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M 囚われて

囚われて-13

ラウンジは二階まで吹き抜けで開放感にあふれ、茶色をベースにした明るい色調で整えられているため過ぎ行く時間をゆったりと楽しむことが出来る。
三連休の初日のため、待ち合わせや買い物疲れを癒す人、あるいは宿泊客などでラウンジは賑わいをみせ、詩織と男の座ったテーブルが空いている最後の一つだった。

詩織は言い付け通りに深く座り直し、ずり上がっていくワンピースが悩ましい曲線を描く腿を露わにさせていく。
24歳の詩織は若さからくる硬さと、成熟した女性の持つ柔らかさを併せ持ち、男は壊してしまいたくなる衝動と優雅な女性に育つのを見守りたい思いの狭間で頬を緩める。
丸みを帯びた形良い膝小僧に続く乳白色の腿を付け根近くまで晒し、ワンピースの作る影と濃くはない陰毛が混じり合う股間に男は目を凝らす。
人差し指と中指を揃えて詩織に見せ、徐々に二本の指を開いていく。
指を見つめる詩織の瞳が妖しい光を帯びて赤い舌が唇を思わせぶりに舐め、閉じていた膝がゆっくりと離れて周りの人たちに気付かれることなく、しどけなく開いていく。
伸びやかな膝下は清潔感を保ち、ムッチリと艶めかしい腿は男の欲情を刺激する。
こんな場所で、こんな事をしてはいけないと頭は抗うのだけれど、男の視線に犯される悦びで、身体は意思に閉じようとしない。

セックスに人一倍興味があるかと問われれば、ハイと答えて良いものかどうか迷う詩織だが、年齢相応の経験は積んでいると思っている。
些細な行き違いで別れる事になった男とのセックスに不満は無く、身体も心も満たされていた。
昨日、このホテルで出会った目の前の男とのセックスは、セックスと呼んでいいものかどうかも分からない。
縛られて辱めを受け、放尿するところを見られても身体をつながれることはなかった。そう、目の前の男のペニスを口に含んで迸りを喉の奥で受けたが、バギナを蹂躙されていない。
私に魅力がないのかと不満に思うものの、ワンピースの下に糸一本つけることなく、ホテルのラウンジで太腿の付け根付近まで晒す事に快感さえ覚え始めている。
恥ずかしい姿を見られるかもしれないという不安が、えも言われぬ快感を呼び、身体の芯が熱くなってくる。
滲み出た愛液で気持ち悪く感じるほど股間は滑りを帯び、優しいはずの男の視線がハダカンボの肌を刷く筆のようで新たな蜜が止めどなく溢れ出る。

詩織はそっと目を閉じる。
周りの声が聞こえなくなり、詩織は妄想の中の人になる。
「ワンピースの裾を臍まで捲り上げなさい」
目の前にいる男の声が聞こえる。
逆らうことを許さないような厳しい声ではないのに、詩織は唯々諾々と従ってしまう。
男の指示に従って股間を丸見えにしても、老夫婦、家族連れやデートを楽しむカップル、連休をホテルのラウンジで過ごす人たちは大声を上げる事もなく静かに詩織を見つめる。
見ず知らずの人たちの刺すような視線に犯される。
熱い・・・羞恥心から生まれる快感で股間を濡らし、誰にも知られず、声も出さずに昇り詰める。

「詩織、どうした??・・・顔が赤いよ。熱があるんじゃないか??」
「えっ、あっ、大丈夫・・・心配しないで」
男は異変の理由を知っているよと言わんばかりに頬を緩め、何か言いたげな態度で口角を上げる。
「誤解しているでしょう??・・・本当に何でもないんだから」
「そうか、つまんないな・・・目元が赤くなって、やたら色っぽく見えるのはワインのせいだったのか・・・違う事を想像していたよ」
「いやらしい事を想像していたんでしょう・・・妄想を膨らませて、帰ったら苛められるんだね・・・可愛そうな私、あなたの家に帰るのが怖い」
「そうだよ、十字架に縛ったり、SMチェアに座らせて悪戯したり・・・詩織が恥ずかしくて啼くまで苛めちゃうよ・・・ただ、スケベな詩織の相手をするのが私だけじゃ満足してもらえるか不安だな」
「いやっ、もっと小さな声で・・・周りの人に聞かれちゃうよ」
「詩織、周りばかり気にするから、足が注意力散漫になっているよ・・・パンツを穿いていた方がエロッポかったかな、マン毛が丸見えじゃドキドキしないよ」
「アッ、他の人にも見られたかな??・・・どうして、注意してくれないの。意地悪なんだから」
「クククッ、マンブ~が滑りで光ってるよ・・・気持ち悪いだろう??」
「イヤンッ、拭いてくる・・・待ってて」
詩織が席を立つのを確かめたかのように、男のケータイが着信を知らせる。
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