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お伽話

心花 -24

ホテルに向かう心花の足取りに先ほどまでの快活さはなく、足元に落とした視線にも力がない。
「どうした、元気がないぞ。オレの好きなミカは何処へ行っちゃった??」
「・・・そんなことを言っても・・・恥ずかしい。ごめんね」

シャッ~・・・迸りはいつ果てるともなく続いて足元の流れが長く伸び、見つめる心花の頬が朱に染まる。
「気持ちいいだろう、オレも立ちションしちゃおうかな」
「恥ずかしい、こんな事をするのは初めて・・・信じて」
目の前に立つ典哉の表情を見ることもできずに靴を見つめて声を絞り出す。
靴を汚さなくてよかった・・・どうして、こんなことが気になるのかと思うと自然と口元が緩み気持ちにも余裕が生まれる。
「野ションするのは初めて・・・正直に言うと気持ちよかった、ウフフッ・・・私だけ恥ずかしいのはイヤッ、フミヤのチンチンを出しちゃう」
ジップフライに指をかけ、開いたマドから半立ちになったモノを引っ張り出して指で弾く。
「痛いっ・・・無茶すんなよ。壊れちゃうよ」
「シャクなんだもん。こんなに恥ずかしい姿を見られたのに大きくなってない・・・大きくしちゃう」
しゃがみ込んだままパクリと口に含んで陰嚢に手を添えてヤワヤワと擦りながら顔を前後すると半立ちのモノはアッという間もなく豪棒に変身する。
「ウフフッ、大きくなったからオシマイ」
宙を睨むペニスを曝したまま立ち上がった心花は唇を拭いもせずにチュッと音を立ててキスをする。
「フミヤのモノの味がしたでしょう??自分のモノはおいしい??」

人目に付きにくい路地の隅とはいえペニスを口に含まれるだけで股間は背徳感による昂奮で暴発寸前まで追い詰められ、自らの手を触れるだけで快感の頂点に達するような気がして曝したままにする。
ガシャン・・・典哉は自動販売機に硬貨を投入してミネラルウォーターのボタンを押す。
「ヒィッ・・・びっくりした、急に大きな音がするんだもん。のどが渇いたの??」
そうじゃないよ、と答えた典哉は心花が漏らしたモノに水をかける。
「ワンコも散歩中にシッコをすれば水をかけるだろう。ミカも人に迷惑をかけないようにしなきゃ・・・クククッ」
「いやんっ、変な事を言わないで・・・それより、拭いて」
上擦った声は震え、命令口調ながら羞恥を押し殺して無理しているのが容易に分かる。
「わかったよ、拭いてあげるから足を開いて」
ポケットから下着を取り出して心花が抗議する間もなく股間を拭う。

白い下着は蜜を拭き取った痕跡を残し、今また迸りを吸って卑猥な汚れを増やす。
「あぁ~、バカにしてる。フミヤに見てもらうための下着だったのに」
「舐めた方がよかった??もう一度足を開いて、舐めてきれいにするよ」
「いやっ、下着で拭いてもらうのがいい」
「クククッ・・・可愛いな、ミカは」
「えっ、なんだ、冗談だったの??・・・ナメナメできれいにしてもらおうかなと思ったのに、残念」
冗談とも本気とも判断のしようのない笑みを浮かべた心花は嫣然と微笑み、戸惑う典哉がむき出しにしたままのペニスを収めて自らの髪とワンピースの乱れを整える。
「どうしたの??ここで最後までやりたかった??」
蓮っ葉な言葉と口調の心花の頬は紅潮し、驚く典哉が見つめると顔を伏せて、
「ごめんなさい・・・こんな事でも言わないと恥ずかしくて立っているのも辛いんだもん」
腰に回した典哉の手に抱き寄せられて寄り添うように歩き始めた心花はそっと振り返り、狭い路地に残る水溜まりを見て目を閉じる。

人込みをホテルに向かって歩く心花が一言も発しないのを羞恥に苛まれていると感じた典哉は、あえて話しかけることをせずに腰を抱く手に力を込める。
「ありがとう。私は大丈夫だから」
肩を寄せて典哉を見上げる表情ははにかみながらも笑みを漏らし、俯き気味だった顔がホテルを見て歩幅も広くなり膝下が伸びて颯爽とした歩行に戻る。
ロビーを抜けてエレベーターに乗ると、上気した表情でキスしてと囁く。
チンッ・・・唇を合わせるだけでエレベーターは目的のフロアーに着き、典哉の手を抱きかかえるようにして歩く心花は急ぎ足になる。

もどかしく思う気持ちを隠そうともせずに典哉の背中に手を回し、抱きしめたまま壁に寄り掛かる。
「公園で下着を脱がされたり路地でオシッコをしたり、初めての経験だったけど
すごく昂奮した・・・皆こんなことをしてるの??」
「さぁ、どうだろう・・・オレも初めてだから昂奮したよ」
「えっ、そうなの??・・・私はフミヤのオモチャなの??」
「そうじゃないよ。ミカを相手に気持ちの昂ぶりを抑えることが出来なかった、ごめんね」
「怒ってなんかいないよ、勉強一筋から仕事一筋に・・・負けず嫌いっていうのかなぁ、いつも何かに急き立てられるように生きてきた。フミヤに会ってからの私は別の人間になったみたい・・・もっと、エッチなことをして」

ベロベロと言葉通りに嘗め回すようなキスをして唾液を送り込み、ゴクッと白い喉が上下して嚥下する色っぽさに典哉を抑えていた理性が姿を消してしまう。
左手一本で心花の両手を掴んで頭上の壁に押し付け、右手でワンピースを首まで捲り上げて白い乳房を剥き出しにする。
捲り上げたワンピースが目隠しとなって心花の視覚を奪い、荒々しい愛撫と相まって仕事から帰って部屋に入ったところを暴漢に襲われる我が身を想像して股間を濡らす。
「アァッ~ン、やめて・・・何でも言うことを聞くから乱暴なことはしないで」
「ダメだよ、お姉ちゃん。それが本音かどうか、此処に聞いてみよう」
右手を開いて股間を包み込むように覆って圧迫し、曲げた中指に力を込めるとズブズブ卑猥な音を立てて姿を隠す。
「これはどうした??・・・もっといやらしい事をして欲しいだろう。口では嫌と言いながら身体は正直だぞ」
「そんなことない、変なことを言わないで・・・これ以上、変なことをすると大きな声を出すよ」
「それはまずいな・・・これでも咥えてろ」
典哉はポケットから取り出した下着を丸めて心花の口にねじ込む。
「ウググッ・・・なに??これはなに??」
「ウフフッ、お姉ちゃんのさるぐつわ代わりに丁度いいものだよ。どんな味がするか、よく味わいな」
芝居がかったセリフに酔う二人は昂奮を新たにする。

お伽話

心花 -23

通りはすっかり夕方の気配が濃くなり、昼間とは雰囲気が変わって仲の良いカップルを迎える準備を整えている。
両手で左手を抱え込まれて心花が覗き込むように見ているのを素知らぬ風に真っすぐ前を見て歩く典哉は照れているのかと自分を訝しく思う。

腕を抱きかかえ胸の膨らみを押しつけても典哉に反応はなく、どうして怒ったり悦んだり感情を明らかにしてくれないのかと不満に思う。
首をすくめるようにしてオフタートルに顎を押し付けると、
「可愛いな、ミカは・・・特定の女性の動作に今ほど気を惹かれるってのはいつ以来だろう??」
「ほんとう??でも、私の前にいた女性が気になるな・・・」
「ウソだよ、見栄を張っちゃった。そんな人はいなかったよ」
「それこそが嘘。昔、付き合ってた人に嫉妬しないよ・・・私の第一印象はどうだった??」
「ガリガリ君をねだられた時のエルメスの香水。オレのアソコがビリビリ反応した」
「香水を褒められるのって嬉しいんだよ。その日の予定や身に着ける衣装、その上で香水の選択・・・香水を褒められるのは、その日のすべてを褒めてもらうのと同じ・・・でも香水だけなの褒めてくれるのは??」
「今んとこはね・・・当たり前のことだけど、エルメスの香水を使っているのはミカだけじゃない。エルメスを使っているすべての女性とこうなりたいわけじゃない」
「今は合格ということにしてあげる・・・この道は通勤で通るけど、こんなにエロイ気持ちで歩くのは初めて」

オフタートルに指を掛けて引っ張り上げ、カメが首をすくめるような格好をする心花のチャーミングな仕種に心躍らせる。
「どうしたの??」
「可愛いな・・・キスしたい」
「構わないよ・・・・って、言わない。フミヤは本当にキスするんだもん。嬉しいけど、恥ずかしいからホテルに戻るまで我慢しなさい・・・ウフフッ」
絡ませた腕をほどいて指を絡ませた心花は、この通りは通勤で毎日歩く道だと話し、この街に住む典哉と今まで会ったことがないのが不思議だと言う。

心地良い昂ぶりが話し声のトーンを自然と上げている事に気付いていないのは本人である心花だけで、すれ違う人たちが自分を見るのも気にせずにいる。
普段から注目されることに慣れている心花も追い越した女性が振り向いて視線が合うとニコッと微笑むのを見て、さすがに何かおかしいと気付く。
「ねぇ、私の顔に何かついてる??」
「どうして??」
「すれ違う人だけじゃなく、追い越した人も私の顔を見て行ったんだよ・・・あれっ、追い越した人が顔に何か付いてるって気付くはずがない・・・えっ、まさか??」
「そうだよ、ミカが楽しそうだから羨ましがっているんだよ」
「そんな・・・私の声は他人の注意を引くほど弾んでたの??恥ずかしい」
声が弾んでいるばかりではなく話す度、いかにも楽し気に正対して覗き込むのを見れば果報者の正体を見ようと典哉も注目を浴びるのだと話すと、
「クククッ、そうなの??私のせいでフミヤもジロジロ見られているの??・・・それって嫌な事なの??」
矢継ぎ早の質問とも言えない言葉で返事に窮して困り顔の典哉の手を引いて人目に付きにくい路地に入る。
「ジロジロ見られるのって嫌なの、どうなの??」
「やっぱり可愛いな。オレの事を困らせようとしてるんだろう??」
「許してあげる。ここならキスしてもいいよ」

自動販売機の陰に隠れるようにしてビルの外壁に押し付け、唇を重ねると心花の両手は典哉の頬を挟んで、フグフグッと音を立ててむしゃぶりつくように舌を絡ませる。
左右とビルの階上を確かめて見る人のいない事を確かめた典哉は、舌を絡ませたままワンピースの越しに乳房を揉みしだく。
「アウッ、ウググッ・・・あんっ、気持ちいい。今日の私は変なの」
「気持ちいいのは今日のミカが変だからなの??オレと一緒だからと思っていたのは思い上がりだったか、残念だよ」
「嫌な男・・・分かってるくせに。そうだよ、私はフミヤに恋する乙女。フミヤの触れる場所が私の性感帯」
「クククッ・・・オレの指がこんな風にするとどうだ??」
「アンッ、そんなこと・・・オッパイの先端が気持ちいい・・・指の腹でワンピ越しとはいえクチュクチュされるといいの」
「じゃぁ、これはどうだ??」
典哉の唇が心花の首に重ねられ、舌先が刷くように耳に向かうと全身の産毛が逆立つほどの快感に襲われる。
「アァッ~ン、駄目、漏らしちゃうそうになるほどいぃの・・・」
「本当だ、オレの指や舌が触れると気持ちよくなるんだね・・・可愛いよ」
「それだけじゃない、フミヤの声に耳をくすぐられるとゾクゾクするほど好いんだから・・・声さえもが私を気持ちよくしてくれる」

もう一度左右と上を確かめた典哉は唇を重ねて声を封じ、ワンピースを腰まで捲り上げてしまう。
ウッ、ググッ・・・くぐもった声を漏らし、目を見開いた心花は抵抗しようとしても力では敵うはずもなく、侵入した舌に反抗する気持ちさえ絡め取られてはされるがまま快感に酔うしかない。
路地に流れる冷たい空気が火照った下腹部を刺激するのも気持ちよく、こんな所で、こんな事をされているのにと思えば思うほど被虐心に火が点き妖しい期待が身体中を駆け巡る。

典哉の手が腰を撫で、白くてムッチリの尻に手の跡が付くほどの力で抱きかかえられて身体を密着させる。
両足の間に入り込んだ典哉の右腿に股間を刺激されると身体が崩れ落ちそうになるほど気持ちいい。
「ダメッ、それ以上されると我慢できない。漏れちゃう・・・」
洩れちゃうの言葉に反応した典哉の右手は恥丘や下腹部を圧迫するように撫でまわし、綻びとともに蜜を滴らせる源泉を探り当てて、ズブッと指を侵入させる。
「アンッ、ウググッ、くぅ~・・・そんなこと、だめっ、漏れちゃう・・・」
その場にしゃがみ込むと直ぐにシャッ~と派手な音を立てて股間から迸る。
「いや、見ないで・・・恥ずかしくて死んじゃう」

お伽話

心花 -22

「信号待ちしてた女性だけど、時計を見たり信号を睨んだりイライラしてたでしょう。仕事中の私、うぅうん、フミヤに会うまでの私もあんなだったのかな??」
「あの女性には申し訳ないけど、オレが見たミカはあんな風じゃなかったよ。自信に溢れてイライラする様子なんか感じなかった。多少、疲れてるのかなぁって印象はあったけど」
「フフフッ、男性ホルモン不足で疲れていたのかもしれない・・・ホテルに戻ったら男性ホルモンを補給してもらわなきゃ。まだ涸れてないでしょう??」
「どうかな??補給しとこうか・・・実を見せてくれないか??」
「身??それとも実なの??・・・ミってなに??」
「身、此処でスッポンポンにはれないだろ・・・実、ミカの真実。ミカの魅力の源泉、実を見れば男性ホルモンの補給が出来るかも・・・」
言葉の真意を測りかねる心花は典哉の表情を凝視して諦めたように店内を見渡し、自分たちに注目する人のいない事を確かめ、一瞬通りを見つめて言葉を発せずに唇の動きだけで、ダメッと問いかける。

典哉も言葉を発することなく唇の動きでダメと伝える。
再び店内に視線を巡らして昂奮で乾く唇に舌で滑りを与えて目を閉じる。
決心した心花はワンピースの腰の辺りを摘まんで引き上げ、ゆっくりと両足を開く。
「ハァハァッ・・・だめ、ドキドキする。これ以上出来ない。ゆるして」
さりげなくテーブルの下を覗き込んだ典哉は、黙って首を振る。
白くてムッチリの太腿は不安に駆られてかテーブルの下でひっそりと佇み、ワンピースに隠れている付け根付近には黒い影が見える。

店内を包み込むように流れる音楽に聞き惚れるように目を閉じた心花は再ワンピースの裾近くを摘まんでゆっくりとたくし上げて、
「見えるでしょう??恥ずかしい・・・心臓が飛び出ちゃいそうなの、これ以上はムリ」
先ほどまでと違って店内を見回す余裕もなく、か細く今にも折れてしまいそうな声で許しを請う。
股間を守る陰りをはっきりと夕日に晒した心花の健気な頑張りに胸を打たれた典哉は表情を緩める。
「いいよ、よく頑張ったね・・・外を見てごらん。夕日で染まった西の空がきれいだろ。目の前の建物がなければ墨絵のような富士山が見えるのにね」
この場に相応しくない話で心花の緊張を解く。
「うん、私の住んでる町でも見えるよ。休みの日に夕方の買い物帰りに見る墨絵のような富士山は私も好き」

土曜日の夕方、店内は気だるい雰囲気が漂い、時間さえもが蕩けてしまいそうなほどゆっくりと流れる中、目覚めたばかりの妖しいときめきが心花の指を股間に誘う。
ハァッ~・・・何気ない振りを装うものの見えない場所で右手が蠢き、目元は朱を帯びてしどけなく開いた唇から吐息が漏れる。

喉の渇きに堪えられなくなった典哉は右手をカップに伸ばしてコーヒーで癒し、その手をテーブル上で伸ばす。
典哉の右手に左手を重ねた心花は口元を緩め、右手はゆっくりと動き続ける。
「気持ちいいの??ミカがこんな女だとは・・・」
言葉を漏らさずにコクンと頷き、唇を噛んで顔を歪める。
ヌチャヌチャ、グチャグチャッ・・・BGMの切れ間の静寂が心花の指と股間が奏でる卑猥な音を際立たせる。
「こんなところで、こんな事をする女は嫌い??」
「クククッ・・・昨日までは嫌いだったけど、今日のミカを見て好きになったよ」
密やかな会話が淫靡な雰囲気を増幅し、こんな処でこんな事をしているという背徳感が心花の興奮を倍加させる。
アウッ、クゥッ~・・・周囲を憚ることなく右手を蠢かす心花の様子に圧倒された典哉は店内に視線を巡らして注目する人のいない事に安堵する。
ゴクッ・・・典哉は安心すると同時に唾をのみ、視線をテーブルの下に移す。

ヌチャヌチャ、クチャクチャッ・・・椅子に浅く座って中指と薬指の二本の指がバギナに侵入して妖しく蠢き、親指がクリトリスを刺激している。
ゴクッ・・・典哉は心花の股間と表情を交互に見てまたしても唾を飲み、ハァハァッと苦しげな息をする。
「ねぇ、昂奮する??エッチな私を見て昂奮する??・・・押し倒して大きくなったチンチンを押し込みたくなった??」
ゴホンッ・・・昂奮で自らを制御できなくなった心花の様子に驚いた典哉は、空咳で注意を促そうとする。
「アッ・・・ごめんっ」
ごめんと謝る心花の声はねっとりと耳に絡みつき、声にまで興奮する典哉は、帰ろうかと声をかける。
「うっ、うん・・・ごめんね。気持ち良くなっちゃった」
蜜にまみれた右手を突き出した心花は羞恥を浮かべる。
口に含んで滑りを舐め取り、二度三度と出入りを繰り返して笑みを浮かべる。
「そんな事をされると・・・指を舐められただけで今日の私は昂奮する。ねぇ、アソコがグチョグチョで気持ち悪いの、どうにかしてよ」

これを使いなよと差し出されたのは公園で脱がされた下着で、顔を顰めた心花は、バカッと可愛い顔でにらむ。
滑りを拭い取った下着を典哉に突き出すと広げて確かめそうになるので、止めてと怒った振りをして席を立つ。

お伽話

心花 -21

腰から下が隠れる手洗い場の後ろ側でワンピースを捲り上げられて尻や腿を撫でられ、土曜日を公園で遊ぶ人たちの視線を気にしながら羞恥と快感がないまぜになった秘密の時間を過ごして公園を離れようとしている。
先ほどまでの痴態は何処へやら、髪を整えワンピースの乱れを直して公園を歩く心花は普段の洗練された動きを取り戻し、それを見る母親たちは羨望の眼差しをおくる。

仕事ではテーラードスーツを身に着けてハイヒールで颯爽と歩く姿をイメージし、深夜、鏡の前で密かに歩行練習する事もあった心花は自然とこんな時でも背筋を伸ばして膝下が良く伸び、格好良く歩く。
普段はすれ違う人たちの視線に慣れている心花も、さすがに今日は自然を装って歩いていても脱がされた下着が典哉のポケットに入っていると思うと不安がよぎる。
「ねぇ、見えない??ワンピース越しに透けて見えてない??・・・大丈夫だよね??」
「大丈夫だよ。初対面の時はオレも見惚れるほどミカの後ろ姿は格好良かった・・・あっ、勘違いしないで、後ろ姿以上に前から見る美しさに圧倒されたけどね」
「うん、あの日は面白くない事があったから、美しいって褒めてくれたフミヤに絡んじゃったけど、ごめんね」
「今、ミカを見る視線はそういう事だよ。美しいって事以上に仕事もバリバリこなして、それが表情に出て生き生きしてる。後ろ姿も凛として格好いいよ・・・ミカと同じように格好良く生きたいと思っている女性には憧れの対象だし、ただ格好いいなと思う女性には羨望の的、自信を持っていいよ」
「そうなの??私が怪しく見えているんじゃないんだね、信じる」
覗き込むように典哉を見る心花の表情から不安が消えうせて笑みが浮かび、つなぐだけだった手を解いて腕を抱え込む。
ワンピース越しに乳房の柔らかさを感じて頬を緩める典哉は心花の腰を抱き寄せて髪に顎を擦りつける。
「痛いっ・・・フフフッ、幸せ・・・」

腰を抱く左手がいつまでも静かにいるわけもなく、公園の出口に近付くとワンピース越しに尻を鷲掴みにする。
「いやんっ、変な事をしないで・・・気付かれちゃう」
笑みを含んだ抗議に、尻が嫌ならここはどうだ??と右手が胸を撫でる。
典哉の右手をそのままにして公園を振り返ると心花の容貌に惹かれていた人たちも今はすでに興味を失い、誰一人として後姿を見る者はいない。
見られるかもしれないという不安が快感に変化するのを意識していた心花は、公園を去る自分を誰一人として見てくれないことにガッカリする。
典哉は心花の表情を読み取って心の内を推測する。

車のスピードが性的欲求を刺激する人がいると聞いた事がある。
スリルが性的な快感を刺激するのなら、心花も見られるか見られないかという状態で身体の昂ぶりを堪えていたとしても不思議ではない。
尻を掴んでいた左手が割れ目をなぞり、顔を近付けて耳に息を吹きかけると崩れ落ちそうになる。
「アウッ、いや・・・そんな事をされたら・・・」
「ミカは敏感だな・・・部屋に戻るまで止めよう。こんなところで挿入をねだられたら困るからな」
「バカッ、そんな事をねだるわけはないけど、我慢も限界近くに達してる。これ以上エッチな事をされたら変な事になりそう・・・」
いつもと同じように颯爽と歩くことは出来ないものの、下着を着けない事に慣れた心花には違和感がみられない。
「休憩したい・・・なんだか分からないけど疲れちゃった」

ホテルへ戻る途中のビルの一階でエスカレーターに乗り二階に向かう。
当然のように心花を先に乗せた典哉が何もしないわけがない。
「フミヤ、変な事をすると嫌いになるからね・・・ほんとうだよ」
前後を確かめてエスカレーターが一瞬とはいえ街中の死角になっているのを確かめてワンピースの裾に手を侵入させる。
ウッと声を漏らした心花は手すりを握って唇を噛み、嫌いになるよと言った舌の根も乾かない内に新たな刺激の予感に身を焦がす。
内腿を膝から付け根に向かって撫で上げられるとフルフル震える腿を新たな蜜が滴り落ちる。
「着いたよ」
二階に着いたのも気付かないほど上の空だった心花はつんのめるようにエスカレーターを降りて典哉を振り返る。

平日は商談や待ち合わせで賑わう店内も静かな時間を過ごす人たちが何人かいるに過ぎない。
腰の高さのパーティーションが他からの視線を遮る窓際の席に座ると店員がオーダーを取りに来る。
「いらっしゃいませ」
「ブレンドコーヒーを二つ」
オーダーを繰り返して確認した店員が軽く会釈して下がると心花はとおりをあるく人たちに視線を移す。
家族連れやカップルに混じり、人込みを掻き分けるようにして歩く男性がいる。
「あの人は駅に急いでるのかな、それとも待ち合わせに遅れそうだから焦ってるのかな??」
「オレは時々だけど、この席で通りを歩く人を見ることにしてるんだよ。今日のオレはあの人かな、それともあっちの人かなってね・・・自分の事は気付きにくいもんだけど、他人を通して自分を確かめるって面白いよ」
「ふ~ん・・・人を観察するマンウォッチングじゃなくて自分発見なの??面白そう、私もやってみようかな」
「今日のミカはこの場所で自分発見はムリだろう??」

「お待たせいたしました・・・ごゆっくりどうぞ」
「ありがとう」
店員が下がると口を尖らせた心花がどうしてだと説明を求める。
「おっ、その表情も可愛いな」
「はぐらかさないで・・・何を言いたいか分かってるけど、フミヤの口から聞きたいの」
「あっ、あの人を見てごらん。信号待ちをしてる女性だよ、パンツスーツでバッグを下げてる人。平日のミカはあんな風に颯爽として格好いいんだろうな、初めて会った日のミカが目に浮かぶよ」
わざとらしく目を閉じて思い出すような振りで口元を緩める。
「誤魔化さないで、平日の私じゃなくって今日の私は??」
「今、見える女性の中に・・・パンツを脱いでアソコをグショグショに濡らしてる人はいるかなぁ??・・・う~ん、いないな」

お伽話

心花 -20

あの日、仕事や人間関係に疲れた心花が前を歩く典哉が食べていたガリガリ君をねだり、あろうことか手に持っていたフランクフルトソーセージまで食べたいと今思うと想像もできない事を口にした。
典哉は不審感を見せながらも申し出を聞き入れて夜の公園のベンチに並んで座ってくれた。
愚痴を聞いてもらい、金曜日にこの場所で私を口説いてみないかとあり得ないことを切り出した。
自分の容姿が男性の目を惹くという事を知っているものの話しかけにくいタイプであるという自覚もあった。
セックスが好きかと問われれば、精神的、肉体的なストレス発散に好いスポーツ程度に思っていた。
これまで何人かの男性と付き合い、決して多くはないと思うもののそれなりにセックスもしたが無くては困るというほどのモノではなかった。
ところが昨晩と今朝、二度にわたって典哉に抱かれ、今また昼間の公園で人目を避けてとは言えワンピースの裾を捲り上げられ下着を白日の下で晒し、下半身を嬲られて滴る蜜で腿を濡らしている。

「ミカ、どうした??内腿が濡れてるよ」
滴る蜜を指先が拭い取り、心花の目の前で擦り合わせて見せる。
擦り合う親指と中指の間で蜜は糸を引き、見つめる心花の目元が朱を帯びて典哉はその色っぽさに股間が反応するのを意識する。
「いや、止めて・・・男の人が見てる。見られちゃう」
「下着丸出しのミカを気にしてるんじゃないよ。気付かなかった??ミカが公園に来た時からチラチラ見てたろ、奥さんが一緒じゃなきゃ口説かれたんじゃないか・・・」
「知らない、そんな事。それが本当で妬いてくれているんなら、もっと嬉しいけどね」
話す間も典哉の手は動きを止めることなく、尻を掴んで揉みしだく。
一度火が点いた身体は、昼間の公園でこんな事をと心が拒否する事も許さない。
洩れそうになる喘ぎ声を堪えるために自然な振りで近付けた手で口を覆い、反対の手は指が白くなるほど握りしめる。
声を出せない状況で堪えれば堪えるほど快感は内に向かい、身体の芯の疼きを止めようがなくなり下半身を妖しく蠢かす。
そんな心花の身悶える様子が典哉の嗜虐心をくすぐることを気付く余裕もない。

内腿から股間に向かって撫で上がり、親指の付け根が偶然を装って割れ目をなぞる。
「ウグッ、ググッ・・・クゥッ~、ダメ、だめなの・・・」
「何がダメなんだ??・・・気持ち良いんだろう??」
「そんな事ない。こんなところで善がるような女じゃないもん・・・」
抗議する心花の声は張りがなく、語尾は消えるように薄れていく。
「足を閉じてごらん」
ヒィッ~、ダメッ・・・言葉につられて足を閉じると同時に下着はツルンと引き下ろされ、抗議する間もなく抜き取られて典哉の手の中に握られる。

「見てごらん、これはどうした??」
手の中で丸められた下着を開くと股間部分に染みが広がり、羞恥で染まった顔を伏せる心花の股間はおびただしい蜜で滑り、逃げようとする様子もなくゾクッとするほど色っぽい視線が上目遣いに見つめて典哉の心を捉える。
「隠して、そんなにヒラヒラされると気付かれちゃう、止めて・・・おねがい」
「分かった、ミカが嫌がる事をするのは本意じゃないからポケットに入れとくよ・・・こっちを向いて」
家族連れなどが遊ぶ昼間の公園でワンピースを捲り上げられて下着を脱がされ、剥き出しの股間をくすぐる風に促されるように手洗い場を背にして典哉に正対する。
「恥ずかしい・・・下ろしてもいい??」
「ダメだよ、ミカの本性が現れるまで許さない」
イヤッ、どうすればいいの??・・・腰の辺りで止められたワンピースを下ろしていいかと言いながら、両手を胸の前で組んで裾に触れようともせずに声を震わせる。

公園の中央に背を向けると遊ぶ人たちを確認する事が出来ず、それが新たな不安を招く。
「ねぇ、見られてない??ワンピースを捲り上げてアソコが丸見えなんだよ。見る人はいない??」
手洗い場を背にしているので股間はもちろん、ワンピースを捲り上げているのも知る人がいるはずない。
心花の心境を知るはずもないが足の震えは止まり、紅潮していた頬も赤みが取れて瞳には微かに笑みさえ浮かぶ。
股間を守る恥毛は溢れ出た蜜にまみれてペタリと張り付き、羞恥と快感の狭間で身悶える。
「どうして??ねぇ、熱いの・・・昂奮する。こんな恰好しているのに昂奮するのっておかしい??」
「おかしいよ、ミカがこんなにスケベだと思わなかったよ。夜は娼婦でいいけど昼間っからこれじゃ、ただのスケベで変態だよ」
典哉は公園で遊ぶ人たちを見回しながら何気ない振りで心花の股間に手を伸ばし、開いた手の平で股間を覆う。
火照った股間を冷気にくすぐられて心地良ささえ感じていた心花は、温かい手の平に覆われて女に生まれた悦びに浸る。

典哉の手が蠢き、綻びを見せていた割れ目は何の抵抗もなく侵入を受け入れて指は火傷するほど熱い蜜にまみれる。
膣口の周りをなぞり、挿入を望む心花が腰を蠢かすと指はクリトリスに向かってゾロリと撫で上げ、ウッウググッと場所を弁えず憚りのない喘ぎ声を漏らす。
口に腕を押し付けてそれ以上の喘ぎ声を堪えた心花は、
「止めて、これ以上されると我慢できなくなっちゃう・・・ここで挿入をねだる姿を想像すると恥ずかしくて二度とフミヤに会えなくなっちゃう」
「そうか、そうだな・・・時間はまだまだたっぷりあるもんな。帰ろうか」
捲り上げたワンピースを下ろして、乱れ髪に手櫛を入れて整えた典哉は、耳に顔を近付けて、可愛いよと囁いて手をつなぐ。
家族と遊びながらも心花を盗み見るようにしていた男性のそばを通ると、慌てて視線を逸らして、ゴホンとわざとらしく空咳をする。
下着を脱がされたままの心花は、見えるはずがないと思いながら腰の辺りに手を這わせてワンピースに乱れがないことを確かめて安堵の息を漏らす。