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M 囚われて

囚われて-30

ヴィ~ンヴィ~ン・・・挿入されたままのバイブの振動を強くされた詩織は四つん這いの手を握って眉間に皺を寄せ、内腿をこすり合わせて襲い来る快感を必死に耐える。
ピシッ・・・忍は叩かれるのは嫌だと言ったばかりの詩織の尻を容赦なく打つ。手の痕がピンク色で残り、男は大げさに顔を歪める。
「アンッ・・・ごめんなさい、階段を上がるから叩かないで・・・」
二段目で揃えていた右手を三段目に伸ばし続いて右足を一段目に上げる。左手足も同じように動かし、それを繰り返して頂上を目指す。
薄っすらと紅潮した尻をプリプリ揺すって上がる様は色っぽい事、この上ない。
尻をくねらせて階段を上がっても股間のバイブは抜け落ちることなく、バギナの刺激を続ける。

階段を這うように上る詩織を見上げる二人の目に、内腿を滴る蜜が見える。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・カサカサッ・・・ウッ、ククゥッ~・・・バイブがバギナを刺激する振動音に交じり、這うように階段を上る詩織が床を擦る音や悦んでいるとしか思えない吐息が混じる。
バイブと膣口で擦れたそれは白濁し、やがて小さな泡となって淫靡な景色を作る。
「ハァハァッ・・・だめっ、進めない。休ませてください・・・」
「休みたいって言ってるけどどうする??私は休ませてあげても良いと思ってるんだけど・・・あなたの意見を聞きたいわ」
「詩織は忍のワンコペットだろう、私は忍の意見に従うよ」
「そう・・・良かった。詩織、喉が渇いてない??」
唾を飲み込み黙って頷いた詩織を見る忍は、男の股間に視線を移して、大丈夫??と聞く。
忍の意図を察した男は、もう一度くらいなら大丈夫だろうと、投げやりに返事する。
「クククッ、下ろしてあげる・・・詩織、喉が渇いているんでしょう。分かるわね??」

男の股間の膨らみに手を添えた忍は、
「可愛い詩織相手に見るだけでよく我慢できたわね、えらいよ。おしゃぶりしてもらっても良いよ・・・しゃぶってもらいたいでしょう??」
股間の膨らみに話しかけ、次いで男に視線を合わせて口元を緩め、そのまま唇を合わせる。
アンッ、アウッ・・・ハァハァッ・・・
「ふぅ~・・・相変わらず、キスが上手・・・女の子が相手だと私がリードするんだけど、あなたが相手だと任せられるから好き」
「イヤッ、二人とも私の存在を忘れてる」
羨ましそうに二人の濃厚なキスを見上げていた詩織は我慢の限界に達し、知らず知らずのうちに指を股間に伸ばす。
「ダメでしょう、詩織。自分の指で慰めるワンちゃんを見たことがある??ワンちゃんは自分のマンマンをペロペロ舐めるだけ。舐めるなら良いよ、指を遣っちゃダメ」
詩織は犬の真似をしようと身体を丸めて股間に舌を伸ばすふりをする。
「クククッ・・・出来ないでしょう。マンマンをナメナメ出来ないなら、チンチンを舐めても良いよ・・・舐めたい??」
紅潮させた顔で頷くのを見た男は階段の最上段に腰を下ろす。

詩織は男に這い寄りズボンの上から股間の膨らみに手の平を添えて上下させる。
「スゴイッ、熱くて大きい・・・忍はこの人と唇を合わせてキスしたから、これは私のもの・・・邪魔しないで・・・」
「ウフフッ、好いよ、邪魔しない。このチンチンをフェラで逝かせたんでしょう??・・・しゃぶり尽すところを見てあげる・・・クククッ、喉が渇いたんだよね、ゴックンしても良いからね」
ウン・・・無言で頷いた詩織は躊躇することなく目の前のベルトを緩めてズボンを下ろし始める。男が腰を上げて協力したために直ぐに下着姿になり、詩織は下着に唾液を垂らして膨らみに舌を這わせ、形が露わになるとゴクンッと唾を飲み込み上目遣いに男を見上げる。
「いやらしい事をするわね・・・詩織の事は清楚なお嬢様と思っていたから、がっかりだな」
嘲笑のこもった事を言う忍に視線を移した詩織は、
「忍がしろって言うから精一杯頑張っているのに・・・そんな事を言われるなんて・・・」
詩織の色っぽさを妬いているんだよ、と言う言葉と共に優しく髪を撫でられた詩織は忍を見つめたままで、本当、妬いてくれているの??と問いかける。
「そうだよ、妬いてるよ・・・詩織は私のペットだと思っていたのに男のチンチンを目の前にして嬉しそうにするんだから・・・フフフッ、冗談。爆発しちゃ可哀そうだから、オシャブリしてあげなさい」
忍と話す間も唾液まみれの下着から手を離すことなく擦っていたために、ペニスは下着を突き破らんばかりに膨張する。

M 囚われて

囚われて-29

「アウッ、あぁ~ン・・・一つ目が・・・来る、入った、クゥッ~・・・動かさないで、ダメッ」
アナルビーズから手を離すと元気のない犬の尻尾のように垂れ下がる。
「忍、見てごらん・・・詩織に犬の首輪を付けてリードを引いても何か物足りないなと思っていたけど、尻尾だったんだよ。似合うと思うだろう??」
「本当、猟犬や牧羊犬には怪我予防などで断尾される犬種もあるけど、詩織のように愛玩犬は尻尾がなくちゃね、ワンちゃんらしくて可愛い」
「イヤンッ、恥ずかしい事をされても精一杯耐えているのに、からかうような事ばかり言って・・・」
「詩織、尻尾を振ってごらん。垂れ下がって元気がないよ・・・」
仰向けの姿勢で両手両足を開いて縛られた詩織が腰を振り、下半身を精一杯動かしてもアナルビーズは歓喜する犬の尻尾ほどに揺れるはずがない。
「やっぱり元気がないね。歩かせてみようか、元気になるかも・・・今日は浣腸をしないでしょう、ベッドで詩織を抱いてみようかな・・・」
忍の言葉に頬を緩めた男は詩織をSMチェアから解き放ち、肩を押さえて四つん這いの姿勢にさせる。
「聞いていただろう・・・詩織はワンちゃんなんだよ。忍のペット・・・犬は四足で寝室まで歩いて行かなきゃ・・・出来るね??」

ソフトSM程度の事は経験ある詩織も今まで拘束されていたSMチェアに目をやり、磔台や天井からぶら下がる縄などを見ると不安と共に身体の芯が熱く火照り、甘い疼きが全身を満たしていくのを感じる。
股間の飾り毛を剃り落される時、全身の血がたぎり、詩織自身が気付くことなく妖しい思いを心の奥に秘めていた事を感じざるにいられなかった。
「浣腸されたい・・・してくれないの??」
詩織とは別の、身体の奥に潜んでいたもう一人の詩織が誰に言うともなく言葉を吐き出す。
「エッ、うそっ・・・私じゃない。浣腸なんかされたくないのに・・・どうして、もう一人の私が勝手に言った事なの・・・」
「うん、分かるよ。詩織は今まで浣腸プレイをしたことがないんでしょう??詩織とは違う、別人が好奇心で言ったんだよね。分かるよ・・・でも、何事も経験。今日はしないけど、明日、してあげる・・・期待していいわよ」
男は四つん這いの詩織に目線を合わせるためにしゃがみ込んで、忍に視線を走らせ、次いで詩織を見つめて黙ってうなずく・・・視線が話しかける。忍を信じて好いよ、可愛がってもらいなさい。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・「クゥッ~、いやぁ~ン、バイブが詩織を苛める」
飲み込んだままのバイブが優しくバギナを刺激し、忘れていた快感を思い出させる。

「詩織、寝室まで歩くのよ・・・勿論、そのまま四つん這いのワンちゃん歩きでね。詩織なら出来るでしょう・・・私の可愛いペットちゃん」
心の奥にひっそりと隠れていた被虐心に火が点き、ぶすぶすと燻りはじめたのを感じていた詩織は、忍の言葉に異を唱えることなく従い四つん這いでドアを目指す。
「フフフッ、可愛い・・・白くて真ん丸お尻が右に左にプリプリ動いてる・・・ダメッ、顔を下げちゃダメ」
「忍、無理を言っちゃダメだよ・・・詩織はワンコ歩きをするのは初めてなんだろう??慣れるまで優しく見守ってあげなきゃ・・・」
ハァハァッ、だめっ・・・両手両足で身体を支えて犬歩きする詩織は、全身の血が逆流するような興奮で動悸が激しくなり、呼吸も荒くなってついには前に進めなくなってしまう。
「どうしたの??手足が痛くなっちゃったの??・・・いいよ、休憩しても」

二人の視線を四つん這いの背中に浴びて犬歩きと言う惨めな恰好で歩いているのに、気持ちは昂ぶり疼きが限界近くまで達する。
ピシッ・・・アウッ、いやぁ~ン・・・忍の手が尻を叩き、詩織自身が耳を疑うような甘くて切ない声が漏れる。
階段に行き着き頂上まで視線を巡らす。
階段を上り寝室にたどり着けば忍が抱いてくれると言う。
アッ、イヤンッ・・・卑猥な想像と詩織が意識しないところで膨らみ続ける被虐感が腿にまで蜜を滴らせる。
「いやらしいワンちゃんだね、詩織は。内腿にマン汁が垂れて来たよ・・・尻尾を振ってごらん。尻尾を振りながら階段を上るの・・・出来なければ抱いてあげないよ」
心の内の変化を読み取ったかのように忍は意地の悪い言葉を掛ける。
ハァハァッ・・・詩織は犬歩きのままで右手と左手を二段目に置き、忍と男を振り返る。男は眉毛を上げるだけで意思を表す事はなく、詩織は口元を緩めて優しく微笑む。
「この格好で階段を上がるの??・・・恥ずかしい、笑わないでね・・・恥ずかしくてドキドキする。叩かれるような痛みを伴うのは耐えられないけど、羞恥心を刺激されるのは嫌じゃない・・・」
被虐の悦びに目覚めた詩織は、ついに心の内を隠そうともせずに言葉にする。

M 囚われて

囚われて-28

唇を合わせて女二人の濃厚なキスをしていた忍は、首から鎖骨へと唇や舌を這わせていく。
鎖骨の窪みを舌先でなぞり、手の平を胸の膨らみに這わせると、ドクドクッと高鳴る鼓動を感じて詩織の興奮している様子が伝わってくる。
乳房に這わせた手が脇腹を撫で下りて腰に至り、ムッチリと成熟した同性の感触を楽しんだ後は、内腿を擦ってバギナから滲み出た白濁液が汚す会陰部を撫でる。
滴る愛液の滑りを楽しむように会陰部を行ったり来たりする指が偶然を装ってアナルの縁に触れ、指先でトントンと窄まりの中心を叩く。
「アンッ、イヤッ・・・お尻なんて・・・お尻は止めて、恥ずかしいほど乱れちゃいそう・・・笑っちゃ嫌だよ・・・」
えっ・・・男は驚いたような声を漏らす。

「えっ・・・セックス情報が溢れている時代だから何があっても驚かないけど、詩織の口から、アナルを弄られて恥ずかしいほど乱れる、そんな言葉は聞きたくなかったな・・・」
「クククッ・・・貴男は詩織を清純無垢なお嬢様で、尻の穴はウンチの排泄口としか思ってなかったの??・・・それは残念、詩織も一人の女。オッパイを揉まれれば喘ぎ声を出すし、オマンコをチンコで掻き回されれば身も世もないほど身悶える。本来は出すための穴であるアナルを弄られて異物を挿入されれば、背徳感と共に悪魔のささやきに身を任す。詩織だって女だよ・・・二人で可愛がってあげようよ」
詩織の長広舌を飽きる事なく聞き終えた男は、指にローションを取り窄まりに塗り込める。
「イヤッ・・・止めて、恥ずかしい。お尻を弄られると、すぐに逝っちゃいそうなの・・・絶対に笑っちゃ嫌だからね」
忍と男の会話は淫靡に詩織を追い詰めるための言葉責めだと思っても、指がアナルに触れると緊張で強張ってしまう。

「・・・だそうよ。試してみたら??・・・詩織は清楚なお嬢様だって思ってる貴男の判断が正しいかどうか??」
「穢れを知らない純真なお嬢様も、ことセックスについてだけは別だと思っているよ。人間以外の動物は種の保存のためのセックス。人間は生きることを楽しむためのセックスをする許可を神様から与えられた・・・それは、お嬢様でも同じ。それを否定することはカマトトって言う言葉で片付けるんじゃなく、人間として何処か欠陥があると思うよ・・・詩織も、そう思うだろう??」
「そんな事・・・考えた事もない・・・・・」
「そうか、詩織は人間とはって、考えた事はないのか??・・・詩織の本能が人として正しいセックスを理解しているかどうか、身体に聞いてみよう・・・」
「あらあらっ、詩織は可哀そう・・・浣腸は約束通り今日はしないと思うけど、尻の穴がグチュグチュになってアヘアヘって喘ぎ声を漏らすまで許してくんないよ・・・それよりも注意を一つ、この人の詭弁に騙されないようにね」
「詭弁??」
「そう、詭弁だよ・・・詭弁を弄して、詩織のように若くて美しい女性の心を弄ぶの・・・男性からチヤホヤされる事に慣れている女性の心に入り込んで自分好みの女にしようとするんだよ・・・気を付けなきゃだめだよ」
「そんな事・・・誤解です。男性にモテタって経験はないし、事実、別れたばかりだし・・・チヤホヤされるって言葉も詭弁を弄する手段なのですか??」
「どうかな??・・・詩織を私の思い通りの女性にするためには、一旦、心を破壊して何を信じたらいいのか分からない状態にする・・・そして、混乱の極致に至った時に優しい言葉を掛ける。すると、詩織は、この男は信じても良いと思い込む・・・こんな手順だよ、分かった??」
「詩織、分かったって言っちゃダメだよ・・・今の言葉が本当なはずがないでしょう??手の内を晒すわけがない・・・それとも、これも心の中をグジャグジャにする方法なのかな??詩織はどう思う??」
「あぁ~ン、今、そんな事を言われても分かんないよ」

ホテルで男に会ったのが昨日の仕事帰り。
たった一日とは思えないほど色々なことがあった。
縛られてボトルを挿入されたり、男の目の前で尿を迸らせたり、街中で他人の視線を意識しながら羞恥責めを受け、自分の心の奥に潜んでいる隠微な思いに気付かされもした、
忍が加わってからは陰毛を剃り落とされてしまった。
バイブで絶頂寸前まで追いやられても、未だ男のペニスに犯される事はない。
アナルを弄っても良い、浣腸されても我慢する。ご褒美でもいいからペニスで掻き回して欲しい。男の精を喉の奥で受けただけでは身体の疼きが収まらない。
「苛めて・・・苛められて啼きたい・・・あぁ~ン、焦らされるのはイヤ。アソコを貴男のぶっといので苛めて・・・」
「あらあらっ、詩織のように可愛い人にこんな事を言わせても良いの??・・・意地悪な事は止めて楽にしてあげなさいよ」

男はローションを塗る込めた窄まりの中心にビーズを押し付け、
「詩織、アナルビーズを押し込むから幾つ入ったか数えるんだよ。分かったね??」
ハァハァッ、フゥッ~・・・期待と不安で息を荒げる詩織はコクンッと頷き、大きく息を吐く。

M 囚われて

囚われて-27

鏡の中で蠢く姿は自分だと思えないほど艶めかしく、蕩けるような快感に悶える姿を見ていると妖しいときめきで身体の芯が熱くなってくる。
普通のスティック型バイブでは味わえない刺激が堪らない。
精一杯の思いを視線に込めて忍を見つめ、自由にならない腰を突き上げて股間をバイブに押し付ける。
忍も言葉にならない哀願に応えようとしてバイブを股間に押し付ける。
「ウッウッ、ウゥ~ン・・・すごい、すごいの・・・奥までジンジン響く・・・こんなの初めて、いぃ、気持ちいぃ」
バイブのスイング機能や奥深くまで突くような動きを好まない詩織には予期しない驚きだった。
気の置けない友達との女子会で男たちの値踏みやエロ話で盛り上がった時に、中派かクリ派かという事が話題になり、クリ派という事を力説した詩織を口の悪い友人は、男に恵まれてないんだよ。業物をぶら下げた男を見つけてマンコを可愛がってもらえば、欲しい、ぶっといのを入れてって中派になるよと訳の分からない事を言われたが、このバイブを使えば彼女も中派からクリ派になるだろうと意味もないことが脳裏をよぎる。

「いぃの、気持ちイィ・・・クリも中も気持ちいぃ・・・あン、そんな・・・忍がバイブを押しつけると・・・」
「どうしたの・・・私がバイブを弄ると、どうにかなるの??」
「バイブの太いところが・・・アウッ、イヤッ、堪んない・・・」
「えっ、イヤなの??・・・張り出したカリがどこかに当たるの??バイブに触るのを止めようか??」
「いじわる・・・止めてなんて言ってないのに・・・変なところを刺激してすごいの、オシッコが漏れそうなくらい気持ち良い」
忍はバイブに添えた手を離し、ニップルクリップを付けられた乳房を掬うように揉み上げる。
「ウフフッ、オッパイが可愛い。クリップが似合っているよ・・・苛めちゃおうかな??」
「苛められるの??・・・いいよ、忍に苛められるなら我慢する・・・手を離してもバイブは抜けない??」
「どうだろうね??マンマンに力を入れて押し出してごらん・・・その前にバイブを強くするからね」
ヴィ~ンヴィ~ン・・・バイブの音が淫靡に響く。
「アンッ、クゥッ~・・・イヤンッ、抜けてかない。バイブが自分で奥まで入ってくるみたい・・・ウググッ、いや~ン」
一気に頂上まで押し上げるのではなく、快感は細波のようにゆっくりと押し寄せ、気が付くと押し返す事が困難なほど高みに押し上げられている。

「ウフフッ、すごいでしょう・・・ペニスでマンマンの奥深くを突かれるのとは違って、ゆっくりと頂上にエスコートしてくれるでしょう??・・・気持ち良いばかりじゃね、隠し味も必要・・・」
忍の責めと、それを受ける詩織の痴態に見入る男に向けて意味あり気な視線を向ける。男は頷いて錘を手に取り、ニップルクリップに付けてユラユラ揺する。
「ウッ、ウググッ、ヒィィッ~・・・痛い、アァ~ン、痛痒いの・・・」
クリップを付けられた瞬間は痛く感じたものの、慣れてしまえば単なる飾りに過ぎず、存在を忘れていたが錘を付けられた刺激で、その存在を改めて意識する。
「可哀そうな詩織、だから男は嫌だよね・・・キスで慰めてあげる」
四肢を広げて仰向けに寝かされたカエルのような格好の詩織に覆い被さった忍は、頬に添えた両手を優しく上下させ、瞳を見つめて鼻梁を指でなぞり唇を撫でる。
股間にバイブを飲み込んだまま身悶える詩織の頬は火傷しそうなほど熱く火照り、忍を見上げる視線は妖しく燃える。

唇を撫でる指に舌を絡ませようとする詩織を、頭を振って止しなさいと伝え、ついばむように唇を合わせた後、舌先で左右に刷くようになぞる。
アンッ、ウッ・・・チュッチュッ・・・アウッ、アァ~ン・・・チュッチュッ・・・
「アンッ、いやっ・・・焦らさないで・・・ウッ、柔らかくて・・・クゥ~」
ついばみ、撫でるだけだった忍の唇がねっとりと詩織の唇に重なり、何の技巧を凝らす事もなく舌が口腔に侵入していく。
アンッアウッ・・・ハッ、はぁ~・・・チュッチュッジュルジュル・・・ハンッ、ハァ~ン・・・チュバチュバッ・・・・・ヴィ~ンヴィ~ン・・・ギシギシッ・・・アウッアァ~ン・・・
ゴクッ・・・女二人の濃厚なキスを見つめる男は唾を飲む事しかできず、知らず知らずのうちに右手は股間を押さえる。

見つめる男に気付いた忍はアナルビーズとローションに視線を移し、取って欲しいと無言の催促をする。
ヴィ~ンヴィ~ン・・・バギナに潜り込んだままのバイブは誰の助けを得ることもなく、重低音を発して淫靡に蠢き詩織を刺激する。

キャバ嬢

すれ違い

「華ちゃん、明日は土曜日で休みだからドライブしない??店が始まるまでに帰るし、同伴しても良いから。俺さぁ、華ちゃんに似合う車を買ったんだよね」
「ほんとですかぁ、華、うれしぃ・・・アッ、ごめんなさい。明日はね両親が来るんだ。華の事を信用してないのか、時々、様子を見に来るんだよね・・・太田さんと居ると楽しいから忘れるところだったァ・・・ゴメンネ」
「そっか、ご両親が来るんじゃしょうがないね。また今度ね・・・ご両親はこの仕事のことを知っているの??」
「教えてないの・・・東京は物価が高いから仕送りだけじゃ大学に通えないなんて言えないもん・・・私や弟のために苦労しているのを知っているからね」
「えらい。華ちゃんは浮ついたところがないから偉いよ。キャバ嬢ってなんかフワフワしてるように思うけど華ちゃんに限ってそんな事はないもんな」

「なに笑ってるの??」
「懐かしい会話だなぁって思ってさ」
「振り返って確かめるのは悪趣味だよ。よしなさいよ」
「ごめん、どんな男か気になってね」
「あの人の席にヘルプで付いたことがあるんだけど・・・普通に良い人なんだけどね」
「恋は盲目、華ちゃんの言う事は何でも正しいんだろうね。夢を求めて通う好い男の子」
「ウフフッ、柏木さんにもあんな時代があった??」
「現実に気付いた時に単に騙されたと思うか、女性も苦労してるんだなぁと思えるかであの男の値打ちが決まるんだろうな」
「柏木さんは後者??それとも前者だったの??」
「オレは弥生のような人と会えたから女性を信じ続けることが出来たよ」
「クククッ・・・私のすべてが演技かもよ。どうする??」
「弥生のすべてが演技で、今も騙されてるんなら最後まで騙し続けてくれるかな」
「そんな事・・・私には柏木さんに対して余裕が無いことを知ってるのに・・・」
「弥生と居る今の時間は本気だよ、それ以上は言えない・・・ごめんね」

「おかわり作る??」
「うん、もう少し濃くしてくれる」
「柏木さんの時間全てを欲しいなんて思わなきゃ関係はいつまでも続くんだよね」
「弥生だけしかいないって、そんな嘘は言えないからね」
「奥さん意外にも付き合ってる人は居るの??」
「いないよ」
「奥さんの次に好きだって言ってくれると嬉しいな・・・」
「困らせるなよ。オレが弥生に与えられるものは経験しかない。大切な人だと口にすれば弥生に負担をかけてしまう」
「どういう事??」
「オレが弥生を大切な人だと宣言すれば、それが弥生の負担になる。オレには帰る家がある、全ての時間を弥生に費やすことは出来ない。弥生は優しいから全ての時間を遣ってオレのために尽くしてくれるんじゃないかと思ってしまう。オレの思い上がりならいいんだけどね」
「それでも良いじゃない。私がそうするって言うなら・・・」
「遊びの相手としてはつまんないかな、オレは・・・」
「うぅうん、遊び相手としては理想的だと思うよ。束縛されることもないし・・・柏木さんの言う経験も私には新鮮なことが多いし・・・でもね、2人っきりの時は冗談でもいいから・・・せめて、好きって言いたいじゃない・・・愛してるって言えなくても」
「弥生の若さをオレは貰ってるんだよね。時間って言い換えてもいいけど、オレが弥生の大切なものを貰ってるんだよ」
「ズルイ言い方をする・・・それで言いくるめちゃうんだよね」
「弥生には幸せになって欲しいから」
「私の幸せが何処にあるのか気付いてないの??」

「弥生さん、お願いします」

「ごめん、指名が入ったみたいなの。待っててくれる??」
「いや、今日は帰るよ」
「明日は土曜日でしょ、いつものところで待っていてもいぃ??」
「明日は止めよう・・・明後日、日曜の夕方でどう??場所は同じで・・・」
「えっ・・・うんっ、ありがとう・・・お店は休みでも、わがままは言わないから・・・あなたが帰るって言えば、笑顔でバイバイするから・・・でも・・・」
「あぁ、いいよ。オヤスミの言葉に替えてキスをするよ・・・いつものようにね」
「うん、今は我慢する。一応はプロだからね、ほかのお客様の目もあるから・・・送れないけど、今日はありがとう・・・」
「うん。早くいかないと、指名客が首を長くし待ってるよ・・・」
「それじゃ、行くね・・・キスは日曜日にまとめてしてもらうから我慢する・・・」
「飲み過ぎんなよ・・・」


                                                         <<おしまい>>