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不倫 ~immorality~

想いを巡らす 12

上半身を起こして対面座位でつながり、強引とも思えるキスで彩を貪り背中をさすり、髪を撫でて乳房を揉みしだく。
「スゴイ、こんな強引な健は初めて・・・嬉しい、もっともっと、無茶苦茶にして、今だけ、今を大切にしたいの」

「彩・・・」
健を見つめる視線が快感に紛れて外れようとすると叱声に似た声が飛び、ゴクッと唾を飲んで正気に戻った彩は真っ赤に燃える瞳を健に戻す。
「彩、可愛いよ」
「今は彩の事だけ考えてね・・・彩の事が好き??」
「あぁ、大好きだよ。大好きな彩とつながっているから気持ちいいよ」
繋ぐ言葉が見つからなくなり、気持ちを伝えることが出来なくなると言葉に替えてキスで気持ちを伝える。
アフッ、フッ・・・ウググッ、ピチャピチャッ・・・アンッ、だめっ、逝っちゃいそう・・・オレもだ、限界だ・・・
彩の尻を抱きかかえるようにして身体を支え、ベッドのクッションを利用して下から突き上げる・・・ギシギシッ・・・ハァハァッ、すごい。
振り落されそうになるほど激しい突き上げを首に手を回して身体を支え、健の動きに抗うことなくすべての刺激を受け入れて歓喜の声を漏らし続ける。
「アウッ、ウグッ、すごいの・・・アワワッ、ヒィッ~・・・」
「ダメだ、限界だ・・・ウググッ」
ギシギシッ・・・健は彩を支え続け、彩は首に回した手に力も入らず、健を信じて身悶える。
「彩も・・・彩も逝っちゃう、一緒だよ、一緒に昇りつめるの・・・いぃ??いぃ??・・・クゥッ~、いっくぅ・・・ウッウッ、アウッ」
ハァハァッ・・・荒波に翻弄されながら昇りつめた彩は力なく健の肩に寄りかかり、健は最後の瞬間を頭の中を真っ白にして迎え、それでも尻を抱きかかえる手の力を緩めることなく荒い息を漏らして肩を上下する。

身体も気持ちも満足させてくれた相手を思いやる二人は唇を重ねて背中を擦り、頬に手を添えて瞳を覗き込み、自分の姿だけが映っている事に満足する。
「良かった・・・そんなに見つめないで、恥ずかしいよ」
「どうして・・・彩のすべてを見たいし確かめたい。今はオレだけの彩だ」
吹っ切った積りでも、二人には配偶者がいるという事を忘れきることが出来ない。
「あっ、ごめん・・・余計な事だった」
「うぅうん、いいの。彩を大切に思ってくれるから、彩のすべてが気になるんだよね??実は、彩もそう・・・」
どちらからともなく唇を重ねて楽しくない話題に終止符を打ち、二人だけの世界に戻っていく。

荒々しいセックスで満足した二人はバスタブに湯を張り、横浜港の景色を見ながら余韻に浸る。
真っ黒な海にベイブリッジの主塔が毅然と立ち上がり、橋を飾るイルミネーションがきらびやかに輝いている。
一隻の船が港の奥を目指して白波を立てているのが見える。
「なんか不思議・・・のんびりのバスタイムを健に抱っこされてるなんて」
「そうだね。昨日のこの時刻、一昨日のこの時刻を思い出すと、こうして彩を背後から抱っこしてオッパイの感触を楽しんでるのは不思議な感じがする」
「クククッ、くすぐったいよ・・・彩の事は何でも知ってると思ってる??」
「そうだなぁ・・・そう思いたいけど、どうだろう」
「ウフフッ、忘れる事もあるよね。しょうがないけどね・・・先に出るね」
「いいよ。そうだ、バスルームへ来る前にルームサービスを頼んどいたから受け取っといて」
「うん、分かった」
バスルームを出ていく彩の後ろ姿に目をやる健は、姿が見えなくなると堪えきれないとばかりに会心の笑みを浮かべる。

時間を気にしながら頃合いを見計らってリビングルームに戻った健に彩は飛びつき、顔のあちこちに唇を合わせる。
「いじわる・・・ウフフッ、忘れているのかと思ってガッカリしてたけど、こんな悪戯を用意していたんだ、ありがとう」
「誕生日、おめでとう。気に入ってくれた??」
「うん、涙が出ちゃった」
俯いた彩は手で顔を覆い、あふれる涙を拭う真似をする。
「ごめん、びっくりしてもらおうと思ったんだけど・・・ゴメン」
「えっ、なに、どうしたの??目にゴミが入ったみたい」
泣き真似を止めた彩は会心の笑みを浮かべて健を見る。

テーブルには山盛りのイチゴとワインクーラーの中で肩まで氷に浸かったシャンパンが載せられ、彩の手には真っ赤なバラの花一輪とカードが握られている。
「いじわる、彩の誕生日が数日前に過ぎたのを忘れているのかと思った。それらしい事を言っても反応がないし・・・それが・・・こんな、意地悪」
「驚いてくれて嬉しいよ。遅くなったけど、誕生日おめでとう」
「ありがとう・・・キスも追加してくれる??」
顎に指を添えてそっと唇を重ねた健は、
「可愛いよ・・・乾杯しよう」
「うん、シャンパンの栓を抜いてくれる」
急激にガスが抜けて音と共に栓を飛ばすような事もなく、静かに開栓したシャンパンをグラスに注いで乾杯する。
「良く冷えて美味しい。ありがとう・・・ドキドキしてる」
「彩の笑顔が何よりの返礼だよ・・・良かった、喜んでくれて」
「誕生日を思い出させようとしていたのを気付いてた??・・・・・そうだよね、分かるよね。恥ずかしいな、ごめんね」
笑みを消すことなく無言で頷く健を見て晴れ晴れした表情で港の風景に見入り、横顔に注がれる視線に胸を熱くする。
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