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お伽話

心花 -8

「ウッウッ、アウッ・・・ダメ、もう一度するの??」
「ミカの白くて吸い付くような肌に触れると我慢できなくなっちゃった。セックスを覚えたての少年に戻ったみたいだ・・・正気に戻ったから寝ようか」
「やっぱり、フミヤは嫌な男。指と手の平だけで私を気持ち良くさせて、その気になったら寝ようなんて・・・いいよ、明日もあるしね」

老いを意識するほどではないが、何もしないでいる時間に恐れを抱き若さを保つために身体を動かすことを日課にする年齢になった典哉は心花の身体を眩しそうに見つめる。
「どうしたの??そんなにまじまじと見られると恥ずかしいよ」
「誕生日を迎えるたびに経験を積み重ねてるって思ってたけど、こうしてミカを見ると失ったものもあるんだなと思うよ」
「つまんない事を言わないで。私は歳上が好きなわけじゃないからね。ガリガリ君を食べながら歩くフミヤは後姿が凛として恰好良かったよ、内から滲み出る自信に吸い寄せられたんだから」
「そうか、ありがとう。もう言わないよ」
「夜更けにスッポンポンの好い女を悪戯しながら過ぎし日を振り返ってアンニュイな気持ちになる・・・幸せな男の子だよ、そう思うでしょう??」

典哉が頷くのを見た心花はスッポンポンのまま窓際に立ち、公園の向こうに広がる建物の灯りに目をやる。
金曜日だからなのか24時を過ぎたというのに灯りが漏れる窓も多く、先週までの自分もこの中の一人だったのかと思うと、見られる立場から見る方に代わったことに自然と笑みが浮かぶ。
コホンッ・・・照れ隠しのように空咳をして振り返るとナイトガウンを着けて横たわる典哉が後姿を見ているのに気付く。
「どこ見てんのよ・・・」
決して嫌がる風ではなく楽しそうに声は弾み、零れんばかりの笑みに誘われるように典哉は近付いていく。

「ねぇ、見て。灯りの点いている窓がたくさんあるけど何をしてると思う??」
「オレ達と同じことをしてるかもよ。きっとそうだと思う」
「クククッ、いやらしい・・・」
「ウン??・・・」
背後から心花を抱きしめて首筋に舌を這わせ、耳朶を甘噛みした典哉は、仲良しのカップルは週末に抱き合うって決まってなかったっけと囁く。
「クククッ、じゃぁ、私たちは週末ごとにセックスするの??」
「こんないやらしい身体を持つミカが週一で我慢できればね」
「そうか、私は当分の間、週末だけじゃ満足できないかも・・・ウフフッ、満足させてくれなきゃ浮気しちゃうよ」
「もう浮気される心配をしなきゃいけないのか??」
「しょうがないでしょう、フミヤに責任があるんだよ。セックスの良さを思い出した・・・違う、セックスの良さを教えてくれたのはフミヤだもん」

左手で心花を抱きしめたまま右手でガウンの紐を解いた典哉は、肌と肌を密着させ改めて両手で抱きしめる。
「フミヤの体温を感じる。ドキドキしてるのが分かる??」
「分かるよ。こうしてくっついているとミカの事が全て分かるような気がする」
「うん・・・男性でも女性でも、若くても歳をとっても、どんな人でも一日は24時間で平等。でも私にとって今日は特別な一日、忘れられない一日をプレゼントしてもらった・・・ありがとう」

抱きしめて安心感を与えてくれる典哉の右手に自分の手を添えた心花は、頬を寄せて目を閉じる。
典哉の左手は乳房を揉み、右手は股間に伸びて恥毛をサワサワと撫でる。
「ダメ、気持ち良くなっちゃう・・・我慢できなくなっちゃうよ。いいの??」
「フフフッ、良くない。続きは明日・・・寝るよ」
ガウンを脱ぎ棄てて素っ裸になった典哉は心花を抱き上げてベッドに運ぶ。
「明日の朝もあるし、夜もある。明後日の朝もある・・・幸せな気持ちで寝ることができる」
心花の言葉が典哉の心に染みる。

窓にカーテンを引き、部屋の灯りを落としてスッポンポンのままベッドに入った二人は見つめ合いキスをする。
「一つ聞いてもいい??・・・フミヤは女子を相手に嘘を言う人じゃないよね??」
「うん??そうか、その心配はオレがする事だろう??・・・ミカを相手に嘘はつかないよ」
「もう一つ聞くよ。朝起きて、やっぱり夢だったって事はないよね??フミヤはそばにいるよね、夢じゃないよね??」
「嬉しい事を言ってくれるね、夢の世界で迷子にならないように腕枕で寝ようか??」

腕枕をされて典哉の体温と鼓動を感じながら睡魔に引き寄せられるように眠った心花がふと目を開けると、背後から抱きかかえられるようにして寝ていた。
右手に腕枕されながら典哉の萎れたペニスを掴んで寝ようとした感触が残っている。手の平に残る匂いを確かめようとすると自然と口元が緩んで苦笑いを浮かべる。
背後から抱きしめられて寝るのは大切な人に守られているようで愛されていると実感できるし安心できる。
心花の想いも知らずに軽い寝息を立てて眠り続ける典哉の腕に手を添えて目を閉じると、いつの間にか記憶がなくなり夢の世界に誘われる。


俯せに寝る心花は背中が感じる心地良さで目が覚める。
声を漏らすことなく身動きもせずに目を開けると、開け放たれたカーテンのせいで差し込む陽光が眩しくて再び目を閉じる。
剥き出しにされた腰を手の平が擦り、尻の割れ目に沿って指が刷く。
気付かれないようにシーツを掴み、唇を噛んで洩れそうになる声を堪える。
必死の思いで堪えているのを知ってか知らずにか典哉は鼻歌と共に背骨に沿って指を這わせる。
楽しそうな意味のない鼻歌に腹が立つものの、朝の気怠さにの中で与えられる快感で穏やかな気持ちが満ちてくる。
「気付いてるんだろう??尻の割れ目がヒクヒクしてたよ」

お伽話

心花 -7

シャワーで汗を流した典哉は窓際に立って夜更けとはいえ人っ子一人いない公園を見る。
昼間の喧騒の中、母親に見守られながら走り回る子供たちや仲睦まじくベンチに座って愛の言葉を語るカップルの姿を想像すると心花との先行きを暗示しているようで自然と笑みが浮かぶ。
愛撫も挿入後も技巧を凝らすことなく満足してしまった事を不甲斐なく思うものの、それも心花の魅力に参った証拠だと自分に言い訳をする。

「どうしたの??想い出し笑いなんかして、私のいない処で昔の女の事を想い出していたんでしょう??感じ悪いし、イヤな男」
ウェルカムドリンクを用意してくれたことや、赤いバラの花一輪に込めた思いを受け取った今は、いささかも疑う気持ちはないものの、久しぶりのセックスで心だけではなく身体も盗んでいった典哉を癪に思い意地悪を言いたくなる。
「そんな事はないよ。過去は真っ白で何もないと言わないけど、今はミカだけ。信じてくれるだろ??」
「クククッ、疑ってないよ。真っ赤なバラの花一輪とシャンパンの泡に込めた告白は私の宝物」
白いバスローブをまといボディソープの香りを漂わせた心花は典哉の顔を覗き込んで顔をクシャクシャにする。

「気持ち良かったよ。ミカに会わせてくれた一目惚れの神様に感謝しなきゃ・・・」
「チッチッチ、お礼を言わなきゃいけないのはガリガリ君だよ。フミヤの持ってたガリガリ君が二人を結んでくれたんだよ・・・それより、お腹が空いた。何か食べたい」
「23時を過ぎてルームサービスは終わったし、食べに行く??それとも何か買ってくるのを待っててくれる??」
「二人きりで居たいからコンビニが好い。私も一緒に行くよ」

眉毛を書いてアイラインを引き、口紅を塗った心花は準備は終わり、行こうよと手を伸ばす。
「好いな、どれくらい待たされるのかって思ったけど2分で終わり。益々好きになるよ」
「昼間、おしゃれな店に誘われたらナチュラルメイクにじっくり時間をかけるよ。それでないと、フミヤに恥をかかせることになっちゃうでしょう??」

ホテルから目と鼻の先にあるコンビニで、サンドイッチとコーヒー、ガリガリ君を買った二人は部屋に戻る。
「スイーツを選ぶのかと思っていたからサンドイッチは意外だったな」
「これまでの私は食事時間も惜しんで仕事をしてたの。左手にサンドイッチを持ってね・・・そんな私を可愛い女にしてくれる??」
「じゃぁ、このサンドイッチが最後だな・・・これからはコンビニと言えばガリガリ君だよ」

「眠りたくない。寝ちゃうと明日になっちゃうでしょう、今日のままで居たい」
「明日は予定が何かある??」
「ないよ、こうなると良いなと思ったから予定は入れてない」
「明後日、日曜は??」
「日曜も今のところ何もない、空白の日曜日。予定表は真っ白」
「そうか・・・相談なんだけど、明日の夜もオレとこの部屋で寝てくんないかな??」
「えっ、ほんとう??・・・いじわる、早く教えてくれればいいのに。眠くなっちゃった、寝ようかな」
「クククッ、可愛いな、ミカは・・・抱っこでベッドまで運ぶよ」
心花を抱き上げると眩しそうな表情で典哉を見つめ、
「女に生まれて良かったと思うのは久しぶり・・・そんなに見つめられたら恥ずかしい」

ベッドに横たわった心花は羞恥心と満足感をないまぜにした表情で典哉を見つめてオヤスミのキスを催促する。
唇にチュッとキスをしてオヤスミと囁くと、心花は胸に顔を埋めて今日から日曜日までなのと問いかける。
「ミカ、オレと付き合ってくれ」
ケレンを交えず真っすぐな表現に心花の胸は高鳴り、鼓動は典哉にも伝わる。
「えっ・・・びっくりした。赤いバラの花から、こんな言葉は想像できなかった。ウフフッ、すごく嬉しい。お願いします」

典哉は覆い被さり、鳥が大好物をついばむようにチュッチュッと音を立てて唇を合わせ、心花の瞳に卑猥な欲情が宿ると舌を侵入させる。
待っていたかのように舌が絡みつき、首に回した手に力がこもる。
ウグウグッ、フグフグッ・・・ヌチャヌチャッ、グチュグチュ・・・歯茎を舐め、重ねて擦り合わせたり、先端をつつきあったり二人で居ることを確かめるように絡み合う。
心花の両手は典哉を抱きしめて一時も離れることはなく、典哉の手は頬を撫で、髪を擦り背中を這い回って腰に添えられる。
「アウッ・・・ハァハァッ・・・激しくされるのが好い」

添い寝する心花のバスローブをはだけると糸くず一本身に着けていない白い肌が剥き出しになる。
典哉の指は耳の裏を撫で、爪の先が首筋を撫で下りる。
鎖骨をなぞり窪みを確かめるように指を這わせ、胸の膨らみの先端に息を吹きかける。
「イヤンッ、うっとりしてたのに・・・私の身体で遊ぶと楽しい??」
「一晩中、遊んでいられるよ。飽きることがないと思う・・・染み一つない白い肌。胸の膨らみは控えめでウェストの括れは色っぽい・・・腰から太腿の張りはエロッポイ。オレにとって理想的な身体」
「胸が控えめって言い方は気になるけどフミヤの好みに合うなら嬉しい」

胸の膨らみの麓を一周して反対側も一周する。
「女性の身体には無限がある。永遠って言う方がいいかな・・・二つのオッパイは∞、胸からウェストの括れを経て腰の丸みも∞。男は女性の永遠の秘密に惹かれる」
二つの乳房をなぞり、脇腹からウェストの括れを確かめて腰の丸みを感じて心花が秘める無限の謎を感じ取ろうとする。
腰を這う指は鼠蹊部を経て柔らかい内腿の吸い付くような感触に酔い、膝まで撫で下りて反対側の内腿を付け根に向かって撫でていく。
「ハァハァッ・・・じっとしてるのが辛い。身体が熱くなってくるの」
「我慢しなさい。新しく手に入れたオモチャの感触を楽しんでいるところだから」
鼠蹊部を撫で上がり、手を広げて割れ目の縁を左右に分かれてなぞり恥丘で再び一緒になった五本の指が這い回る。
指先に恥毛を絡めて引っ張ったり、左右に揺らしたり、心花が唇を噛んで吐息を洩らすまいと堪える様子を視線の端に捉えて笑みを浮かべる。

お伽話

心花 -6

視線に犯される羞恥と快感の狭間で心花の身体は火照り、新たな刺激を期待する股間にじっとりと蜜が滲む。
縦に伸びる割れ目は綻びを見せ、垣間見える花弁は朝露に濡れたように可憐で表情に浮かぶ淫靡な風情は現れていない。
「ミカ、何もしてないのにココは涙を流してるんじゃないか??まさか悲しい涙じゃないよな??」
「そんな・・・からかわないで、熱いの、フミヤの視線が熱い。見るだけじゃ嫌、生殺しじゃ満足できない」
「ここを可愛がって欲しいって言うんだね・・・こんな風に意地悪するとどうする??」
割れ目に沿って息を吹きかけ、偶然を装ってクリトリスの辺りを鼻頭でつつく。
心花の身体はビクッと反応して身体は震えを帯び、顔を背けて唇を噛む。

「いじわる・・・優しい愛撫をお願いしてるのにフミヤは私の身体をオモチャ扱い、ほんとうに嫌な男」
「嫌いになるか??」
「嫌いになりたいのに、身体はもっと苛めてって思ってる・・・心は何があってもフミヤの事を嫌いになんかなるはずがない」
「その言葉を聞きたかった・・・これ以上は意地悪する必要がない」
典哉は自らの唇に舌を這わせて獲物を前にして悦ぶ猛獣の真似をする。
ハァハァッ・・・仰向けで横たわる心花は顔を上げて典哉を見つめ、舌が唇を這うとバギナを舐められる事を想像して息を荒げる。

割れ目の縁に指を添えて舌を伸ばし、蜜を溢れさせる源泉を探ろうとする。
ズズズッ、ズルッ・・・小陰唇が作る溝に舌を這わせて蜜を舐め取り、音を立てて吸い上げる。
「アウッ、アワワッ・・・そんな、そんな事をされたら・・・気持ちいぃ・・・ウググッ、ヒィッ~、噛んじゃイヤ、いやっ、気持ちいぃ」
普段は清楚で理知的にさえ見える心花が訳の分らない言葉を口走りながら身悶えるさまは卑猥な事この上ない。
「ミカは見るからに知的でできる女。そんなミカがビラビラを甘噛みすると身も世もなく身悶えて悦んでくれる。クンニが楽しいよ、子猫ちゃん」
左右の小陰唇を交互に甘噛みしたまま左右に振り、襲い来る快感を典哉の髪を掴んで身悶える心花を愛おしく思うと愛撫に熱が入る。
小陰唇が作る溝を舐め、クリトリスに向かって舌を躍らせると髪を掴む手に一層、力がこもり、両足が典哉の胴体を締め付ける。

めくるめく悦びは妖しい期待を昂進させて子宮が熱を持って狂おしいほど疼く。
強い刺激を求め、髪を掴んだ手に力を込めて股間を突き上げると、ウッと苦しそうな声を漏らした典哉は膣口に舌を捻じ込む。
「ウグッ、クゥッ・・・そんな・・・ダメ、だめッ、ヒィッ~・・・」
髪を掴んだ手を離し、指先が白くなるほどシーツを握って身悶える。

ウッウッ、いいの、ウググッ、クゥッ~・・・膣口に侵入させた舌は二度三度と出入りを繰り返し、クリトリスに触れた鼻頭を蠢かして刺激すると切れ切れの喘ぎ声が間断なく漏れる。
「ねぇ、入れて。もうダメ、気が狂いそう・・・我慢できないの」
心花の両足の間に身体を入れたまま上半身を重ねて心花の髪を整え、
「良いんだね、入れるよ・・・」
「ハァハァッ、フミヤと繋がりたい・・・入れて、早く・・・アウッ、そこ、そこ、早くっ」
典哉はペニスを摘まみ、先端をバギナに擦り付けて馴染ませる。
「入れるよ。緊張しないで・・・」
「ウッ、ウググッ・・・ハァハァッ・・・久しぶりだから、少し痛い」
体重をかけないように気遣いながら心花の頬に手を添えて、好きだよと囁くと、両足を絡めて離れないようにして両腕は杭に回し、思い切り引き寄せて唇を合わせる。
息を荒げてむしゃぶりつくように舌を踊らせ、典哉の口腔を味わい尽くした心花は燃えるような視線を絡ませて、
「本当の事を教えてあげようか。この間は誰かに愚痴を聞いてもらいたいほど付き合いがギクシャクしてたんだけど、フミヤに会ってから気持ちに余裕が出来て順調なの・・・幸運のチンチンを迎え入れたから、ウフフッ、好いことがありそう」
「そうか、オレのモノは幸運のチンチンか。ミカ、オレを大切にしなきゃダメだぞ」
心花の首と背中に回した手に力を込めて思い切り抱きしめて恥骨を擦り合わせる。
「クククッ・・・大切にするけど、そんなにきつくされたら痛いよ」
「ごめん・・・ミカが迷子にならないように守ってんだよ」
「ほんとう??嬉しい・・・だめッ、グリグリされると善くなっちゃう」
「オレも逝っちゃいそうだよ。何もしてないのに、ミカに包まれるだけでドキドキする」
「私もフミヤの体温を感じるだけ善くなっちゃう。もうダメ、繋がってるだけでドキドキが止まらない・・・ねぇ、一緒に・・・ねっ」
典哉は心花の両足を挟み込むようにして正常位から伸長位に変化させ、挿入が浅くなるのをカバーするために腰を抱き寄せて股間の密着感を強くし、性感の高まりを促す。
「いぃ、激しくないのに善いの。フミヤが好き・・・逝っちゃうよ、もっと強く抱いて」
「オレもだ、逝くよ・・・クゥッ~、ウググッ・・・・・」
「逝くよ、逝っちゃう・・・アウッ、クゥッ~・・感じる。フミヤを感じる・・・子宮が熱くなった」

心花は目の縁を朱に染めて典哉を見つめ、
「善かった。激しくないのに身体も心も満足させてもらった・・・好きな男に抱かれるのって・・・ウフフッ」
羞恥を隠すために顔を背けて目を閉じる。
典哉はドキドキと未だ収まらない鼓動で上下する上半身を心花に密着し、重くないかと問い、黙って顔を左右に振る心花を愛おし気に見つめて額に唇を合わせ、
「一目惚れしたミカが大好きだ・・・」
「ウフフッ、嬉しい。しばらく、このままでフミヤと繋がっているのを感じさせて・・・」

お伽話

心花 -5

「月明かりに浮かぶミカの姿を見せて欲しい、好いだろう??」
「いやだなぁ、恥ずかしいもん・・・どうしても見たいの??」
「見たい。きれいな花畑で立てば周囲の花がミカの美しさを際立たせる存在だと確認できるし、暗闇を背景にすればミカ本来の美しさを感じる事が出来る」
心花は窓から3歩ほど離れた場所で立ち、不自然さを感じさせないように股間を手で覆い胸を抱く。

一度目のデートでこんな事をするのはおかしいと思いながらも、羞恥に勝る快感で息を荒げる。
「ハァハァッ・・・恥ずかしいのに身体が熱くてドキドキする。今日の私は変」
「変な事はないよ。お風呂上りとかに自分の身体を見てきれいだなぁって思った事があっただろ??自慢に思った事がないとは言わせないよ」
典哉の言葉で思い出す。

前の彼氏と別れた後、スタンドミラーに映った身体を見て、こんな好い女があんな男に惚れたなんて一生の不覚と思った事もあり、男性と縁遠くなっていった。
それでも歩いている時、すれ違いざまに男性だけではなく同性からも羨望に満ちた視線を浴び、嫉妬を感じさせる視線に合うと優越感に浸り、なぜかときめく自分がいた。
先日は満月の夜だったのが原因と思わないものの、アイスを舐めながら前を歩く男のリズムや背中が楽し気で、引きずり込まれるように人生で初めて自分から男性に声をかけた。
今思うと大胆な行為だったはずなのに自然に振る舞う事が出来、目の前にいる典哉に運命的な何かを感じた。

その典哉がいじわるな事をする。
椅子に戻り、忍び込む月明かりに一糸まとうことなく晒した身体を値踏みでもするかのように睨め回す。
視線に犯される身体は昂奮を隠す事が出来ずに熱を持ち、股間は痺れるような快感に襲われる。
恥ずかしくて隠したいと思いながらも両手を股間や胸に伸ばす事が出来ない。

典哉の目に映る心花の白い肌は、胸の内に隠し続けていたドロドロとした淫靡な想いが現れて朱に染まる。
「色っぽいよ、清楚で理知的に見えたミカがこれほどエロイとは想像も出来なかった」
「いやっ、もうダメ。立ってるのが辛い・・・」
「何も隠さないミカのすべてを見せてもらったよ・・・おいで」
ほんの数歩の距離にいる典哉を遠く感じる。
一歩、足を進めるとガクガクと異常なほど震え、立っている事も苦しくなってテーブルに手をついて身体を支える。
「可愛いよ。オレにすべてを見せるために頑張ってくれたんだね。ありがとう」
頑張ってくれて、ありがとうの言葉で胸にこみ上げるものがあり、涙が頬を濡らす。
「ごめんなさい、悲しくなんかないのに涙が出ちゃうの。フミヤの事が好きなのに、どうしてかな??」
立ち上がった典哉は心花を抱き上げてベッドに寝かせ、体重をかけないように肘と膝で身体を支えて覆い被さる。

「見つめられたら恥ずかしい・・・こんな顔を見られたくない」
「どうして、オレにしか見せない表情なら、こんな嬉しいことはないよ」
背けようとする心花の頬を両手で挟んで瞳の奥まで貫き通すように見つめ、僅かに跡を残す涙を舐め取る。
「アンッ、恥ずかしいのに・・・そんな事、気持ち良い・・・」
涙を舐め取り、閉じた瞼にチュッとして舌をチロチロ這わせる。
唇を挟んで舌を這わせ、軽く出入りさせると心花の両手が首に絡みついて引き寄せる。
「体重をかけて・・・フミヤを感じたいの・・・あぁ~ン、フミヤを感じる。男の強さや逞しさ、大好き」
ベチャベチャ、グチュグチュッ・・・話し終えると強引に舌を絡ませて、唾液が口の周りを汚すのも気にせずに典哉のすべてを味わおうとキスをする。
「ハァハァッ・・・すごい、こんなの初めて。もっと、気持ち良くして」

左肘で上半身を支えて右手で乳房を掬い上げるように揉み、右足を両足の間に入れて股間を圧迫する。
「あっ、アウッ、こんなこと・・・すごい、いぃの」
「オッパイに手が吸い付くようでオレも気持ち好いよ」
乳房の麓から先端に向かって揉み上げて突起を摘まむと同時に残る乳首を口に含む。
アンッ、クゥッ~・・・決して不快ではない表情で顔を顰める心花は両手を首と背中に回して愛おし気に擦る。
気持ち好いよと瞳で伝えた典哉は二つの乳首を摘まんでコリコリと擦り、膨らみの谷間に舌を這わせてチロチロ舐め下りていく。
胸の膨らみから下腹部を経て恥丘に差し掛かると手入れの行き届いた恥毛を口に含んで顔を左右に揺らす。
「アンッ、いや・・・遊んじゃ嫌だ・・・ウッ、ウググッ・・・」
乳房の先端を刺激していた指が脇腹から腰へと撫で下り、恥丘の中央に向かって擦り始める。

「いやっ、そこを押されたら漏らしちゃいそうになる。分かって意地悪してるでしょう、嫌いっ・・・クククッ、やめて」
恥丘を圧迫する事を止めた典哉は口に含んだ恥毛を噛んで顔を左右に揺する。
「クククッ、痛い・・・抜けちゃうよ」
顔を上げた典哉は、
「小っちゃい男の子が好きな女の子にどうしていいか分らず、スカートを捲くるような悪戯をする心境が分かるよ」
「ウフフッ、フミヤにとって私は高嶺の花なの??冗談でも嬉しい・・・高嶺の花の私が許してあげる。好きな処を舐めたりしゃぶったりしてもいいよ。満足させる自信があるならね」
「お姫様の許しが出たから大切な場所を舐めさせていただきます」
「ハァハァ、ほんとうなの??アソコをナメナメ、シャブシャブされちゃうの??」

両足の膝裏に手を当ててM字に開いたまま閉じることを許さず、何もせずにじっと見つめる。
「ヒィッ~、いや、だめ、ダメッ・・・嫌いになるよ。見ちゃイヤッ」
身体を捩って逃げようとするものの典哉の力に敵うはずもなく、フゥッ~と息を吹きかけられると、アンッ、ダメと艶めかしい声を漏らして抵抗が止む。

お伽話

心花 -4

氷を入れたシャンパンを口に含み、振り向いた心花に口移しで流し込む。
「冷たくて美味しい」
「じゃぁ、これはどうだ??」
氷を口に含んで心花の肩に滑らせると、キャッと驚きの声をあげ、その後はこれも気持ち良いとされるがまま楽しむ。

振り向いた心花の頬を擦り唇に指を這わせて、ミカに会わせてくれた神様にお礼を言わなきゃいけないなと呟くと、閉じていた目を開いて口元を緩め、
「クククッ・・・私と出会えたのがそんなに嬉しいの、証拠を見せて。信じさせて・・・」
真っ赤に燃える瞳は典哉の言葉に嘘が混じるのを許さず、同時に隠しようのない欲情がチロチロと燃え始める。
「真っ赤なバラの花に込めた思いに嘘はないよ、信じて欲しい」
仕事の成果を正当に評価されなかった事、友人や昔の恋人との関係など不満に思っていたことを見ず知らずの典哉に吐露した事を思いやると、決して言葉に嘘を混ぜてはいけないし裏切るような言動で傷つけまいと心に誓う。
「信じる。信じられると思えばこそ、赤の他人だったあなたに聞いて欲しかったの・・・本当の事を教えてあげようか。この間は愚痴を聞いてもらうほど仕事の付き合いがギクシャクしてたんだけど、フミヤに会ってから気持ちに余裕が出来て、何日かだけど、スムーズに進み始めたの」
「ほんとう??それは嬉しいな」
「うん、ほんとうだよ。男性は信じられるし愛おしい存在だって教えてくれる??愛する幸せを思い出させて欲しい」

話し終えた心花は後ろ向きから典哉を睨みつけるように立ち上がり、両手を垂らしたまま胸も股間も隠すことなくすべてを見せつけて立ちつくす。
「感想は??・・・私に一目惚れしたんでしょう??何も隠すことなく目の前に立ってるんだよ」
見ず知らずの典哉が食べていたガリガリ君を欲しいと言った大胆さを蘇らせ、その中に羞恥を滲ませて挑発するような言葉は上擦り、両足をフルフル震わせる。
小さな三角形に整えられた恥毛は心花の持つ上品な色気を際立たせ、典哉は思わず手を伸ばす。
濡れて肌に張り付いた恥毛は心花を守る最後の砦となって、奥で佇む華麗な花弁を隠す。
見つめられ、触れられる羞恥に堪えられなくなった心花は、
「ダメ、恥ずかしい。足が震えているでしょう??強がって恥ずかしさを隠そうとしたけどダメ・・・ハァハァッ」
肩に置いた手で身体を支えて崩れ落ちるように腿を跨いで座る心花の背中に左手を回し、右手を胸の膨らみに当てると全身から力が抜ける。
「本当に久しぶりなの・・・男の人を、うぅうん、フミヤの事を大切な人だと思わせて、お願い・・・めいわく??」
「オレの想いはバラの花に込めたし、ミカの気持ちは受け取った」
「ありがとう・・・フミヤが相手だと素直になれる。恥ずかしくてまだ震えてる、わかるでしょう??」

瞳を見つめ、羞恥に揺れるのを確かめた典哉は心花を抱きしめる。
「痛い、嬉しいけど苦しいよ・・・出ようよ、ベッドで、ネッ・・・洗わせて」
典哉の身体を泡だらけにして洗った心花は股間で宙を睨むモノを見つめて、
「これは後のお楽しみ、フミヤが自分で洗って・・・ウフフッ、逞しい」
遊び慣れてる風を装うものの声は震え、昂奮で乾く唇に何度も舌を這わせ頬を紅潮させる。
髪の毛から足先まで心花に任せて股間だけを自分の手で洗った典哉は、先に出るよと言い残して肩越しに手を振りベッドに向かう。

フルートタイプのシャンパングラスに残った液体を飲み干した心花は、
「あなたと同じくらい私の身体はイケてると思うんだけど、どう思う??・・・グラスのあなたには答えられないか??」
見かけだけに惚れた前の男は最低の奴だった。
何をするにも自分優先で優しさの欠片も持っていない男だった。
フミヤは違う。壊れかかっていた仕事上の人間関係を回復できたのは、彼のお陰。束の間の会話を楽しんだだけなのに人を信じる力を与えてくれた。

「お待たせ・・・あらっ、てっきりスッポンポンでベッドに横たわっていると思ったのに」
部屋の明かりを消した心花は、窓際の椅子に座って景色を楽しんでいるような典哉を癪に思って口を尖らせる。
「その表情が可愛い。黙っていると美しさが際立ち、やわな男は気後れして、それを誤魔化すためにきついことを言いたくなる。喜怒哀楽を表情に表すと、ミカの魅力が増すし接しやすくなる」
典哉の指摘は思い当たる節がある。
「私は美しいんだ。ふ~ん、そうなんだ・・・こうして近付くとフミヤも気後れして何もできないの??」
ボディソープの香りと糸屑一本身に着けていない身体をバスタオルで包んだ心花は、典哉の両足を揃えて太腿を跨ぐ。

「正直に言って、何をしたいの??景色を見たいの??・・・こんな好い女を目の前にして、それはヤボってもんじゃない??」
典哉の首に両手を回して、悪戯に満ちた瞳をクルクル動かす心花はウソを許さないよと、わざとらしく覗き込む。
唇を重ねて唾液を交換するような濃厚なキスを交わし、抱きしめたままバスタオルを剥ぎ取って一糸まとわぬ姿にした心花を立ち上がらせる。

暗闇を背景にして隠すもののない肌を晒す心花を窓から忍び込む月明かりが照らし、見つめる典哉は美しさに圧倒されて唾を飲む。
優しい月明かりに照らされた肌はバスタイムの余韻と昂奮で乳白色に輝き、心花はすべてを見られる羞恥心が快感に変わっていくのを意識する。
「恥ずかしいのに気持ちいぃ。熱いの、我慢出来ない。抱いて・・・」
立ち上った典哉は心花を抱きしめ、そのまま窓に押し付ける。
「いやっ、見えちゃう。フミヤだけに見て欲しいの、知らない人になんか見られたくない」
「大丈夫だよ。ミカが灯りを消したおかげで真っ暗、公園を歩く人が見上げたとしても見えないよ」
振り返った心花が視線を落としても夜の公園を歩く人はなく、モノレールの軌道は静かに佇んでいる。