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M 囚われて

囚われて-19

これ以上ない残酷な言葉を吐きながら、男の手は詩織の額に掛かる髪を整えてチュッと音を立てて唇を合わせる。
「誰かが来るって嘘でしょう??誰も来ないよね??・・・あなたに苛められるのは我慢する・・・うぅうん、苛められたいの。でも、あなた以外の人に見られたくない。許して・・・お願い」
「可愛いな、詩織は・・・深窓の令嬢とまで言うと大袈裟だけど、家族に愛されて育ったんだろうなって思うよ。笑顔に曇りがないし、後ろ姿がきれいだよ」
「えっ、後ろ姿??・・・どうして??」
「前は化粧などで色々と気を遣うことが出来る。ところが、後ろ姿となると難しい・・・第一、鏡に映して確かめるっていうのも難しいからね。愛されて素直に育ったからこそ、後ろ姿を含めて姿勢が良いんだろうって思ってるよ」
「褒められすぎだと思うけど、両親や家族の愛情に包まれて育ったことは事実です・・・」
束の間と言え、縛られているのも忘れて男との会話を楽しむ余裕が生まれ始めていた。

ギィッ~、バタンッ・・・前触れもなくドアの開閉音が響く。
「いやぁァッ~、許して・・・見ないでください。恥ずかしい・・・」
四肢の自由を奪われて目隠しで視界も遮られた詩織は、音の聞こえた方向に顔を向けて気配を探ろうとし、隠す術のない身体を捩って叫び声を上げる。
「ヒィィッ~、いやぁ~・・・来ないで、近付かないで・・・自由にして、自由にしてください・・・」
「詩織、せっかく来てくれた人に対して、それは失礼だろう」
「本当に誰かいるの??・・・ウソでしょう??誰もいないよね。あなたと私だけだよね??・・・解いて、縛られたままじゃ嫌」

三人目の人物は、拘束を振りほどこうとして身を捩り、拘束を解いてもらおうと必死な様子で言葉を並べる詩織を見つめて頬を緩める。
テーブルの引き出しから筆を取り出して男に見せ、眉を上げて、これで可愛がってあげようと意思を伝える。
足音を立てないようにして詩織に近付き、乳房の麓から下腹部に筆を這わせる。
「ヒィッ~・・・あなた、あなたが筆を使ってるんだよね。そうでしょう??」
男は頭付近に立って髪を撫で、万歳の格好で縛られたまま握りしめた両手を包み込むように手を添える。
「えっ??・・・ウソ、この手は誰の手??・・・筆で撫でているのは誰なの??本当にあなた以外の誰かがいるの??・・・教えて、怖い」
「私の手は詩織の手を掴んでいる。じゃぁ、筆を持っている手は・・・いるよ、私の他にもう一人・・・詩織の美しさに見惚れているよ。期待していいよ、可愛い女ほど苛めたくなるって言う性癖の持ち主だから・・・善は急げ、早速可愛がってもらいなさい」
男は新しい水割りを作ってソファに腰を下ろし、三人目の人物に、初めて良いよ、と声をかける。

「イヤァ~、許して・・・あなた以外の男の人に触れられたくない。私のことを可愛いって言ったのは嘘なの??」
ギシギシッ、ガチャガチャ・・・チェアは耳障りな軋み音を立てる。

「言葉を色々連ねても本当は苛められたり可愛がられたりしたいんだろう、楽にしなさい・・・」
立ち上がった男は頬に手を添えて額に唇を合わせる。
「アンッ、あなたの事が好きなのに・・・他の人に弄られて気持ち良くなれって言うの??・・・」
「詩織のためにしている事なのに・・・理解してもらえないのか??」
「私はあなたの事を、こんなに好きなのに・・・いぃ、もういい。好きにして・・・誰でもいいから私のことを気持ち良くして。気持ち良くしてくれる人を好きになるから」
その言葉を聞いた三人目の人物は不敵な笑みを男に送り、筆を乳房に這わす。
乳房の周囲を麓から先端に向かって円を描くように撫で上がり、乳輪と乳首を筆の穂先でチクチク刺すように刺激する。
ウッウッ、アッアァッ~・・・繊細で意地の悪い筆の動きに詩織の身体は反応して艶めかしい声を漏らす。
「詩織・・・」
ウッウッ、ウググッ・・・男の声を叱声と受け取った詩織は指先が白くなるほど固く握り、唇を噛んで襲い来る快感を必死に堪える。
乳房を責めた筆は腋窩をくすぐり、二の腕の内側をサワサワと刷いていく。
「アァ~、そんな・・・もっと・・・もっと、気持ち良くなりたい」

筆は脇腹を撫で下りて下腹部に至り、臍の周囲をなぞって穂先と陰毛を戯れさせる。
鼠蹊部を二度三度と往復する頃には、ウッウッ、イィッ~、アァ~ン・・・堪えがたい喘ぎ声と共に身体は筆の動きに合わせてウネウネと蠢く。
「ウフフッ、可愛い声を出すのね・・・もっと気持ち良くしてあげる」
「えっ、女の人なの??・・・あなたの他にいるのは女の人なのね??筆で私を嬲っているのは、女の人なのね??」
安堵の声が漏れ、緊張で強張っていた身体が弛緩する。
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ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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