視線を何気なく股間に移した男は赤いテープが黒っぽく変色しているのに気づく。
男の瞳が一瞬輝きを帯びたのを感じたものの、股間の異変に気付いているアユは頬を朱に染めて無言を通して目を閉じる。

「アユ、どうせ閉じる目なら目隠しをしようか」
「エッ、いや、怖い・・・どうしても??目隠しをしたいの??いいよ、信じてるから」
アユの背後に回った男はポケットからハンカチを取り出して目に当て、動いちゃダメだよと声を掛けてリボンで止める。
「見えない、何処にも行かないでよ。一人にしないでね」
「何処にも行かないよ。アユを一人にしないって約束する」

後ろ手に縛ったままのアユを抱き上げて、男が寄りかかっていたソファに座らせる。
「怖いけど、ドキドキする。息をするのが辛いくらい」
震え声は恐怖のためだけではなく性的な期待を秘めて甘く響き、新たな刺激を求めて男の身体に触れようとする。
「足を開いて・・・言う通りに出来ないんじゃ大股開きで縛っちゃうよ・・・そう、それで良いよ」
息を荒げて筆の戯れを待つ下腹部は息をする度に波打ち、腿はフルフル震えて閉じようとする。
アユ・・・ハァッ~・・・叱声とも受け取れる呼びかけに大きく息を吐き、両足を開いていくアユの頬は紅潮し舐めても舐めても癒されることの無い唇の渇きに堪えきれず、
「ねえ、焦らすのは止めて・・・気が狂いそうになるし心臓が飛び出ちゃいそう・・・お願い」

筆が足指の間を撫でると、くすぐったさを堪えようとして指を曲げたり伸ばしたりを繰り返し、甲から膝まで撫で上がると指は弛緩して伸ばしたままになる。
膝で戯れた筆が足の付け根を目指そうとすると、アユは膝を開いてムチムチと男好みの白い内腿を晒す。
「ふ~ん、アユは腿の内側を撫でて欲しいんだ、分ったよ」
「そんな言い方は止めて、あなたは私の内腿が好きなんでしょう・・・横向きに寝る私を背後から抱きしめて太腿の間に手を入れ、アユの此処は気持ち良いなぁって言うもん」
「そうだよ、見破られているね。オレはアユの太腿や腰、尻の感触が好きだよ」
「アァ~ン、いやらしい言い方。あなたは私をエッチの対象として見てる」
筆が内腿を撫でて付け根に迫ると一層足を開き、股間を突き出すようにして男を挑発する。
「スケベだな、アユは。アユがこんな事で悦ぶ女だとは一人の客も思わないだろうな、ガッカリしちゃうだろう・・・ウン??ここが変色してるけど、シッコって事はないよね、匂いを確かめよう」
「ヒィッ~、いやっ・・・止めて、嫌いになっちゃうよ」
股間の変化に今、気付いたと言わんばかりの男が顔を近付けて匂いを嗅ぐ振りをしながら息を吹きかけると、叫び声に似た声をあげる。
「分かった。アユが嫌がる事はしないよ」
わざとらしく音を立てて引き下がった男はドライプルーンを噛み、ジントニックを口にする。
「ねぇ、何してるの??・・・止めてって言ったのはウソだって知ってくるくせに、いじわる」
男のペースに嵌まりつつあると分っていても嫌とは言えないのは、好きだからなのか、あるいは、これまで意識したことの無い性的欲求が姿を現し始めたのか混乱しつつも身体の疼きを我慢できなくなっていた。
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