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M 囚われて

囚われて-16

顔を背けたまま膝を開いて腰を突き出し、詩織の言葉を借りると内臓が見えそうなほど割れ目をあからさまにする。
「見える??ねぇ、見えるの??・・・見えますか??・・・教えてください。私のオマンコはどうなっていますか??」
「改めて私が言わなくても分かるだろう。言葉にするのも恥ずかしいほどビショビショに濡れているよ・・・触らなくても見るだけで分かるほどにな・・・」
「うそっ、濡れてるけど、恥ずかしいほどとは・・・ウソでしょう??嘘だって言って・・・」
ゴクゴクッ・・・ゲボッ・・・男は音を立ててジンジャエールで喉を潤し、わざとらしくゲップをする。
「私も飲みたい・・・喉が渇くの」
「飲ませてあげるよ、もっと近付きなさい」
さりげなく下ろした両手で股間を隠した詩織は、男に近付き顔を突き出して口を開ける。
「あぁ~ン、飲ませて・・・」
男はジンジャエールのボトルを詩織の口に近付け、
「口が違うだろう・・・スケベな詩織が飲むのは、こっちだろう」
ボトルの口で恥丘に円を描く。
「アンッ、上のお口では飲んじゃいけないの??・・・下のお口なら飲ませてもらえるの??・・・飲ませて・・・私の身体をオモチャにして満足して欲しいの・・・イヤンッ、早く飲ませて、焦らしちゃイヤッ」

恥丘に円を描き割れ目を上下になぞっていたボトルが滴る淫汁の源泉で止まり、詩織を見つめる男の顔に笑みが宿る。
「分かるね??・・・ジンジャエールを飲みたいんだろう??」
「飲ませてくれないの??・・・自分で飲まなきゃダメ??」
男は言葉を返さずに眉毛を釣り上げて、そうだよの返事に代える。
「分かった・・・・ジンジャエールを飲みたい。飲んじゃうよ・・・」
ボトルが膣口に触れたのを確かめてゆっくりと腰を下ろしていく。
ゴクッ・・・男はボトルを持つ手に力を込めて支え、詩織のバギナがボトルを飲み込んでいく様子に唾を飲む。
「ハァハァッ、入ってくる・・・ボトルに犯されちゃう、可哀そう・・・ジンジャエールを飲みたかっただけなのに・・・アンッ、イヤッ、ウググッ・・・どうして??」
「詩織には敵わないよ。ジンジャエールを飲みたいって言うのは、喉の渇きを癒すためじゃなく、オマンコを癒すためなんだからな」
「ウソッ、私は口で飲みたいって言ったのに、あなたが下の口に入れなさいって言うから・・・あっ、イヤンッ、そんな事をされたら・・・」

ヌチャヌチャ、グチュグチュ・・・男が手に持つボトルを上下させると、バギナは新たな蜜を滴らせて卑猥な音を立てる。
「美味しいか??詩織はジンジャエールが気に入ったようだね・・・もっと味わいたければ、自分で動きなさい。ボトルは私が支えてあげるから・・・」
「そんな・・・苛められて燃え上がるのは、恥ずかしいけど我慢できる・・・自分で動くなんて・・・そんな・・・アンッ、見て・・・」
詩織は唇を噛んで目を閉じ、腰を上下させて咥え込んだボトルを出入りさせる。
アッアンッ、ウググッ・・・ヌチャヌチャ、グチャグチャ・・・ウゥゥッ~・・・
「見てる??・・・興奮する??・・・アンッ、いやっ、気持ち良くなっちゃう・・・こんなので・・・ボトルに犯されて、昇りつめたくなんかない」
ゴクッ、男は唾を飲み、視線を股間から外すことが出来ない。
滲み出た淫汁がボトルとバギナに掻き回されて空気が混じり、白い泡となってまとわりつく。
「好い女は、アヘ顔も可愛いな・・・」
「可愛いって言ってくれるの、嬉しい・・・苛められて可愛くなるなら、何をされても我慢する・・・本当だよ」
「詩織は何もしなくても十分に可愛いよ。これ以上可愛くならなくても良いだろう」
「意地悪・・・もっと、可愛いって言われたい・・・可愛くなれるなら、地下にあるエッチな椅子に縛られても我慢できるよ」

そうか、我慢できないのか・・・独りごとのような言葉を残して、男は席を立つ。
股間に残されたボトルに手を添える詩織は、抜き取るきっかけを失い半ば呆然と男の後ろ姿を見る。

犬用と思しき首輪とリードを手にして戻った男は、バギナが咥えたままのボトルが落ちないように手を添える詩織を見て苦笑いを浮かべる。
「勘違いしないで・・・あなたがボトルを残したまま行ったから、落とさないようにしただけなの。こんなもので気持ち良くなんかなりたくない・・・あなたのオチンポが欲しい・・・オチンポで掻き回されたい・・・」

M 囚われて

囚われて-15

「詩織、どうした??・・・すごい濡らしようじゃないか。乳房を掴んで捻られたり乳首を噛まれたりすると気持ち良いのか・・・それとも、玄関先で押し倒されるのが好みなのか??」
「そうなの、私は自分でも気付かないエロイ女だったの・・・縛られたい。縛って・・・昨日よりも・・・もっと」
詩織は男に押さえつけられたまま挑むような視線で見上げて責めを催促する。

男は詩織の下半身を両足で挟むようにして覆い被さり身体の自由を奪う。両手首を掴んで頭上に押さえつけて視線を外すことなく、ついばむように何度もキスを繰り返す。
「アァァ~ン、いぃ・・・遊んで、私の身体で遊んで欲しいの・・・オモチャのように扱われたい」
身体の奥にひっそりと棲む、詩織自身も気付かなかった淫靡な生き物の正体を知りたくなって思いもよらぬ言葉が口をつく。
男の唇が詩織の唇を挟み、舌先が刷くように左右に舐める。
ウッウッ・・・両手で男を抱きしめようとしても、力は敵うはずもなく両手はびくとも動かない。腰を突き上げようとしても両足を挟まれて体重を掛けられているので思い通りに動くことはない。

男の手が詩織の髪を撫でて乱れ髪を整える。
「可愛いよ・・・いや、詩織は、きれいだ・・・男は皆、美しさに参って、詩織の心の中に潜む、縛られることで本来の自分を解き放ちたいという願望を理解できなかったんだ。そうだろう??」
「私よりも、きれいな人はたくさんいるよ・・・本当の私を知ろうとした男性は居なかったみたい・・・本当のところ、自分でも気付いてなかったかも・・・昨日まで」

詩織の身体から離れた男は立ちなさいと声をかけ、冷蔵庫から取り出したジンジャエールを手にして、自ら先導するようにリビングに入ってソファに座る。
「私の目の前で素っ裸になりなさい。身に着けているのはワンピースだけだから簡単だろう・・・脱ぎなさい」
ジンジャエールを一口飲み、躊躇する詩織に有無を言わせず鋭い声をかける。
「恥ずかしい・・・濡れていても笑わないで・・・玄関で押し倒されて、乳房を捻られて・・・濡れちゃったの」
媚びるように甘えた声で言い訳した詩織は、男に背中を向けようとする。
「私には背中を見せれば十分という事なのか??」
ごめんなさい・・・目元をほんのりと朱に染めて恥じらいを滲ませながら肩先から伸ばした両手でホックを外し、左手で支えて右手の位置を変えてファスナーを下ろしていく。
柔らかな手の動きと、しなやかに動く身体の艶めかしさに男は頬を緩め、背もたれに寄りかかる。
「笑わないで、お願い・・・ハァッ~・・・脱いじゃう」
ファスナーを下ろしきった詩織は男に声をかけ、天井に視線をやって大きく息を吐いて手を抜き腰まで下ろす。
「来なさい、ここから先は私が脱がせてあげる」
自分だけのためのストリップショーに興奮する男は、平静を装うために再びジンジャエールのボトルを口に運ぶ。

タイトなデザインのワンピースはムッチリと張り出した腰で止まり、贅肉がなく、かといって細過ぎる事もなく十分に手入れされたと思える腹部を縦長の臍が飾る。
ワンピースに指を掛けて腰を通過させると、支えを失ったワンピースは足元にハラリと落ちる。
「アッ・・・恥ずかしい。洋服を着たままのあなたの前でスッポンポンにされちゃった」
ピシッ・・・下半身を捩り、腿を交差させて股間を隠そうとする詩織の腰を打つ。
「両手を頭の後ろで組みなさい・・・そう、それでいい。足を開いて・・・聞こえないのか??それとも、私の言うことは聞けないのか??」
「ハァハァッ・・・だめ、出来ない・・・もっと強く命令して。腿をぶっても良いから・・・」
「こんなに可愛い詩織を叩く事なんか私にできるはずがないだろう・・・足を開かないなら、今日はこのまま寝よう・・・どうする??詩織しだいだよ」
薄っすらと腰に残る手の痕に気付かない振りをして意地悪な言葉を掛ける。
ハァハァッ・・・詩織の息は荒くなり、白い下腹部が上下するさまが激しくなってくる。頭の後ろで組んだ手が震えを帯び、興奮で乾いた唇を赤い舌が舐めて滑りを与える。
ゆっくりゆっくり両足が開いていく。詩織の顔は宙を睨んで男の視線を避け、恥ずかしさを必死に耐える。
そんな詩織を男が嬲る。
「腿の付け根が糸を引いているように感じるんだけど、どうした??・・・良く見えるように、膝を開いて見せてくれるね??」
「あぁぁ~ン、分かっているくせに・・・エッチな詩織の内臓まで見たいの??良いよ、見せてあげる」

M 囚われて

囚われて-14

「もしもし・・・・・あったよ、忘れ物。一度使ったけど、置いてある・・・・・バカッ、女装趣味はないよ・・・・・今どこにいるの??・・・・・見たのか、可愛いだろう??・・・・・そんなんじゃないよ。今日が二日目、昨日、知り合ったばかりだよ・・・・・そうだよ、彼女と姉妹だな・・・・・う~ん??・・・・・どうかな??大丈夫だと思うけど・・・・・分かった・・・切るよ、待ってる・・・」

アメリカンクラブハウスサンドを食べ終わり、口元についたマヨネーズを拭き取ってグラスに残ったワインを飲み乾し、ワインクーラーのボトルに手を伸ばしたタイミングで詩織は戻ってきた。
「おっ、さっぱりした表情になったね・・・まさか、一人で満足してきたんじゃないだろうな??」
男の問いには答えず、サンドイッチを頬張りワインを飲んで、
「私にもワインを・・・口の中をさっぱりしてくれる、このワインが好き。覚えときたい、書くものを持ってる??」
男は手を上げてホールスタッフを呼び、
「このワインを気に入ったんだけど、エチケットを剥がしてもらえますか??」
「かしこまりました。ラベル剥がしシールを使ってよろしいですか??」
「最高の処理です。ありがとう、お願いいたします」

「もう一度聞くけど、詩織は一人エッチしなかった??」
「どう思う??・・・したかも分からないし、してないかも・・・そんなにスッキリした顔になった??・・・女はやっぱり、満足させてもらわなきゃね」
表情を緩めることなく、すまし顔で平然と答える。
「分かった、帰ろう。詩織を可愛がりたくなった・・・詩織のすべても味わい尽くしちゃうよ」

詩織にとって不安に苛まれながらも期待で高揚した帰り道は、がっかりするほど何事もなく、人通りがなくなるとワンピースの上から乳房を撫でられて先端を摘ままれ、尻を撫でられては腰を揉まれ、裾から忍び込んだ指が中途半端に肌を這い、感じさせてくれる愛撫を催促する言葉を口にするのを必死に耐える始末だった。

「ただいま・・・キスして、ネットリ濃いのを」
二人を迎えてくれる人がいないはずの家に帰り着いた途端、詩織は上目遣いに男を見つめ甘い声でねだる。
男は左手で詩織を抱きかかえて右手で詩織の左手を握る。
詩織は男の力で身動きできないほど胸に抱きかかえられ、左手首を掴まれて抵抗する事も許されずに自由を奪われて、なぜか心地良さに浸っている
自由なままの足を男の足に絡ませ、これも自由を奪われていない顔を男に向けて見上げると、唇を奪われる。
侵入してきた舌に蹂躙されるがまま身を任せて、アンアンッと切なげな声を漏らしてむしゃぶりつき、男の舌が出ていくと、追いかけるように詩織の舌が男の口腔に這い入る。
舌を絡ませて唾液を交換する激しいキスは興奮のあまり長続きすることなく、離れた二人は真っ赤に染めた互いの瞳の奥を覗き込む。
キスの激しさで口の周囲を汚す、混じり合った二人の唾液を舐め取るように拭った後、詩織は床に押し倒される。

男は右足を脚の間にこじ入れて太腿で股間を刺激し、手首を掴んでいた右手が乳房を鷲掴みにする。
「ハァハァッ・・・もっと激しく、無茶苦茶にして・・・苛められたい・・・」

下着を着けることを許されずに素肌にワンピースだけを着て、見知らぬ人の視線を気にしながら股間を濡らすのは、身体の芯からゾクゾクするような快感を味わえた。
今また、男の力で抱きしめられた上に手首を掴まれて自由を奪われ、荒々しく唇を奪われて溢れんばかりに流し込まれた唾液を飲んだ後、床に押し倒されて蹂躙される。
期待で胸が張り裂けそうになるほど動悸が激しく、息をするのも辛くて口を閉じる事も出来ない。

「ホテルでオマンコの滑りを拭いたんじゃないのか??腿が感じるよ、溢れるマン汁を・・・罰だ、オッパイが痛いだろう??」
「ウググッ、痛い・・・オッパイが・・・乳首を噛んで、もげちゃう位に噛んで・・・」
ヒィィッ~、いったぁ~い・・・男は力を緩めることなく掴んだ乳房を捻り、乳首を口に含んで歯を立てる。
唇を噛み、両手を宙で握りしめて耐える詩織は、新たな蜜が滲み出るのを感じる。
乳房を掴んでいた右手がワンピースを捲り上げて股間に伸びる。

M 囚われて

囚われて-13

ラウンジは二階まで吹き抜けで開放感にあふれ、茶色をベースにした明るい色調で整えられているため過ぎ行く時間をゆったりと楽しむことが出来る。
三連休の初日のため、待ち合わせや買い物疲れを癒す人、あるいは宿泊客などでラウンジは賑わいをみせ、詩織と男の座ったテーブルが空いている最後の一つだった。

詩織は言い付け通りに深く座り直し、ずり上がっていくワンピースが悩ましい曲線を描く腿を露わにさせていく。
24歳の詩織は若さからくる硬さと、成熟した女性の持つ柔らかさを併せ持ち、男は壊してしまいたくなる衝動と優雅な女性に育つのを見守りたい思いの狭間で頬を緩める。
丸みを帯びた形良い膝小僧に続く乳白色の腿を付け根近くまで晒し、ワンピースの作る影と濃くはない陰毛が混じり合う股間に男は目を凝らす。
人差し指と中指を揃えて詩織に見せ、徐々に二本の指を開いていく。
指を見つめる詩織の瞳が妖しい光を帯びて赤い舌が唇を思わせぶりに舐め、閉じていた膝がゆっくりと離れて周りの人たちに気付かれることなく、しどけなく開いていく。
伸びやかな膝下は清潔感を保ち、ムッチリと艶めかしい腿は男の欲情を刺激する。
こんな場所で、こんな事をしてはいけないと頭は抗うのだけれど、男の視線に犯される悦びで、身体は意思に閉じようとしない。

セックスに人一倍興味があるかと問われれば、ハイと答えて良いものかどうか迷う詩織だが、年齢相応の経験は積んでいると思っている。
些細な行き違いで別れる事になった男とのセックスに不満は無く、身体も心も満たされていた。
昨日、このホテルで出会った目の前の男とのセックスは、セックスと呼んでいいものかどうかも分からない。
縛られて辱めを受け、放尿するところを見られても身体をつながれることはなかった。そう、目の前の男のペニスを口に含んで迸りを喉の奥で受けたが、バギナを蹂躙されていない。
私に魅力がないのかと不満に思うものの、ワンピースの下に糸一本つけることなく、ホテルのラウンジで太腿の付け根付近まで晒す事に快感さえ覚え始めている。
恥ずかしい姿を見られるかもしれないという不安が、えも言われぬ快感を呼び、身体の芯が熱くなってくる。
滲み出た愛液で気持ち悪く感じるほど股間は滑りを帯び、優しいはずの男の視線がハダカンボの肌を刷く筆のようで新たな蜜が止めどなく溢れ出る。

詩織はそっと目を閉じる。
周りの声が聞こえなくなり、詩織は妄想の中の人になる。
「ワンピースの裾を臍まで捲り上げなさい」
目の前にいる男の声が聞こえる。
逆らうことを許さないような厳しい声ではないのに、詩織は唯々諾々と従ってしまう。
男の指示に従って股間を丸見えにしても、老夫婦、家族連れやデートを楽しむカップル、連休をホテルのラウンジで過ごす人たちは大声を上げる事もなく静かに詩織を見つめる。
見ず知らずの人たちの刺すような視線に犯される。
熱い・・・羞恥心から生まれる快感で股間を濡らし、誰にも知られず、声も出さずに昇り詰める。

「詩織、どうした??・・・顔が赤いよ。熱があるんじゃないか??」
「えっ、あっ、大丈夫・・・心配しないで」
男は異変の理由を知っているよと言わんばかりに頬を緩め、何か言いたげな態度で口角を上げる。
「誤解しているでしょう??・・・本当に何でもないんだから」
「そうか、つまんないな・・・目元が赤くなって、やたら色っぽく見えるのはワインのせいだったのか・・・違う事を想像していたよ」
「いやらしい事を想像していたんでしょう・・・妄想を膨らませて、帰ったら苛められるんだね・・・可愛そうな私、あなたの家に帰るのが怖い」
「そうだよ、十字架に縛ったり、SMチェアに座らせて悪戯したり・・・詩織が恥ずかしくて啼くまで苛めちゃうよ・・・ただ、スケベな詩織の相手をするのが私だけじゃ満足してもらえるか不安だな」
「いやっ、もっと小さな声で・・・周りの人に聞かれちゃうよ」
「詩織、周りばかり気にするから、足が注意力散漫になっているよ・・・パンツを穿いていた方がエロッポかったかな、マン毛が丸見えじゃドキドキしないよ」
「アッ、他の人にも見られたかな??・・・どうして、注意してくれないの。意地悪なんだから」
「クククッ、マンブ~が滑りで光ってるよ・・・気持ち悪いだろう??」
「イヤンッ、拭いてくる・・・待ってて」
詩織が席を立つのを確かめたかのように、男のケータイが着信を知らせる。

M 囚われて

囚われて-12

駅の方角に歩く老夫婦を見送った二人は、ペデストリアンデッキの端に立ってデッキを歩く人や下の通りを歩く人たちに視線を走らせる。
閉店まで一時間余りのデパートに入る人、手をつないだカップルは、映画の上映開始時刻を気にしながらシネマシティを目指して小走りになっている。
JR駅を出てモノレール北口駅を目指す人、その逆にJRを目指しながら時刻を気にするのは中央本線の特急に乗ろうとしているのだろうか。
連休初日をのんびり過ごす人もいれば、目的をもって急ぐ人もいる。

男の右手が詩織の左手に添えられる。
決して握ることなく、手の甲に添えたままの男に業を煮やした詩織は強く握り、これで、あなたと私は繋がった、と言って男の顔を覗き込む。
男は握り返しながら、
「私の視線の中のどの女性よりも魅力的だよ・・・ただ、残念なのは、誰よりもエッチな事」
「どうして??・・・エッチな女は嫌いなの??」
「スケベな女性を嫌いな男はいないよ・・・昼間は淑女、夜は娼婦のようにでも良いし、昼間は娼婦で夜は淑女、これはこれで男の理想だけど、詩織は昼間も夜も娼婦のようにだろ。私には手強すぎる相手だよ」
「えっ??私のことはともかく、昼は娼婦で夜は淑女ってどういう事??」
「人妻の不倫・・・昼間、亭主の目を盗んで娼婦のように快楽を貪って、夜は亭主を相手に淑女のように健気な妻を演じる・・・あそこを歩く夫婦。知らぬは亭主ばかりなり、幸せそうな顔をしているけど、奥さんの仮面を剥いだら・・・恐ろしい」
「クククッ・・・言われてみると、どのご主人も可哀そうに見えてくる。女はしたたかだからね・・・キャァ~」

突然、風が吹き上げ、詩織は自由になる右手でワンピースの裾を抑えて艶めかしい声を出す。
「いやぁ~ン・・・ウフフッ、風がエッチ」
内股になって膝を閉じ、腰を引いて裾を押さえたもののタイトなデザインのため捲り上がる事もなく、叫び声を上げたことを恥じるように風のせいにする。
タイトなデザインのワンピースは、弾力を感じさせる胸の盛り上がりから深く括れたウエストを経て、悩ましい量感の腰から腿へとつながり、立っているだけでも男たちの視線を引き寄せていたのが、風の悪戯で色っぽい仕種をしたために立ち止まる男まで出現する。
詩織は通り過ぎる人たちに背を向けて、下を歩く人を見るような振りをしながら男に囁く。
「帰ろうよ・・・恥ずかしい。下着を着けてないのを感付かれないか不安・・・」

すれ違う人に下着を着けていない事が分かるはずがないと思っても、不安が消えることはない。
不思議なのは、その不安が決して嫌な感じではなく、身体の火照りさえ感じ始めている事だ。
勃起した乳房の先端がワンピースに擦れると動悸が激しくなり、股間に新たな滑りを感じる。
「帰るのはいいけど、夕食はどうする??・・・何か食べて行こうか??」
「うん、簡単に食べられるのが良い・・・ドキドキが止まらないの、とにかく恥ずかしいし不安」
「そのドキドキが、快感に変身するんだろう・・・昨日のホテルに行こうか。ボリュームのあるサンドイッチがあるから・・・」

前日、出会ったホテルに向かい、羽田空港行のバスに乗る人たちを見ながら吹き抜けのロビーに入ってティーラウンジに席を取る。
アメリカンクラブハウスサンドと白ワインをオーダーして自動ピアノが奏でる音楽に聞き入り、穏やかな気持ちになっていると、
「空港バスに乗る人は、連休だから何処かに行くのかな??・・・私にも何か予定があれば、あなたに出会うことはなかった・・・」
「そうだね。私にとっては詩織が急に立ち止まって、ぶつかった・・・楽しい連休の始まりだったけど」
「正直に言うと・・・苛められたいなぁ、知らない人を前にして恥ずかしい事をしてみたいなぁって、思う事があったの。昨日からの事は全然、嫌な事じゃないの・・・」
「それは、良かった。ただ、私は慣れてないからな・・・詩織の期待に応えられるかどうかわからないよ」
「うそ、地下室にあんな物があるのに・・・どうしようかな・・・言っちゃお、笑わないでね。あの変な椅子に縛られて悪戯されたい・・・」
「じゃぁ、早く帰るようにしようか・・・椅子に深く座らなきゃ、チョコン座りじゃ姿勢が悪いよ」
「いじわる・・・タイトなワンピだから、自然とずり上がってくるのを知っているでしょう・・・」
「クククッ、詩織は腰から腿にかけてのラインを強調できるタイトなスタイルが似合うからな」
「それって、褒めてる??・・・まさか、下半身が太いって言うんじゃないよね??」
プロフィール

ちっち

Author:ちっち
オサシンのワンコは可愛い娘です

アッチイのは嫌
さむいのも嫌
雨ふりはもっと嫌・・・ワガママワンコです

夜は同じベッドで一緒に眠る娘です

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