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彩―隠し事

優子と栞 淫ら遊び

午後の栞はいつも以上に積極的に取り組み、同僚たちを驚かせる。
「深沢さん、お昼は何を食べたんですか??そんなに元気になる食事、私にも教えてください」
「あれっ、心外だなぁ。いつもの私は仕事をしてないような言われ方」
わざとらしく頬を膨らませて心外だという栞の表情が問いかけをした後輩だけではなく、その場にいる人たちの表情を緩めて場が和み、厳しさの中に和気あいあいとした雰囲気を作る。
事情を知る課長と優子は顔を見合わせて苦笑いを浮かべ、優子は栞のはしゃぎように危険な匂いを感じ、課長は妙な期待で胸を高鳴らせる。

「優子、泊めてくれない??」
「ご主人と喧嘩でもしたの??それで無理してはしゃいでいるんじゃない??」
「今日はみんなして私の事をからかう。怒るよ……私の可愛い旦那様は出張なの」
「ふ~ん、そうなんだ、いいよ。今日はうちの旦那の帰りが遅いから外で食べようか??」

和食が良いという栞を、
「栞、相当重症だよ。お昼の焼き魚定食が気に入ったの、それとも課長が気になるの??」
半ば呆れながら、わずかに朱に染めた栞の表情を覗き込むと否定も反論もせずに、うん、と意味不明の言葉を漏らす。


「ただいま……優子、どなたかお客様なの??」
「おかえりなさい。栞が来てるの」
「今晩は、今日は泊めてもらう積りでお邪魔してます」
「いらっしゃい、深沢さん。優子がいつもお世話になっているようでありがとうございます。私は明日も早いし、二人の邪魔をするのもなんだから先に寝ませてもらうよ……おやすみ、優子」
栞に軽く会釈しながら優子に夜の挨拶を済ませた夫は自室に入る。

「ねぇ、優子。酒の匂いはしないけど香水の香りはする……そうなの??」
「多分ね……せめて、アルコールの匂いでもすればホステスさんの移り香かなって思えるけどね……もっとも、お客様の事を気に掛けるホステスさんなら帰宅後にもめるようなことをするはずもないと思うけど」
「浮気相手の香水でしょう??仕事帰りに香水をつけるOLもどうかと思うよね」

入浴も終わり優子の部屋に入った二人はベッドを見て、どちらともなく、一緒に寝ようかと声を弾ませる。
小柄な優子のパジャマを着けた栞は裾を捲り上げて匂いを嗅ぎ、短めの袖を引っ張って口を開く。
「優子の好い匂いがする。どう、ツンツルテンで可愛い??
「新品じゃないけど、洗ってあるから私の匂いがするわけがないでしょう……先に言っとくよ、変な悪戯はしないでね」
「どうしようかな??だって、優子の事が好きなんだもん」

呆れたような表情を浮かべた優子は、しょうがないなぁと独りごちて先にベッドに入る。
「お邪魔します……ウフフッ、シングルベッドに二人だと自然にくっついちゃうよね」
背中を向けて横たわる優子を背後から抱きかかえるようにした栞は楽しそうに優子の身体を擦る。
「もう、ダメだって言ったでしょう。明日も早いんだから何もしないで寝ようよ」
「そんな事を言ったって、こんなに美味しそうな優子が目の前にいるんだもん、興奮して眠れない……ねっ、少しだけ」

「じゃぁ、その前に課長と飲みに行ってその後どうするのか聞かせて??」
「ウ~ン、言わなきゃダメ??……いじわる、優子が想像している通りだよ。でも一度でいいの。好きなタイプだけど不倫相手が身近にいると色々と拙いこともあるでしょう」
「クククッ、それは栞の経験から導き出したことなの??」
「知っているでしょう、浮気はするけど引きずらないように気を付けてる。私が愛しているのは旦那様だけ……その旦那様が今でも私にべた惚れで、ときには辟易することも。たまには口直しで違ったモノも食べたくなっちゃうの、ほんの少し屈折した旦那様への愛情表現なの」
「いいなぁ、栞は……そんな風に割り切れるんだから」
「そうね、優子はまじめすぎる。たとえ、ご主人が浮気しても優子は止めた方がいいかもしれない」
「そうだね、分かってる。優子では止めた方がいいかもしれない」
「うん??何、今の言い方は??……まぁ、いいわ、問い詰めるのは今度にしてあげる。課長とのデートは話したよ」

栞の左手は肩を抱くようにして乳房を揉み、右手はムッチリとした感触を確かめるように腰を擦り、内腿を撫でる。
「アンッ、やめて。栞の手の動きがいやらしい……」
「気持ちいい、優子の肌ってムチムチして撫でるだけで昂奮する……こんなに素晴らしい身体を相手にしないご主人はバカ。そのうち誰かに取られて後悔することになるのに……」
「ウッ、イヤンッ……栞にかかると……ウッウッ……私は今にも浮気しちゃいそうだけど……アウッ、クゥッ~……そうなの??」
振り向きもせず、栞が与えてくれる甘い刺激に切ない吐息を漏らしながら身体を仰け反らせて切れ切れの声で問いかける。
「こんなにいやらしい身体をしているんだよ。独りエッチだけで我慢できる??優子だって気付いているでしょう??」
「自分でも浮気は許せないと思っているけど、正直に言うと自信ないな」
「えっ、そうなの??優子は絶対に浮気をしない人だと思ってた……ねぇ、どれくらいエッチな身体か調べてあげるね」

内腿を撫でていた右手がパジャマのボトムを脱がそうとすると優子は突き出した尻を持ち上げて協力し、栞は大好きと耳元で囁く。
「アゥッ、クゥ~……気持ちいぃ、鳥肌が……すごい、女の人としたことないから……どうしていいか分からない」
「いいの、優子は何もしなくて。私が優子を好きになっただけ、優子の浮気相手はどんな人がいいか調べてあげる」
ボトムを抜き取り、トップスのボタンを一つ、また一つと外すと優子の息はハァハァッと荒くなり両手で栞の手を掴む。
背後から優子を抱きしめたまま栞の舌が首筋を這い、このまま止めてもいいのと囁くと、ハァハァッと一層息が荒くなって掴んだ両手を離す。
パジャマは肩を滑り、身体を守るモノが何もなくなっても抗う様子もない。
「優子のすべてを見せて」

彩―隠し事

栞      

今日も満員の通勤電車に乗る優子は前日のように痴漢にあうこともなく、波間に漂う木の葉のように電車の揺れに身を任せて楽しむ余裕さえある。
電車の揺れを不快と思うか心地いいと感じるかは自分次第。
足早に遠ざかる景色を見ながら心の内に意識を向ける。

優子を知る人は仕事も出来る清楚で上品な人妻と言ってくれる。
同世代の女性と同じ程度の異性経験があると思っているものの、不倫や浮気を許せない性格だと思っていた。健志と付き合うようになってからは夫の浮気も気にならないし、周囲の微妙な変化を楽しむ余裕が生まれた気がする。
彩だから健志と付き合える。
優子のままでは自分に対してさえ不倫を許せない。
優子は自分の事を人見知りする質だけど、何かのきっかけで自分でも驚くほど大胆な事をすると自己診断していた。それは微妙な勘違いで、実は心の奥深い処に潜んでいた彩のせいなのかもしれないと思うようになっている。
今まで稀にしか姿を現さず優子さえ存在を気付かなかった彩は、健志と知り合って頻繁に姿を見せるようになった。


「鍬田君、今日の会議も君のリードで私たちが望む結論を得ることが出来た。ありがとう……特に付属資料のこの部分、あっ、ごめん……この部分が良かったよ。説得すべき上司が意見を付け加える余地を残しながら外堀を埋める。上司のプライドを保ちつつ味方に付ける。見事としか言いようがない」
「課長に褒めてもらうのは嬉しいですが、偶然です」
「謙遜しなくても分かっているよ。専務は自分より利口な人の存在を許せない人だからな。私の若い頃は上司も含めて言い負かすことしか考えていなかったよ」
資料に伸ばした指が優子に触れたとたん、不自然に顔を背けて、ごめんと謝った課長が可愛い。
「じゃぁ、課長、昼食をごちそうしてください……だめですか??」
「いや、それで鍬田君の頑張りに報いる事になるなら喜んでごちそうするよ」
「じゃぁ、さっそく今日、いいですか??」
「いいよ、普段、付き合いの悪い私が鍬田君と二人だと誤解される恐れもあるから、深沢君も誘ってくれよ。仲が良いんだろ??」
「はい、大学時代からの親友で、就職も同じ処がいいねと約束した仲です。気を遣っていただいてありがとうございます」

「優子、今日の昼食はどうする??」
「どうしようか??私と栞、こんなに好い女が二人もいるんだから誰か男におねだりしようか??」
「えっ、良いけど、本気なの??昨日は優子のような真面目人間を変なところに連れてっちゃったかなぁ??今更だけど、ごめんね」
「そうだよ、栞には昨日のAV撮影見学やSMショークラブなど私には無縁な場所を教えてもらった……人間の幅が広くなるってヤツだね」
「クククッ、やっぱりできる女は言うことが違う。それで、誰におごらせるの??」
「誰だと思う??……課長だよ。課長に栞と私の昼食をごちそうしてもらうの、嬉しい??」
「優子、あなた、まさか昨日のAVに感化されたわけじゃないよね??浮気相手なら私が見つけてあげるから課長は止めなさい」
「そうじゃないよ、今朝の会議が上手くいったからお礼代わりにご馳走してくれるって……ぜひ、栞も呼んでくれって課長のご所望だよ」


「いつも君たちには世話になっているからね。こんな店しか知らないけど満足してくれるかな??」
「やっぱり課長はカッコ好いです。おしゃれなイタリアンが女子受けするからって無理することなく、ご自分が知ってるお店に案内してくれた。そんな男性が私は好き……優子のおまけで誘われた私が言うのは厚かましいですが、居酒屋に誘ってほしいです」
「えっ、本気にするよ。私は真面目だけが取り柄で面白みのない男だと思っているけど、それでも良ければ案内するよ」
「嬉しい、約束ですよ、課長。指切りしましょう……指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます……優子、証人になってくれるでしょう??」
「栞、よしなさいよ。課長が困ってるよ」
「いや、そんな事はないよ。深沢君のような魅力的な女性と居酒屋に行けるなんて想像もしてなかったよ」
「ごめんなさい、言い出したら聞かないんです、栞……いえ、深沢さんは」
「そうか、らしいな……フフフッ、その時は鍬田君も一緒だろ??」
「課長、優子がいなきゃダメですか??そりゃ、優子は仕事も出来るし女としての魅力も私よりあるだろうけど……そんな事を言われると寂しいな」
「……はははっ、いや、困ったな」

隣に座る栞が優子の足を軽く蹴って、居酒屋には私と課長の二人で行くのを邪魔しないでと伝えてきたので焼き魚に箸を伸ばして無言を通す。
「課長、善は急げって言うでしょう。今日連れて行ってください……奥様に連絡しないと返事を頂けないですか??」
「深沢君がこんなせっかちだとは思わなかったよ。今日は早朝会議の結果について専務と協議する予定だから駄目だよ……明日にしてくれないか??」
「うわぁ~、嬉しい。絶対に約束を守ってくださいよ」

上司として信頼できるし尊敬しているものの男性として意識したことはない優子は、二人のやり取りを聞いて微笑まずにいられない。
課長のはにかんだような笑顔を可愛く思うし、食事する時の姿勢や箸の使い方などの所作に洗練された美しさを感じ、栞が二人で居酒屋に行きたいというのも判る気がする。
夫がプロポーズしてくれた時に同じような言葉で私を褒めてくれ、大切に育ててくれたご両親から結婚の承諾を得たのだから、これからは俺が優子に愛情を注ぐと言ってくれたのはいつの事だったろうと思うと苦い気持ちがこみ上げる。

昨日、見学したAV撮影の課長は専務の愛人である部下の社員にそそのかされて3Pをした挙句、上司の派閥に入って意のままに動くことを誓った。
目の前の課長は残業で専務と打ち合わせをするらしい。
楽しそうに話す栞の横顔を見ると、昨日のAV女優さんに似ているような気もする。
「なによ、優子。私が課長と二人で居酒屋に行くのが気に入らないの??」
わざとらしく怒ったような栞の剣幕に課長と優子は顔を見合わせて笑みを浮かべる。

堕ちる

幸子の悲劇-30

ギシギシッ……天井から下がる縄に吊るされた幸子が身悶えるたびに縄はギシギシと悲鳴を上げて不気味な軋み音を立てる。
「ヒイッ~、いやぁ~、たまんない……ウググッ、グゥッ、壊れちゃう。そんな、そんな事をされたら裂けちゃう……グゥッ~、気持ちいぃ」
二本のディルドがゆっくりとピストン運動を始めると張り出したカリ部がバギナとアナルを抉り、快感とも苦痛とも判別の付かない呻き声混じりで悦びの声を張り上げる。
「忘れちゃダメだろう、オレの吐き出したモノを飲まないと終わらないよ」

髪を掴んで揺れを止めた男は口を犯そうとして宙を睨む怒張を突きつけ、早く楽になりたい幸子は、フグフグッと鼻を鳴らして咥えこむ。
ジュルジュル、ジュボジュボッ……フグフグッ、ウグウグッ、ゲボッ……プファァッ~……懸命に舌を絡ませて顔を上下しようとするものの思ったように動くことも出来ず、苦し気にペニスを吐き出して目元には涙を滲ませる。
「そうか、宙に浮いてのフェラチオは楽じゃないか、動かなくてもいいよ。温かくて柔らかい口マンコ、俺が満足できるように勝手に犯すからな」

わざとらしく足を踏ん張り、両手で髪を掴んで怒張を突きつけた男は顔を背けながらも幸子が口を開けた瞬間を待っていたかのようにペニスを侵入させる。
フグッ、ウググッ、グゥッ~……予期していたとはいえ、喉の奥を突かれた幸子は平静を保つことが出来るはずもなく、目元に滲ませた涙は鼻に沿って滴り、口は涎を垂らす。
「どうだ??俺のモノは美味いか??」
ギシギシッ……ジュルジュル、ジュボジュボッ……フグフグッ、ウググッ……縄の軋み音は大きくなり、苦し気な表情と喜悦の表情が混じり合って眉間の皺が深くなり、責める男の嗜虐心を満足させる。

ウググッ、グゥッ~、ゲボッ……吐き気を催した幸子が涎を滴らせるのも気にせず、髪を掴んで激しく喉の奥を激しくつつき、妖子と男が二つの穴に挿入したディルドを操るのを見つめる。
ウッウッ、アゥアワワッ、ヒィッ~……宙に吊られて自由になるはずのない足をばたつかせて二つの穴を抉られる責めを堪えようと悲鳴を上げると、喉が開いてそのタイミングで口腔を犯す怒張を招き入れてしまう。
ウッ、ウググッ……息をするのも苦しくなるほど喉を塞がれた幸子は、髪を掴む男に苦痛を伝えようとしても両手を縛られて口を塞がれていては叶わない。

口を犯す男が幸子の苦しむ様子にペニスを引き抜こうとすると妖子が視線でそれを止める。
ウグッ、グググッ、グゥッ~……呻き声を聴いてもディルドによるアナル責めを続け、やはり責めを躊躇してバギナに挿入した巨大ディルドを持ったままの男に目で合図する。
アナル責めが続くと幸子の反応が変化し、自由の利かない下半身が妖しく蠢き始めてそれを見たバギナ責めの男もゆっくりとディルドを動かす。
喉の奥まで突き入れたペニスを動かすことなく髪を掴んで途方に暮れていた男は、幸子がわずかに喉を開いたり閉じたりを繰り返すのを感じて尻に意識を集中する。
男が尻を意識すると自然と怒張がピクピク蠢き、ウッ、ウググッと漏らす声は苦し気なモノから艶めかしい声に変化する。
ピストン運動することなく、尻に力を込めたり抜いたりしてペニスを蠢かすと明らかに幸子は気持ち良さそうな表情に変化する。
やがて、男が、「気持ちいぃ、逝くぞ。オレのモノを口で受け止めろ」、と言うと、フグフグッ、微かに顔を上下してペニスを少しでも奥に飲み込もうと懸命に喉を開く。

ジュルジュル、グチャグチャッ……ヌチャヌチャ、ニュルニュルッ……グッグゥッウググッ……二本のディルドは二つの穴を裂けてしまうかと思うほど押し広げ、バギナを責める男は思わず目を背けてしまう。
「ダメだよ、ちゃんと見なきゃ。オマンコが裂けそうで怖いのは判るけど、きちんと見ていないと事故につながるよ」
口腔を犯す男はそんな言葉にも嗜虐心を刺激され、激しく突き入れることはしないものの今にも吐きそうな反応を示す幸子から怒張を抜こうともしない。

幸子は責めを懸命に堪えているうちに苦痛は快感に昇華していくのを感じていた。
バギナとアナルに挿入された大ぶりのディルドが擦れあうと壁が破れ、入り口が裂けてしまうのではないかと不安に苛まれていたのが得も言われぬ気持ち良さに変化し、ついには喉の奥さえも性感帯であると意識する。
縄に抱かれて自由を奪われ、自分の身体で思うさま遊んでもらうと熟れた身体に火が点き、羞恥と屈辱の狭間で経験したことのない悦びに包まれる。

「ウッ、ダメだ、幸子の口マンコは最高だ、出すぞ。いいか??」
ウグッウグッ……何もできず、喉の奥を蹂躙する男根が男汁を吐きだす瞬間を涙が滲む瞳を閉じて待つ。
ウッウッ、ウググッ、グゥッ~……喉の奥の灼けるような感触は精液を吐き出された証であり、幸子は身体を震わせて必死に嚥下する。
喉の奥まで怒張を突き入れられていては飲むしかなく、その苦しさが悲劇のヒロインになったようで不快な思いを抱くことがない。

男が吐き出した満足の証を飲み干しても許されることはなく、天井から下がる縄から解放された幸子は後ろ手に縛られたまま不釣り合いと思えるほど立派な椅子に誘導される。

親友の妻

あやまち

「彼が付き合っている女性と別れて私の元に帰って来ても許せるかどうか自信がないの……彼を愛していることに間違いはないんだけどね」
「分かるような気がするけど難しい問題だね、理屈じゃないもんな。身体は許しても心が許せるかどうか……??」
「一つだけ思いついた方法があるんだけど……」
自信を取り戻したように見える彼女が、視線を下げて両手の指をいじり、肩を丸めた姿に戻る。
「それは、どんな方法なの??私に出来ることなら何でもするよ」
「それは……柏木さんでないとお願いできない……」

正座が苦しくなったのか、彼女は膝を崩す。またしても裾がずり上がり、腿の付け根辺りまで露わになり赤いショーツがほんの少し姿を現す。
天板越しに白くてムッチリの腿を見つめるオレはゴクリと唾を飲む。
オレの視線に気付いているはずの彼女は姿勢を正そうともせず、それどころか指を一本立て、その指で膝からスカートの縁まで内腿に沿ってゆっくりと撫でていく。
オレは唾を飲み、興奮で渇いた唇に舌を這わせ潤いを与えることしか出来ない。
「足を崩させて……」
彼女の言葉を聞いても喉が引きつったように動かなくなったオレは、無言で首を縦に振ることしかできない。
足を伸ばし、わずかに開いたり閉じたりをゆっくりと繰り返す。
腰の後ろに手をついて身体を支えた彼女は、静かに目を閉じ紅い舌がゆっくりと唇を舐める。
顎を突き出し、グロスを塗ったように艶が増した唇を尖らせわずかに開く。
そのまま踵を引き寄せて膝を立て、ゆっくりと開いていき閉じた目を開ける。
物欲しげに朱に染めた瞳がオレを捉えて離さない。
彼女の欲求を知ったオレは、友人の妻であることも忘れて淫靡な行為から視線を外すことが出来ない。

「私も彼が知る事のない秘密を作りたい……そうすれば、彼を許せるような気がするの……柏木さん、私に魅力はありませんか??」
「魅力的な女性です。滝の奥さんでなければ、すぐにでも口説くところです」
「奥さんはやめて、今日だけで良いから……名前で……うぅうん、名前はまずい、貴方の奥様や彼の前で間違えて呼んでしまうかも分からない、それは絶対まずい」
「歌詞にあったね、名前呼び違えては叱られて……ってのが」
「ほうせんか。中島みゆきさん、カバーしたのが真璃子さん、だったっけ??……そばに行ってもいい??」
彼女の言葉でオレは二人の間にある垣根を取り払うため、テーブルを部屋の隅に移動する。
テーブルは滝であり、オレの妻の象徴だ。

腕の中で丸くなり恥じらいを浮かべる姿に、計算ずくでオレを挑発した姿を想像できない。
「可愛いよ……滝に申し訳ない……」
「柏木さん、こうなったことを後悔しないで……貴方が奥様を愛しているのは知っているから、一回だけでいいの。私と彼のために……お願い。秘密は守ります」
「判った……先日、貴女と妻が仲良くしていたのが頭をよぎる」
「いやっ、今は私だけを見て……優しくして……結婚後は彼以外に抱かれたことがないの……」
左手で首を抱き、右手で顔に掛かる髪を取り除くと舌で唇に潤いを与え、密やかに目を閉じる。
濃厚になり過ぎないように気を付けながら唇を交わし、ルームウェアの上から腿から腰を撫で、嫌がる様子もないので脇腹を撫で上がり首筋や耳に指を這わす。
「ハウッ、ウゥゥ~……気持ちいぃ……脱がせて……」

ルームウェアを脱がせた彼女の白い肌は、熟れきった女性の魅力に溢れ、オレの男が天を衝くほど元気になる。
「きれいだ……ほんとに良いんだね」
「何も言わないで……今は何も言わないで、黙って抱いて欲しぃ」
再び唇を合わせ、舌を絡ませながら貪るように唾液をすする。
焦点が合わなくなった瞳をオレに向ける。
泣いているようにも見える瞳にオレは映っていないだろう。
滝とやり直すため、滝を許すためには自分も一度は泥水を飲もうと、オレに身体を開いたのに違いない。

何も考えるのはよそう。今はただ、オレの欲望を満足させることに集中しよう。
ブラジャーのホックを外し、ショーツを引き下ろす。
白く重量感のある乳房の先端で尖る乳首を口に含み、バギナに指を這わす。
蜜を滴らせるバギナは火傷しそうなほど熱く火照り、オレを迎える準備は整っている。
「入れて……欲しいの、我慢できない」
「入れるよ。痛かったら言うんだよ」
驚くほど敏感な彼女はオレの男を仰け反りながら受け入れ、温かい蜜壷で優しく包み込む。
蠕動運動を繰り返し奥へ奥へと引き込み、オレのすべてを吸い取ろうとしてい
るようだ。奥まで迎え入れようと膝を立てて大きく足を開き、間断なく喘ぎ声を漏らしながらオレの背中に爪を立てる。

「柏木さん……ありがとう。私にも秘密が出来たから、主人が相手と別れてさえくれたらやり直せる」
「なんと言っていいか判らないけど、滝は帰ってくるよ。奴が貴女に惚れているのは間違いないからね」


トイレから戻り、マスターからオシボリを受け取った滝はあっさりと話す。
「柏木、ありがとう。俺にとって何が大切なのか思い出す事が出来た。浮気相手には申し訳ないことをしたけど、土下座してでも許してもらう積もりだ。本当にありがとう……柏木、女遊びはお前に任せるよ。他人の女房に信頼されるお前なら、奥さんも浮気相手も幸せにできるだろう・・・」

その後の酒は旨かった。学生時代の想い出をツマミに、マスターを交え思い切り飲んだ。
滝の奥さんとの秘密は心の奥底に仕舞い、たとえマスター相手にも漏らしはしない。

遅くなったが、花屋は開いているだろうか??
もし開いていなければ、コンビニでスイーツを買って帰ろう。
「もしもし……オレだよ。遅くなったけど20分くらいで帰るよ……うん、迎えに来てくれるの??いつもの道を歩いて帰るよ……愛してるよ」

                    <<おしまい>>

親友の妻

動揺

滝と久しぶりに食事をした時の事だった。
「今日は俺が払うよ」
「お客様、このカードはお間違いかと思いますが……」
「うんっ、あっ、ごめん間違えた」
オレに顔を向けたまま財布からカードを抜き出した滝は間違いに気付き、気まずそうに直接ポケットに納めクレジットカードを差し出した。
店を出てから問わず語りに滝は話し始めた。
「気付いたか??ラブホの会員カードだ。仕事で何かとサポートをしてくれる女性が居るんだけど……お礼代わりに食事に行ったり飲みにいったりするうちに……お前と違って、真面目にやって来たから免疫がなくてな」
「オレには説教する資格はないが、可愛い奥さんを泣かせるような事はするなよ」
「判ってる、俺にとって一番大切なのは誰かという事はな……判ってるよ」
先週、金曜日の出来事だった。

「土曜日にスーツをクリーニングに出そうと思ってポケットの中身を取り出したらカードが……せめて、財布に入れておいてくれたら気がつかなかったのに……」
「…………」
オレは言葉もなく彼女の口元を見つめ、出てくる言葉にどう対応しようかと思い悩んでいた。
「そのカードは……隣の部屋においてあるんです。見ていただけますか??」
オレの返事も聞かずに彼女は立ち上がろうとする。
ガラステーブルのため立ち上がろうとした彼女の部屋着の奥が、天板越しにチラッと見えてしまった。
パイル地でピンクのミニ丈の奥に、扇情的とも言える真っ赤なショーツが見えた。
白くむっちりとした腿の奥のそれは、あまりに刺激的で欲情を抑えるため、オレは宙を睨み大きく息を吐く。

「ここにあるの、入って……」
ウッ……口に溜まった唾液を飲み、早鐘を打つ心臓の異変を気付かれないよう平静を装いながら、彼女の引いたドアから室内に入る。
淡いピンクのカバーを掛けたベッドが目に入った。ピンクとブルー、色違いの枕カバーが二つ並んでいる様子に唾を飲み込み舌で唇を湿らせる。ナイトテーブルには旅先で撮ったのであろうツーショット写真が飾られ、その隣にあるティッシュペーパーにドキッとしてしまう。

「今、出すわね」
入り口に立ち尽くすオレの傍を通り抜ける彼女の腕が触れる。成熟した女性の柔らかな感触に下半身が反応しそうになる。
窓の外の爽やかな風景のような、清々しいウッディ系の香りが卑猥な思いから開放してくれる。

「これなの……主人を信じていたのに……」
テーブルの引き出しから取り出した一枚のカードを、オレに見えるようにそっと置く。
「…………」
彼女は立ったまま、小さく肩を震わせて両手で顔を覆う。
オレは肩を震わせる友人の妻に慰めの言葉を掛けることもできず、ラブホの会員カードを見つめる。
手に取ろうとした瞬間、カードを床に落としてしまった。
オレと彼女は同時にしゃがみ、カードに伸ばした手が触れる。
「あっ、ごめんなさい」
「ごめんっ」
体温を感じるくらい間近で見る彼女は頬を紅潮させ、先ほどまでの自信無げな様子は影を潜め、朱に染まってはいるもののキラキラ光る瞳に淫蕩さを宿す。

一瞬交差した視線を不自然に逸らせ、再び手を伸ばす。
彼女の手が伸びるのを見たオレは手を引き視線を上げる。
ざっくりとした部屋着の胸元から覗く白い胸の谷間にオレの心臓は早鐘を打ち、口元を緩め瞳に淫蕩さを宿したままの彼女の視線がオレを見つめる。
自分を取り戻せないまま焦るオレは視線を落とす。
ミニ丈のルームウェアはしゃがんだために、白くむっちりとした腿のほとんどを露出させ、赤いショーツの影を意識させるほどずり上がっている。

不自然にフラフラと立ち上がったオレは背を向け窓外に目をやり、
「緑がきれいですね。この向こうは多摩川ですか??」
訳の分からない言葉を吐き、やっとの思いで平静を取り戻す。
「ウフフッ、フフッ……」
突然の笑い声に驚いたオレは振り返り、しゃがんだまま、裾の乱れも気にせず笑顔を見せる彼女に怪訝な顔を向ける。
「ごめんなさい……アハハッ、だって……可笑しいんだもん」
「可笑しいですか……ハハハッ、可笑しいですね。ごめんっ」
「この部屋じゃお困りのようですから、向こうへ行きましょうか。お茶を淹れます」

オレは紅茶、彼女はコーヒーを飲みながら暫らくの間、滝の浮気話を忘れ世間話で時を過ごす。笑顔を浮かべるようになった彼女は突然、話題を戻し、
「久しぶりに笑いました。カードを発見して数日ですけど、それ以前から今思うと色々あった事を思い出して土曜からは笑うことも忘れていました」
「ごめんね、相談されながら……」
「私に魅力があるってことですよね??それでドキドキするんでしょう??」
先ほどまでの視線を落とした自信無げな態度と違い、垂れた前髪に指に絡ませて上目遣いの媚を含んだような視線にオレは平静でいられない。
無言のオレに構わず彼女は言葉を続ける。
「最近の彼の様子に変だなぁとは思っていたの……帰りの遅い日に限ってお土産があったり、休日に出掛けたり……私の話に上の空だったり、妙に優しかったり……そして、あのカードが……」
「分かった。直接話してみようか??」
「柏木さんなら、ぐずぐず言わずにそう言うと思った。彼には、それが一番いいと思う。柏木さんの言うことなら素直に聞いてくれると思うし、思い上がりかも分からないけど、私の元に帰ってくれると思うの……だけど……」

だけど、と言葉を切り、続きを話さない彼女に不審な思いを抱いたオレは、
「私も彼の助言に何度助けられたことか……それに、彼が貴女にどれほど惚れているかを知ってるから、駆け引きなしでストレートに話したほうが良いと思うよ」
「うん、お願いします。私も彼を愛しているから別れたくない……もう一つお願いが……」
呼び方が、いつの間にか主人から彼になった事に気が付いた。

プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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