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鏡-2 ホテル

「なに??何??なんなのこの部屋は??」
壁も天井も鏡で囲まれた部屋に一歩入った瞬間、女は目をこれ以上は無いほどに見開き、あちこち見回す。
一枚鏡ではなく、角度を変えて何枚もの鏡を設えた部屋は、どこにいても自分の姿が何人もいるように見えて我が目を疑い、次の瞬間にはベッドに寝転んで天井や壁の鏡に見入る。
「すごいね、どこにいても私が何人もいるように見える。あなたに組み敷かれると身悶える私が天井にいる。私が上になると正面や左右に髪を振り乱してセックスに興じる私が何人もいる・・・そんな姿を想像するだけで濡れてくる。バスを先に使って、後から行くから・・・」

躊躇することなく素っ裸になり、オレの下半身を見て何か言いたげな女を残してバスルームに向かう。
素早く全身を洗い、最後に股間に手を伸ばすと女の魅力に気圧されたのかオレのものは情けなく萎れたままぶら下がっている。時として初めての女性を相手にすると、満足させなきゃいけないと頑張りすぎて遅漏気味になる事がある。
「緊張すんなよ。普段通りにすれば満足してもらえるからな」

ゆったりと身体を伸ばしてテレビを見ていると女の声がする。
「入るね、目を瞑って・・・お願い。急に恥ずかしくなっちゃった」
シャァ~シャァッ~・・・目を瞑り耳に神経を集中するとテレビの音声に交じり、女がバスルームに入る音に続きシャワーを全身に掛ける音が聞こえる。
「どこに入ればいいの??」
足を伸ばして両手を開くとオレの腿を跨ぎ、恥ずかしいと言う言葉が信じられないほどリラックスした様子で背中を預けて胸に寄りかかる。
「アァ~、気持ちいぃ。こういうホテルって、これからは作れないんだよね・・・勿体ないよね」
「詳しく知らないけど、ラブホの新設は場所規制がうるさくなったし、鏡張りの部屋や回転ベッドの新設は認められないって聞いたような気がする。法律施行前からあるこのホテルなんかは皆で利用して、ぜひ残さなきゃね」
「ほんとう、私もそう思う。こんな部屋は初めてだけど、また利用したいって思うもん・・・いつも、お気に入りの女性をこの部屋に連れ込んでいるの??」
「連れ込むとは、ざっくばらんな言い方だね。二度目だよ、一度目は私が連れ込まれた。衝撃的なセックスだったから、好い女とヤル時はここでと決めていた・・・」
「そう、私はこの部屋にふさわしい好い女って事なのね・・・期待外れにならないように満足させてあげる・・・ウフフッ」
互いの身体を洗いっこしながら気持ちを盛り上げようと思うものの、ベッドで抱き合い前後左右や天井に映るあられもない二人の姿を想像すると、早くベッドに戻りたいと思う気持ちを抑えることが出来ない。

焦る気持ちを見せずに冷静さを装おうとする女は努めてゆっくりと話しかける。
「鏡張りの部屋はびっくりしたけどバスルームはごくごく普通だね」
女性らしく柔らかな感触の女を背後から抱きながらボタンを操作する。
バシャバシャ・・・「ごめん、訂正する。普通に見えたバスルームもびっくりする武器を隠していた・・・スゴイッ、興奮するし気持ちいぃ」
照明が暗くなると同時に水中から七色の灯りが光り輝き、ジェットバスが稼働する。
赤や青、黄色の光が混じり合い、波に連れて光も揺れて女の肌を幻想的に飾り、妖艶な魅力にオレの股間が立派な男になる。

屹立したものが腿を跨ぐ女をつつくと背中越しに手を伸ばして確かめ、にんまりと微笑む。
「やっと・・・私に魅力がないのか、それとも・・・クククッ、不能なのかと思い始めてた・・・こんなに立派なんだから期待しても好いわよね??」
腿を跨いだまま向きを変えてオレに正対し、ねっとりと視線を合わせて目を閉じる。

女の頬に手を添えて唇を重ねる。
ハァハァッ、フンフンッ、フゥフゥッ~・・・ついばむように何度も唇をつつき合い、唇を割り出た二人の舌が宙で戯れる。重なり合って擦り合う。
閉じていた女の目が開いて男を見つめる。
真っ赤に染まった瞳が二人の欲望をあからさまにする。
女の手がジェットバスの作る泡の中に埋もれて下腹部を撫で下りてペニスを擦る。
「大きい、裸になってバスルームに向かう時は萎れていたからどうしようかって思っちゃった」
「好い女と初めての時は、良いところを見せようとして身体の反応が遅くなるんだよ」
「そうなの??信じる。私は我慢できないくらい興奮してる。一度満足させて・・・いやっ、ここじゃ嫌。ベッドで・・・鏡の中で組み敷かれて身悶える姿を見たいの。この部屋はそのためにあるんでしょう??」
アンッ、いやっ・・・本当だ、熱いよ・・・女の股間に手を伸ばすとバスタブの中でも分かるほど粘度のある液体が滲み出て、指を吸い込もうとヒクヒク息をする。

鏡ー1 焼肉

<エクスペンタブルズ3>のポスターの前で、スタローン、ハリソンフォード、アントニオ・バンデラス、ジェイソン・ステイサム、ウェズリー・スナイプス、ジェットリー、シュワルツェネッガー・・・と小さな声で出演者を確認していると、
「この映画を見るの??」
「いやっ、2年前の前回作と出演者は一部替わったんだなぁって思いながら見ていただけだよ」
匂いに惹かれて声の主を見るオレの心臓がドクドクと早鐘を打ち、全身の血が顔に集中したように熱くなる。
「うん??私の顔が交番に貼ってあった??・・・重要指名手配犯を見つけたような表情だよ」
「クククッ・・・あなたが指名手配犯なら、世界中を敵にしても守って見せる。身柄を私に任せる気はある??」
女の軽口にオレは正気を取り戻し、舐めるが如くに全身をねめ回す。
「どう??割と好い女でしょう。見た目には自信があるんだ」

デニムパンツにワークシャツを合わせただけなのに、元々の素材の良さを隠しきれない魅力は自慢するだけの事はある。
「う~ん、どうかな??・・・あなたの辞書には謙遜って言葉も載ってるようだね。割とじゃなく文句のつけようのない好い女」
「クククッ・・・あなたもなかなかのものよ。好い女を目の前にしても、どぎまぎしない、それだけで立派な紳士」
「それは嬉しいね、ありがとう・・・ところで・・・??」
「そうそう、ヒマそうだけど私にプレゼントする時間がある??」
「確かに、忙しそうに見えないだろうね。自信家じゃないけど食事位なら大丈夫だと思うよ」
「焼肉屋に誘ってもらえると嬉しいんだけど・・・独りで入るのは苦じゃないけど、男たちが何かとね」
「想像できるよ、蜂蜜に群がるアリたち。食事中だから邪魔しないでくれるって追っ払っても、先延ばしの効果しかないだろうな」
「自意識過剰って思われちゃうだろうけど、実は、当たらずと雖も遠からず・・・ウフフッ、可愛くない女だと思ってるでしょう」
「そう思う男がいるとすれば、正直なあなたに気圧されての事だろうね・・・私は嫌いじゃないよ」
「嫌いじゃないって、好きって事を回りくどく言ってるの??それとも、好きじゃないけど嫌いでもないって事??・・・いぃ、答えてくれなくても、こんな事を言うから可愛くないんだよね」
「あのね、続きは食べながらにしない??」

「タン塩とコリコリ以外は任せる。ビールとね」
「コリコリとは、好い女は食べるものも小粋だね」
「そうぉ、ステーキを食べたければそう言う。焼肉って言う限りはホルモンでなきゃ、しかも肉を食べてる感はコリコリのように気取ってちゃ歯も通らないのが最高・・・間違ってる??」
「間違っちゃいない・・・肉を食べて男も食べる。やっぱり好い女だな」
「クククッ・・・あっ、オーダーを取りに来たよ、続きは食べながらね・・・」

「カクテキとオイキムチ、タン塩・コリコリ・ハラミ・上ミノ・ハートにセンマイ、焼き野菜、チシャ、生中・チューハイ・・・お願いします」

「今のお兄さん、好い男だよね。どう思う??」
「私とあなたが親しい間柄なら答えられるけど、食事を付きあっただけで他の男が好いか悪いか、面白くない質問だな」
「ウフフッ、仕返しなの、あなたも随分と失礼な事を言ったよ。肉を食べて男も食べるって言ったでしょう・・・どういう意味なの??まさか、焼き肉を食べる男と女は、その後アレをするなんて言う陳腐な事を言わないでしょうね??」
「食欲と性欲は生きるために必要な事で裏表の関係だと思っているんだけど、食べるのが好きな女性は男を食べるのも好きに通じるかなって・・・」
「ふ~ん、それも、当たらずと雖も遠からずね・・・男を食べるのは好きよ。グルメ以外に男好きに通じる女っている??」
「カラオケ好きはノリが良く、デュエットで肩を抱いてそのままベッドに、アロマテラピー好きな女性は癒されたい願望が強いから、優しく抱きしめてあげれば心も身体も開いてくれるし五感をくすぐるようなセックスに憧れを持っている。旅行好きな女性は非日常を求めているからセックスも野性的なのを好む」
「クククッ・・・あなたにかかればどんな女性も身体を開いちゃうの??」
「もちろんダメ女性もいるよ・・・エクササイズなどを好む女性は自分の内面にこだわりを持ち厳しく律する事が多い、男に対しても要求が高いから私ごときじゃ歯牙にもかけてもらえない」
「ウフフッ・・・あなたこそ謙虚な処もあるんだ。私はグルメじゃないけど、食べるのが好き・・・当然男を食べるのも好き。ここを出た後、あなたを食べさせてもらえるの??」
「私は礼儀を弁えた男の積りだから上の口を満足してもらった後は、下の口も満足してもらえるように努力するよ」
「そう、じゃぁユッケを追加してもらえる??生肉は男にむしゃぶりつくのに通じるから」

「少し歩こうか・・・大丈夫??」
「デニムパンツにスニーカーだから大丈夫だよ。どこに行くかは聞かない事にする」
明治通りを北に歩き六丁目の交差点の先で左に曲がる。
着いたよ・・・決して新しくはない建物に入り、男は手慣れた様子で部屋を選ぶ。

M 囚われて

囚われて-63

チラチラ覗き見る男たちの様子にも慣れて気持ちが落ち着くと店内の様子が気になる。
あちこちに防犯カメラとミラーで監視の目が光り、店員は姿を見せる事なく影の様に佇んでいる。客の男たちはローターやバイブ、なかには拘束具を持って吟味する振りをしながらいやらしい視線を二人に送ってくる。
若くて魅力的な女性の二人連れは、男性客の興味をそそる。二人の関係を詮索しようと頭から足もとまでねめ回し、切っ掛けがあれば近付いて言葉を掛けようとしているようにも見える。
ミニ丈のラップスカートからはみ出た腿を見つめる視線が身体の芯を熱くする。
見えるはずがないと言われても、必要以上にブラウスの胸元を開けているため、冷たい空気が戯れていく乳房が気になる。
二日前の金曜日夕方、男に出会う前はこのような店に入ることなど考えた事もなかったし、入ったとしても身体が竦み、心が震えて立っている事も出来なかったと思う。
今は心が震えている。それは恐怖を帯びた羞恥ではなく、経験したことのない好奇な気持ちが羞恥心を刺激して期待で震えている。

そんな詩織を見る忍の口元がニンマリと緩む。
「気になる商品があった??・・・あの人をいつまでも待たせのは悪いから買ったら出ようよ」
男たちの淫らな視線に犯されて熱くなった股間がジュンと濡れるのを感じる詩織は未練がましい視線を送り、
「こういう店に入ったのは初めてだから選ぶのに時間が必要。色々、見た事のない物もあるんだもん・・・」
「そう、好いよ。羞恥心に苛まれて身の置き所がなくなっていると想像してる、あの人はがっかりするだろうけどね。詩織は恥ずかしがって、もじもじしてると思ってるだろうから・・・」

上目遣いや横目でチラチラ見る男たちの視線が熱い。
タイトなラップスカートはハイウェストで着けているため腰の位置が高く一層スタイルが良く見えるはず。卑猥な男たちの目を楽しませ、あらぬ妄想を抱かせるに十分な魅力があるのだろう。
目の前の淫具が気になるものの、無言の内に詩織を犯すいやらしい視線が
身体を火照らせる。
もっと見ても良いよ、近くで見なさい・・・でも、触っちゃダメよ。貴方たちに触らせるような安っぽい女じゃないの。アンッ、アァッ~・・・・・
身体を熱くさせる真昼の妄想が不覚にも甘い吐息を漏らしてしまう。
「どうしたの、詩織。大丈夫??」
忍の声で我に返る。股間の不快感は滲み出た愛液に違いない。

「すごい、オモチャ屋ってこんな風なんだ。ネットでしか買った事がないから目の前にズラァ~って並ぶと迫力あるね・・・」
二十代前半、あるいは不慣れさが漂う化粧から十代とも見える女性と三十代の崩れた雰囲気の男の二人連れが入ってきた。
「うわぁ、あれもこれもみんな欲しいな・・・見て、この太さ。涎が出そうだよ、最近は細いのしか見た事も触った事もないし・・・ねぇ。これすごいよ、ルームアクセサリーとしてもしゃれてんじゃん」
「手の形をしてるのか・・・これを入れて欲しいの??オレの手と同じくらいの大きさだから、わざわざ買う事もないよ」
「挿入して欲しいわけじゃないよ、飾っときたいの・・・あっ、これも良い、これを買おうよ」

詩織が手にしているものと同じ双頭ディルドを指さす女が物欲しげに大きな声を出す。
詩織と忍を遠巻きに見ていた男たちは、新しい客の騒々しさに辟易して店を出る者や興味深げにチラチラ新たな二人の様子を見る者、新たな客が変化させた店内の雰囲気に馴染んで詩織たちに視線を送りながら距離を詰める者と動きが出てきた。
遠くから卑猥な視線を送られるのは羞恥を煽られて全身の血が湧きたつほどの興奮を覚えるものの、下心を見せながら近付かれるのは堪え難い恐怖を感じる。
「待たせちゃ悪いから出ようよ・・・」
詩織の選んだ双頭ディルドといつの間に選んだのか忍が手に持つ何枚かのランジェリーや淫具の代金を支払い通りで待つ男のもとに戻る。

ハァハァッ・・・息を切らせながらも決して嫌がる風もなく戻った詩織の様子に怪訝な表情の男は、詩織から忍に視線を移して首を傾げる。
「残念ね、詩織は恥ずかしがって醜態をさらすだろうと期待した貴方の意に反して楽しんだようよ」
「そうか、残念だけど、それでも良いよ。何か買ってきたようだね」
「見たい??・・・詩織、見せてあげなさい。あなたのお気に入りを・・・」
「いやっ、こんな所で・・・それに、気に入ったわけじゃない。忍が急がせるから近くにあったこの商品を手に取っただけ」
人通りの多いここで見せてもらえないなら場所を変えようと言った男は、詩織と忍の返事を待つ事もなく歩き始める。

M 囚われて

囚われて-62

ニュル・・・ウググッ、いやっ、止めて・・・忍の指が膣口を押し開いて侵入し、詩織の急所を的確に責める。
「アッ、アンッ、イヤァ~・・・たまんない・・・逝っちゃう、逝っても良いの、逝くよ・・・ウッ、ウググッ、クゥ~・・・」
ガクガクと腰を振り、あっけなく昇りつめた詩織は壁に寄りかかり震える下半身を支えにして必死に立っている。
そんな詩織に忍は唇を重ねて視線を交わす。
「落ち着いた??・・・詩織のようにエッチな女は我慢しちゃダメ。満足すれば落ち着くでしょう??・・・これで、カップルのエッチな呪いから解放された・・・違う??」
「ばかっ・・・あの人には黙っててよ。トイレで逝かされたなんて知られたくない」

長かったな、待ちくたびれたよと言う男に、女は色々とする事があるのと答えて三人は歩き始める。
滲み出た愛液が濡らした下着は忍のポケットの中にあり、ラップスカートの下に何も着けていない詩織は内股になってしまう。
「詩織、そんな歩き方をしてると気付かれちゃうよ」
男に気付かれないようにする忍の囁き声で詩織は姿勢を正し、普段と変わらずに振る舞い始める。
からかうような言葉を掛けられた詩織は、女の忍さえもがゾクッとするような色っぽい表情で睨む。
二人の様子からすべてを察したと言うように意味ありげに口元を緩めた男は、
「約束通り、詩織に罰を受けてもらおうかな・・・出来るだろう??」

先頭に立ち後に続く二人を確かめる事もせずに男は歩を進める。
ラップスカートが捲れないかと気になる詩織は内股で必死に後を追い、女性と愛を交わすことも好きな忍は目の前でプリプリ揺れる尻を見つめ乍ら最後方を歩く。
「着いたよ、ここで詩織に罰を受けてもらうよ」
目の前のコンビニを見て怪訝な表情になった詩織は階上に視線を移し、漏らしそうになる声を防ぐために口を押える。
「まさか・・・ウソでしょう??」
「何が、まさかか分かんないけど、詩織独りでオモチャを買ってきてもらおうか・・・オマンコ用でも良いし、尻の穴を苛めるのでも良し。あるいは縄の類でも良いよ。詩織が気に入ったものを買ってきなさい。私の財布を持って行きなさい」
「お願い、もっと小さな声で・・・すれ違う人が見てる、恥ずかしいよ・・・それに一人じゃ行けない、恥ずかしいし怖い。どんな人がいるか分からないもの・・・忍、一緒に行って」

「へぇ~、こういう店って、いらっしゃいとか言わないんだ・・・みんな黙りこくって不気味だね」
「大きな声で元気よく、いらっしゃいませって言われたら嬉しいと思う??静かに迎えてくれた方が好いでしょう??・・・クククッ、店員さんがそばに来て、何をお探しですか??バイブですか、それとも浣腸道具をお探しですか、
エッチな下着もありますし、エロDVDも取り揃えてございます・・・そんな事を言われたら客のほとんどは、えぇまぁってグズグズ言って逃げ出しちゃうよ」
「大きな声で言わないでよ・・・こういう店は初めてで、すごく恥ずかしいんだから」
「そんな事を言いながら詩織の視線は、あれこれ目移りして忙しそうだね・・・周りを見ない方が良いよ。他の客は詩織の事をチラチラいやらしい視線で見ているから・・・」
「えっ・・・本当だ。あの人なんてDVDのパッケージを天地逆に持って何を見てるんだろうね・・・」
「詩織がスカートの下に何も穿いてないって分ったら、みんなどうするかな??襲われるかもしれないよ・・・どうする??」
女性二人に近付きたくても近付けず、遠巻きに見ている男たちを憚って小声で話すものの、危害を加えられる恐れがないと感じた詩織は気持ちに余裕が生まれてくる。そんな期待外れな詩織の反応に忍は意地の悪い事を言う。
「ほんの少しだけ期待させちゃおうか・・・」
「なに、何。どうするの??・・・怖い事は嫌だよ」
そっと伸びた忍の手がカーディガンの前をはだけ、ブラウスのボタンを一つ、二つと外してしまう。
「いやっ、止めて。二人、うぅうん、あの人と三人だけならどんな恥ずかしい事も我慢する・・・ここでは止めて、お願い」
「大丈夫、正面からでないと見えないよ。そんなに嫌がると注意を引いちゃうよ」
「もう、きらいになった。忍は嫌い」
「そんな事を言うとカーディガンを脱がせちゃうよ。いいの??」
いやんっ・・・甘い抗議の声と共に身を捩る詩織は得も言われぬ色っぽさをまき散らし、愛液で濡れたショーツだけではなくブラジャーも外しているため、前をはだけたブラウスからこんもり盛り上がった白い肌が見えて女の忍でさえゴクッと唾を飲む。
「変に気にすると勘ぐられるよ、自然な態度で前を向いていれば分からないからね」
頬を朱に染めた詩織は、遠くから卑猥な視線を送る男たちの態度に変化のない事を安堵して平静を取り戻す。

M 囚われて

囚われて-61

「アソコを彼氏以外の人にペロペロされたって思っちゃうよね」
「そうだよ、忍の言う通りだよ。想像してアソコが濡れちゃいそうになっちゃった」
「二人ともすごいな、オレなんて食べるのに夢中で隣の事なんか全然気にならなかったよ」
「ウフフフッ・・・うそ、間違えて箸置きを食べようとしたでしょう。見てたんだよ」
「詩織、そんな事を言うと苛めちゃうよ・・・問題を出すからね。間違えると苛めることにする」
「えぇ~、そんな・・・わけ解んないことを・・・」
「ペロペロ問題を出すよ。中世のヨーロッパでは動物の舌を利用した拷問があったと言われているけど、それはどんな事か??・・・詩織、答えを間違えたらエロ拷問だよ」
小首を傾げて見つめる詩織の可憐さは、邪悪な企みを打ち砕きそうになるほど愛らしく、男は思わず顔を背けてしまう。
「あれっ、いんちき問題なのかなぁ??答えがないんじゃない??・・・答えは、いんちき問題で答えがない・・・そうでしょう??」
勝ち誇ったように答える詩織に向ける男の顔は、満面の笑みを浮かべている。
ブッブッ、ブゥ~、ブゥッ~・・・憎らしくなるほど嫌味な表情を作った男は詩織を見つめ、間違えた、と一言、言葉を漏らす。
「正解は、ヤギを使った拷問だよ。足を固定して足裏に塩水を塗るんだよ。そして喉が渇いたヤギを連れてくる。ヤギはザラザラの舌でいつまでも足を舐め続ける・・・やがて皮膚が破れて肉が剥き出しになっても舐める事を止めない。
血が流れ、骨が見えても舐める事は止めないって言う拷問だよ。詩織、オレと忍の二人で皮膚が破れまで舐めてあげようか・・・」
「いやだっ・・・気持ち悪いし怖い・・・」
「そうだよな、詩織には何か他の苛め方を考える事にするよ・・・さぁ、食べよう」

地鶏の水炊きを食べ終わり、雑炊で腹を満たした三人は最後にデザートを食べて店を出る。
男の苛めるよと言った言葉に不安を覚えながらも好奇心を刺激され、心の片隅で被虐心を育んでいた詩織は恨めし気な視線をロールスクリーンに向ける。
詩織の瞳に一瞬宿った不満気な様子を感じた忍は無言で男の腰をつつき、にんまり微笑む。

「不満がありそうな表情だけど、もっと食べたかったの??」
クックッ、ウクククッ・・・半笑いの忍は詩織の顔を覗き込む。
「ねぇ、化粧室に行きたいんだけど一緒に行ってくれる??」
いいよ・・・男に向けて片目を瞑って見せた忍は詩織と共に化粧室に向かう。

「詩織、どうしたの??何かあった・・・食事が口に合わなかったとか??」
詩織は向かい合って立っているものの視線を合わせる事はなく、忍の視線を感じて顔を伏せる。
覗き込む詩織の視線を避けて顔を反らせると鏡の中で微笑んでいる忍に見つめられる。
「イヤンッ、恥ずかしい・・・見ないで」
「どうしたの??なんか変だよ・・・言ってごらん」
コツコツッ・・・美味しかったね・・・靴音と共に話し声が聞こえると、詩織の手を引いてトイレのドアを開けて二人で隠れるように入る。
シィッ~・・・唇に指を当てた忍が悪戯っぽく目をキラキラさせながら詩織に囁く。
食事を終えた二人が化粧を整える気配と共に水の音を残して立ち去っていく。

「ウフフッ、私たちは何も悪い事をしてないのにドキドキしちゃったね」
「忍が変な風に興奮させるんだもん・・・こんな場所で変だけど正直に言うね。
食事しながら隣のカップルの話し声を聞いてちょっと変な気持ちになっちゃったの・・・おかしい??」
「おかしくないよ、詩織だけじゃない。私だって、濡れちゃいそうだったもん」
「そうなの、良かった・・・私なんて濡れちゃった、笑わないでね」
「ふ~ン・・・確かめても良い??・・・ほんとだ、濡れてる。このままじゃ気持ち悪いでしょう、きれいに拭いてあげる」
躊躇することなくラップスカートをはだけ、あっけにとられた詩織はされるがまま身を委ねる。
「すごい、下着も濡れちゃってる。気持ち悪いでしょう・・・脱いじゃいなさい、ねっ・・・大丈夫・・・ついでだからブラも外しちゃおうか」
「イヤンッ、こんな所で・・・ドキドキする」
それが好いんでしょう・・・公園や通りを入って陰になった処で男が外すはずだったヒモパンの紐を解き、ブラジャーと一緒にポケットに入れる。
動いちゃダメだよ・・・便器の上で立たせた詩織の前で跪いた忍は股間に指を添えて押し開き、ピチャピチャ音を立てて滲み出た愛液を舐め取っていく。
「アンッ、いやっ、ダメッ・・・そんな事。余計に濡れちゃうよ・・・」
「いいの、黙りなさい・・・こんなに濡らして我慢できるの??スケベな詩織」
ピチャピチャッ・・・アンッ、ウッ、良くなっちゃう・・・声を漏らすまいとして詩織は手を噛み、忍の頭に手を載せて自然と揺れる身体を必死に支える。
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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